料理・雰囲気・スタッフの対応力。

費用。それだけの値打ちはありますが。

費用に関しては、高くなったというのが実感です。当初の見積もりでは230万円ほどで，下見から半年以内の日取りを選んだことで特典があったとはいえ，最終的には実質380万円ほどになりました。返金できない預り金30万円を契約時に払うので，正直後には退けなくなります。見積もり金は本当に最低の最低額なので，レイン邸では最終的にはかなり高額になることは踏まえておいた方がいいと思います。自分たちで色々注文したのもあったのですが，150万円もアップしたのはやはり高くついたと感じます。それでも，その額を払う価値もあったように今となっては思えます。

非常に高級感のある落ち着いた雰囲気で絵画やシャンデリアなど，調度品も洗練されています。あくまで，一軒家なので，トイレが多くなくないのと，63名で行った披露宴でも会場は狭く感じました。しかし，その距離感の近さが逆に，ゲスト同士の会話など，独特の盛り上がりを見せたりします。本当にパーティーといった感じも出てきますし，やりたいことも色々とゲストの近くでできます。ゲストのほとんどの顔を近くで見られ，アットホーム感といった意味ではホテル会場にはない強さがあると思います。
2階部分部分の挙式用チャペルはクロス（十字架）のロードとなっており，サイドから新郎が登場して，ゲストに配られていた花を集め，それを花束にして後から登場する新婦に手渡し，プロポーズを再現するというメイクストーリーもレイン邸ならではで，大変盛り上がります。夜の部で披露宴を行いましたが，北野という立地は神戸の夜景もマッチして，天候にさえ恵まれれば，レイン邸はゲストも満足して帰ってもらえる会場だと思います。新婦がアンティークグッズが大好きなので，それを階段部分に置いたりして，我々も楽しんでいました。アンティーク調のトランクやキャンドルなどはレイン邸にはぴったりの品々だと思います。自分たちでデコレートする楽しみもレイン邸の良い部分で，今となってはあの北野通いの日々も終わりだと思うと少し寂しいです。（笑）

費用は高くなりますが，どの演出もそれに値する価値はあると思います。私はピアノの生演奏と果実酒をどうしてもやりたかったので，やったのですが夜の落ち着いた雰囲気にぴったりの演出になったと思います。だから，やってみても費用分の良さが出るように感じます。何せたった1日のその瞬間のことですから，もったいないような気もしますが，果実酒もピアノもバイオリンの音色があったからこそゲストも上機嫌で，楽しんでもらえたのではないかと思います。
費用の関係で，新婦が進めるエンドロールについては検討したのですが，今思えば手元に残る貴重な映像資料としてやっといてよかったと思っています。何なら，途中のダイジェスト版の映像もやっとけばと思うくらいですが，さすがに費用が限界でした。編集技術が高く，当日のカメラマンもゲストや私たちの最良の表情を引き出す技術を持っています。

ＴＳＵＲＵＹＡさんに衣装はお願いしました。接客のレベルが非常に高く，きちんとこちらが納得できるまで，色々着用させてもらって選ぶことができます。費用の関係から，白のタキシードはどうしようか迷っていたところ，式2週間前を切ってしまい，違約金が発生してしまうので着ることにしましたが，着たら着たで良かったです。
衣装も最初は赤のタキシードを要望したりして，スタッフにとっては無理な提案だと思いましたが，ちゃんと取り寄せてくれました。こちらの要望にどこまでも応えようとするホスピタリティがあふれるお店でした。
花や装飾品を担当するトランプもレイン邸を立派に飾りたてるクオリティの高い花で満足です。ただ，値段がやはり少し高く感じました。

スタッフは能力が高いうえに，常に全力です。最初の下見での接客は少々強引に感じましたが，メイクも料理も司会もプランナーもそれぞれ，特化した技術があるように感じました。体調不良になっても心遣いある対応をしたもらえました。進行もこちらが焦らないように分かりやすく指示してくれます。盛り上げるところと，気配を消すところを心得ている感じがしました。
帰り際にはゲストの声とスタッフの写真入りの色紙がもらえましたが，こういうサービス精神にはうならされました。式を少しでも良くしたいという気持ちが伝わってきて，嬉しかったです。レイン邸を出る際も，スタッフ全員で見送り，車まで荷物を一緒に運んでくれました。

北野は坂の上なので，歩くのはしんどいですし，交通の便は良くないですね。ゲストにはタクシーチケットを出したので，その点は何とかなります。しかし，きれいな夜景が手に入ります。