私たちに代わってゲストをもてなして頂けた

最終見積書を見たとき、７０名弱で３２０万円は上出来なんじゃない？と彼が言いました。ですがその時はまだ当日を迎えておりませんでしたので私は即座に同意は出来ませんでした。
けただ、こうしてすべてを終えて改めて振り返ると、持ち出しが１００万円行かずにあれほど感動できて笑えて泣けて一生忘れられない時間を手に入れることが出来たと考えれば、上出来どころではない最上級の満足度と表現しても構わないんじゃないかと思っています。

ティアラさんには入口というか玄関がありません。明治通りから直接シースルーのエレベーターに乗ってフロントまで昇ります。そういう結婚式場って他には知りませんし、結婚式場でなくても取り敢えずは入口から建物に入って、というステップがあるのが普通ですから、最初に行ったときはずいぶんとビックリしました。
でも、その時に案内してくださった方にそれを話すと、お招きするゲストの方にもご来館の第一印象からビックリして頂けるのっていいと思いませんか？とのお返事。確かにっと大きくうなずいた私たちでした。

エレベーターに入っただけで大通りのざわめきは遮断されます。そしてガラス張りの箱が昇るに連れてビルの向こうに代々木公園の緑が現れます。思わず声が漏れるほどの眺めです。あの縦スクロールを来てくれたゲストにも味わってもらう・・・会社の同僚や学生時代の友人、おじいちゃんおばあちゃん、遠方から来てくれる親戚の方にも・・・いいよね？ うん、すごくいい。二人してうなずき合った私たち。

待合いのスペースもチャペルも披露宴会場もお手洗いまで景色を楽しんでいただけるティアラさん。もちろん、みんなが窓の外ばかり見て私たちが見向きもされなかったら困りますが、稲光でも走らない限り私たちの方が主役でいられると信じました。
設備などもいろいろと整っているのですが、結婚式場の雰囲気をお伝えするのに最も相応しいのはガラス張りの部分だと思って書かせていただきました。

建物の構造・雰囲気そのものがオリジナリティ溢れている式場です。それを活かしてチャペルはバージンロードもベンチもガラス製。逆にパーティ会場では開宴時にはあえて外光を入れないようにしておいて、乾杯と同時にカーテンを開いて解放感を味わっていただくといった演出ができます。

白ドレス・色ドレス・タキシードともにデザインの種類は豊富でした。豊富であった分、選ぶのに時間がかかりましたがそれは嬉しい悲鳴と言えるでしょう。
ティアラさんの会場で使用することを頭に置きながら、自然光に照らされた時の見え方などを気にして選びました。個人的な好みもあるのでしょうが、ウエディングドレスはレースが多めに使われた柔らかい感じのプリンセスラインにして、カラードレスは光沢のあるすっきり目のＡラインにしてみました。

プランナーをはじめサービスさんやドレススタッフ、美容スタッフなど、私たちの結婚にかかわってくださった全てのスタッフさんには感謝の気持ちしかありません。
私たちに対するサービスということだけでなく、私たちがゲストに対してしたいサービスを代わりにしてくれたという印象がすごく強く残っています。高砂に座っていると、あそこでドリンクを頼みたそうにしてる方がいるとか、こっちにはお箸を落としてしまった方がとか、そういうのがとてもよく見えるのですが、私が気づくときにはすでにスタッフさんがそこに向かって歩いていることがほとんどでした。準備中も当日も、不安や心配などなく安心してお任せできました。

交通の便で言えばとても良い立地だと思います。
環境という意味では施設の雰囲気のところに書きましたように東京の街を見下ろせる素敵なロケーションです。