人前式や披露宴で人気の演出「サンドセレモニー」を知っていますか?
見た目も意味もロマンチックなカラフルな「砂」を使った儀式で、近年取り入れるカップルが増えています。
サンドセレモニーの取り入れ方や人気の理由、準備のポイントを紹介します。サンドセレモニーを行った先輩カップルの体験談も参考にしてください。
サンドセレモニーとは?
サンドセレモニーとは、さまざまな色の砂を一つの容器に入れてサンドアートを完成させる結婚式の演出です。
「ユニティサンドセレモニー」とも呼ばれ、砂は混ぜると二度と元のようには分けられないことから「結婚するふたりが永遠に一つの家族として生きていく」という意味が込められています。
新郎新婦がふたりで砂を入れるパターン
新郎新婦がふたりで砂を入れるのがサンドセレモニーのメジャーな方法です。挙式や披露宴のゲストが見ている前で砂を入れ、別々だった新郎新婦が一つの家族になる様子を表現します。
最近ではサンドアートに結婚証明書の意味を込めるカップルも増えています。
ゲストと新郎新婦が砂を入れるパターン
結婚式に参加するゲストと新郎新婦が砂を入れるパターンも近年多くなっています。
挙式前にゲストに受付などで砂を入れてもらい、挙式で新郎新婦が砂を入れてサンドアートを完成させます。ゲストとの一体感が増し、参加してくれたゲストに感謝を伝えることもできる演出方法です。
人前式や披露宴、1.5次会の演出にも人気
サンドセレモニーは、自由度の高い人前式や披露宴の演出で行われる場合が多いようです。友人を中心に招待するカジュアルな1.5次会で取り入れられることもあります。
誓いの言葉の後に行うことが多い
挙式では誓いの言葉の後にサンドセレモニーを行うことが多くなっています。新郎新婦のふたりが言葉で愛を誓った後にお互いの砂を入れて一つにし、見守ってくれたゲストに披露するという流れが一般的です。
サンドセレモニーが人気の理由
サンドセレモニーは意味や見た目のロマンチックさに加え、次のような理由でも人気です。
ゲスト参加型の演出にできる
旧来の結婚式は、挙式・披露宴ともに新郎新婦がプログラムを行いゲストは見守るスタイルが主流でした。しかし最近では、ゲストに感謝を伝え楽しんでもらいたいとゲスト参加型の結婚式が人気になっています。
ゲストみんなに簡単に参加してもらうことができ、形に残るサンドアートはゲスト参加型の演出にぴったりなんです。
結婚証明書にもなる
挙式で結婚証明書にサインをする代わりの演出としても人気です。砂を入れる容器にふたりの名前や結婚式の日付、愛を誓う言葉などを刻めば、ゲストとふたりの思いのこもった世界に一つだけの結婚証明書になりますよ。
結婚式後にインテリアとして飾れる
サンドセレモニーで作るサンドアートは見た目の美しさも魅力です。砂は時間が経っても腐る心配がありません。完成したサンドアートは結婚式の記念のインテリアとして部屋に飾ることができます。
サンドセレモニーの砂は何種類?何色がいい?
サンドセレモニーは入れる砂の色によって見た目の印象がガラッと変わります。季節感のある色やふたりが好きな色にしてもいいですね。色はそれぞれ次のような印象を与えます。
- 白・・・純粋、清潔、はじまり
- 赤・・・愛情、情熱、アクティブ
- ピンク・・・かわいらしい、恋、感謝
- 黄色・・・笑顔、楽しい、明るい
- オレンジ・・・陽気、カジュアル、親しみ
- 緑、黄緑・・・希望、平和、落ち着き
- 青、水色・・・爽やか、みずみずしい、誠実
- 紫・・・上品、高貴、神秘的
- 黒・・・フォーマル、引き締め、重厚
- グレー・・・シンプル、おしゃれ、シック
砂の色ごとに結婚にまつわる意味を込めるのもおすすめです。ゲストに意味を説明して「ふたりの結婚でもっとも大切だと思う色の砂を入れてください」のようにするとゲストの選ぶ楽しみも増しますよ。
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失敗しないためのコツは?
砂は入れてしまうとやり直しができないので、本番は少し緊張しますよね。サンドセレモニーで失敗しないためにやっておきたい準備や入れ方のコツを紹介します。
砂を入れる容器は瓶?フレーム?
サンドセレモニーで砂を入れる容器は、砂の層がきれいに見えるフレームがフォトジェニックだと人気です。名前などの文字をデザインしやすいので、結婚証明書の代わりにしたい、また写真立てのように立てて飾りたいカップルにはフレームがおすすめです。
一方ガラス瓶は耐久性に優れていて、形や大きさなどオリジナリティあふれるサンドアートができます。飾りたい部屋の雰囲気や置き場所に合う形を選んでもいいですね。
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砂の入れ方は?
サンドセレモニーの砂の入れ方は、色ごとにわけられた砂をスプーンですくって入れる、一人ひとりに小瓶を配って入れるなどの方法があります。
新郎新婦だけが入れる場合はそれぞれが瓶から入れることも。薄めのフレームの場合は漏斗(ろうと)を使ってもきれいに入れられますよ。一色ずつ順番に入れればくっきりと層が分かれ、複数の色を同時に入れれば色が混ざり合った模様になります。
ゲスト参加型の場合は説明文を用意しよう【テンプレート付き】
ゲスト参加型のサンドセレモニーを行う場合は、ゲストにセレモニーの意味を伝える説明書を用意しましょう。セレモニーの意味を知ればセレモニーがより楽しく、案内がスムーズになります。
そのまま使える説明文のテンプレートはこちらです。
▼テンプレート①
本日はお越しいただきありがとうございます
サンドセレモニーは皆様と一緒に作る結婚証明書です砂は混ぜると再び分けられないことから
「結婚するふたりが永遠に一つの家族として生きていく」
という意味が込められています*お願い*
お好きな色の砂を選んで
スプーン3杯分をフレームの中にお入れくださいどんな色合いになるのか楽しみにしています
ご協力よろしくお願いいたします
▼テンプレート②
本日はお越しいただきありがとうございます異なる砂を一つのフレームに注ぐサンドセレモニーは
砂を混ぜると元のようには分けられないことから
「これからふたりは一つの家族として生きていく」
ことを意味しています*お願い*
結婚生活で大切だと思う色の砂を一つ選んで
フレームの中にお入れください●笑顔 ●感謝 ●お金 ●愛情 ●おいしいごはん
完成したサンドアートは
結婚証明書として大切に飾らせていただきます
ゲストに参加してほしい理由やふたりのサンドセレモニーに対する思いを盛り込んだオリジナルの説明文を考えてもいいですね。説明文が付いたサンドセレモニーキットも販売されています。
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持ち帰り方、崩れないようにする固め方は?
DIYしたフレームの隙間から砂が漏れ出てきてしまうハプニングがときどきあるようです。当日何かあっても対応できるように、ボンドやグルーガンのような補強に使えるアイテムを準備しておくと安心です。
持ち帰る際には、砂の層が崩れてしまわないようにスポンジを固く詰めてテープで固定します。フレームの場合は立てた状態で持ち運べる手提げ袋を用意しておくといいでしょう。
サンドセレモニーをしたカップルの体験談
実際に結婚式でサンドセレモニーをしたカップルの体験談を紹介します。自分たちがやりたいサンドセレモニーのイメージを膨らませてみてくださいね。
体験談
■海がテーマでもあったのでサンドセレモニーを行いました。
テーブルの中で1人だけ出てきてもらい瓶に砂を入れてもらいました。
この時、一言お祝いの言葉を頂いてから砂をいれてもらいました。
世界に一つだけのサンドが出来上がりました!!
■海外では有名な 「ユニティサンドセレモニー」
ゲスト全員に、1人1杯ずつお好きなカラーサンドを中央のハートの瓶に入れてもらい、世界にひとつだけの模様の結婚証明を作ります。
挙式にて、私たちが残りのサンドを注いでいきます。
斜めになっても混じり合っても大丈夫。あのとき、あの人たちだったからこそできた模様のシンボルができました^^
とてもロマンチックでゲストと一緒にできるのも楽しいサンドセレモニー。ふたりならではのテーマや思いを込めて、世界に一つだけのサンドアートを作ってみてはいかがでしょうか。
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※ 2022年1月 時点の情報を元に構成しています
「披露宴演出」 の トレンド に含まれています