全スタッフに受け継がれるもてなしのＤＮＡ

早稲田大学ＯＢ特典／フェア時に契約するとついてくる割引でだいぶ助けられた。
したがって、フェア（下見）の段階で相応の下調べと覚悟をもって臨めば、値引きもしてもらえて色々な話をプランナーさんと進めることができる。
私たちの場合は、夫婦で早稲田大学ＯＢであったことと、他の式場に別段思い入れがなかったことによって、前々から「リーガロイヤル東京さんでやろう」という諒解がなんとなくあってすんなり決まったように思う。
初期見積もり180万円程度、総額はその２倍近く。総額が最終的にいくらになるかは、どのドレスを選ぶか、食事をどうするか、花をどうするかという個別的な選択に左右される。式の打ち合わせの中ですべてを細かく勘定できないので、概算で「このラインまでなら出せる」というものを持っておくことが大切。
初期見積もりはあくまで参考程度と考えた方が良い。また総額の多寡も大切だが、自己負担金がいくらになるかに注力して計算を進める方法もあると思う。
総じて費用は決して安いとは言えないが、プランナーさんのきめ細かい配慮やスタッフの方々の熱意ある仕事ぶりを見ていると、“一般人の結婚”というありふれた現象のためにプロが動く金額として「高すぎる」ということもない。むしろ、払った金額に見合うだけの満足度は十分にある。

これについては挙式・披露宴をおこなう夫婦のキャラクターや嗜好によるところも大きいが、私たちの場合は、厳格すぎる雰囲気よりも温かみの中に格式が漂う雰囲気が好きだったので、たいへん満足できた。
特に挙式で使用したカナホールは、柔和な雰囲気があるので、小さい子どもが参列する場合などは特に引き立つと思う。実際、親戚の子どもに任せたリングボーイは、微笑ましい演出だったと列席者から好評だった。
また招待客は50人程度であり、どの人も私たちをよく知る旧知の仲であったため、披露宴会場のサファイアの間の照明の具合などはアットホームな雰囲気によく合っていたと思う。
式も披露宴も、やる側は不慣れで慌ただしく、いつの間にか終わっていたという感想を持つが、その喧騒が列席者に伝わることなく、ゆったりとした時間の流れを楽しんでもらえたのは、このホテルの式場を選んで良かったと思える点である。
（新郎新婦はもてなす側だから忙しくて当たり前）

全体的な演出については、そもそもの会場・スタッフがしっかりとしているので、言うまでもなく素敵だった。
個別的な演出については、プランナーさんが非常に熱心に話を聞いてくれ、一緒にウェディングを創っていく体制が整えられているため、細かい演出についても相談に乗ってもらえる。
また急な演出の変更・追加についても嫌な顔をせずに誠実に打ち合わせをおこなってくれるため、安心してお任せすることができた。

コスチュームアドバイザーの方が親切で丁寧に説明をしてくれる。また、衣装合わせでは着る順番や数なども臨機応変に対応してもらえてありがたかった。
新郎新婦については洋装しか見ていないのでわからないが、少なくとも私たちの場合は、本人たちのイメージに合った形・カラーのものを選ぶことができたし、それに対応できるだけの衣装数が用意されていたと思う。

すべての項目において非常に質の高いサービスを受けることができるが、リーガロイヤル最大の強みはスタッフだと思う。人材のレベルがずば抜けて高い。
ひとつひとつの式を流れ作業的におこなわずに、新郎新婦が求めているものは何か、それはどういう事情からくるものか――という事情を丹念にくみ取ろうとしてくれる。
たとえば結婚式当日は非常に慌ただしく、式場の運営にミスがまったくないことはむしろ珍しいと思う。しかしそのミスを発見した時の対応の迅速さと、代替手段を提示する速度感が、長く培ってきた経験に裏打ちされていて、信頼を寄せられるのだと思う。
そして、当日を迎えるまでのプランナーさんとの信頼関係が強固なので、何かあっても必ずいい方向へ導いてくれるという安心感をもって式を楽しむことができる。

交通についてはゲストの皆様のお住まいなどによって多少変わるが、東西線早稲田駅はそこまで不便な立地ではないと考える。高田馬場駅からシャトルバスでホテル玄関まで送ってくれる無料送迎もある。
また早稲田大学の隣というロケーションは最高で、これからの未来を築いていく活気あふれる若い人たちの声が聞こえてきそうな場所での挙式は、活力にもなると思う。
（実際には声は聞こえません。防音がしっかりしているので）