バリアフリーは必要でないらしい。

見積もりなしにわかるわけがありません。

施設のエントランスは豪華だが、好みとしては派手すぎた。
敷地内の池は手入れが行き届いていないのか、きれいではなかった。
通路だけではなく、バルーンリリースなどをするであろう挙式会場の階段下や、両サイドに池のある披露宴会場の水辺ですら、きれいではなかった。
挙式会場の席の広さや着席人数の多さはいいと思う。
ただ、全館バリアフリーの対応はなし。
披露宴会場は大きい二つを見せてもらったが、可もなく不可もなく。
イタリアをテーマに調度品もイタリア製の物を使っている会場があったが、その割には高級感やアンティーク感はなかった。かといって新しいものでもなさそうなので、輸入の調度品である意味があまり感じられなった。
披露宴会場のエントランスは、好きなように使えますと言われたが、椅子は少なく、ウェルカムパーティが出来るわけでもなく、式中はみんな中かガーデンにいるだろうし、使い道があまり考えられなかったので不要だと思った。
ガーデンも披露宴中自由に外に出られると言われたが、料理はコースがどんどん出てくるだろうし、椅子もあまりないので用途が考えられなかった。デザートビュッフェをするにも、外で立って食べるにはあまりよいスペースとは思えなかった。

三時間程度と最初に言われた拘束時間も一時間オーバーで、何の謝罪も気遣いもなし。何度も何度も答えた質問を繰り返され、最後には答えに困ってしまい、全体を通して大変不快な思いをした。
何かを見る度に、いかがですか、お好みですかと繰り返し感想を求められた。
チャペルに重点を置いているとアンケートに答えたからか、挙式会場では異様に長い時間配分。
求められた感想を答えた後も、説明が大変長かった。
こちらも予算がある以上は見積もりを見ずに検討のしようもないが、それを出してもらうまでにうちは何位ですか、何パーセントですか、どこがよかったですか、式場を決める時の決め手はどこですか、答えても答えても何度も同じ質問を投げつけられた。

気持ちもかなり萎えていたが、バリアフリーの有無について質問したところ、エレベーターがあると非日常感が損なわれるし新郎新婦様としても見栄えがあまり良くないですよね？とバリアフリー自体の意義を否定するかのような持論を展開、式場の考えとして、スタッフのサポートに自信があるからバリアフリーにはあえてしていないんですよと自信満々に言われた。
大切なゲストに車椅子の人がおり、こちらが当然配慮を考える中で、結婚式に携わる人の言葉としては、あまりにも無神経な言葉で、大きなショックを受けた。
車椅子で生活している人の日常をも否定する言い方に、強い憤りを感じた。しかしそのときは言葉も気持ちも飲み込んだ。

担当してくれた人が良くなかっただけかもしれないと、希望の見積もり内容を伝え、わかりましたと返事をもらう。
返事をもらってから30分、最初の見積もりの話から一時間、来てから四時間ほど経ってようやく出てきたのは、ベースとなる一般的な見積もり。こちらの要望にも答えてもらえず、時間だけが過ぎた。
見積もりの話から一時間も引っ張られたこともあり、もう私たちには見積もりは出したくないということだと受け取り、何も受け取らず帰った。客商売として、あまりにひどい対応だった。

車だったが、立地が立地なので、毎回打ち合わせに通うのは大変だと思った。電車でも場所が不便。