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史上初、池袋の「ふくろ祭り」で人前式!大好きなセーラームーンに変身した花嫁に注目♪

2019.12.05

大切な1日だからこそ、結婚式で新しい何かにチャレンジするのは、とても勇気がいること。
式の成功を願うあまり、本当にやりたいことを諦めてはいませんか?

今回ご紹介するのは、池袋で50年間続くふくろ祭りで、史上初の人前式を挙げたあこさんご夫妻

「結婚式って、こんなに自由でいいんだ!」と、目からウロコのアイディアが満載です。
編集部が特に注目したのは、あこさんのセルフプロデュース力。
自らの思いを形にし、多くの協力者を得て作り上げたおふたりの特別な1日を取材しました。


熱意は伝わる!企画書作りから始めたオリジナルの結婚式

10代の頃に上京し、豊島区出身の新郎と知り合ったというあこさん。
音楽家として路上ライブを始めたのをきっかけに、街づくりに興味を持つようになりました。
路上でライブするということは、公共の場を使わせてもらうということ。
あこさんはファンと一緒にゴミ拾いなどを積極的に行うようになり、それが縁で地域とのつながりを深めていきました。

そんな経緯もあって、ご自身の結婚式は地域に密着したスタイルにしたいと考えたあこさん。
おふたりが暮らす豊島区の一大イベントといえば、年に1度のふくろ祭りです。

あこさん

ふくろ祭りが50周年記念の特別企画を募集しているのを見て、すぐに企画書を作って応募しました。
うちの主人は豊島区出身、豊島区勤務、息子も豊島区生まれ。

主人は生まれてからずっと、私は上京してからずっと、このお祭りに参加してきました。
結婚式って、その日1日で終わってしまいますよね、いくら準備が長くても。

後で振り返ったときに、写真や映像以外で振り返れるようなものにしたかったんです。
息子が大きくなったときに、こういうことをしたんだね、と何か残るような式にしたいと思いました。

御神輿やパレードが練り歩き、池袋の街全体がお祭り一色に染まるふくろ祭り
毎年のように参加したお祭りでの経験を踏まえ、あこさんは結婚式とお祭りを組み合わせた様々な演出アイディアを、企画書に落とし込んでいきました。
祭りを愛し、街を愛するあこさんの思いは祭りの協議会に届き、こうして史上初のふくろ祭りウェディングが開催されることになったのです。


衣装もブーケもみんな手作り!テーマはあの国民的キャラクター♡

お祭りでの人前式に際し、特にこだわったのがウェディングドレス
あこさんの大好きなキャラクター「セーラームーン」に登場するセレニティをイメージし、自ら手作りしました。

ドレスの基本形は海外に発注したものの、自分でハサミを入れてスリーブやトレーンを付け、ドレスの裾も長く調整。
世界にたった一着のオリジナルドレスを見事に完成させました!

あこさんのこだわりは、衣装だけにとどまりません♡
こちらはドレスに合わせてアレンジしたウェディングブーケ
セーラームーンに欠かせないスティックを、違和感なくブーケに変身させました。

セーラームーンに関連したモチーフは、他にもこんなところに♪
披露宴会場として利用した「自由学園 明日館」の装飾にも、月や星のモチーフを散りばめました。

中でもフォトブース兼ウェルカムボードは1番の力作
月に座っているイメージで写真が撮れるよう、ボードの裏にはスツールを仕込んでおきました♪

細部にまで徹底してセーラームーンを取り入れたおふたりのウェディング。
あこさんはキャラクターの持つ魅力を次のように語ってくれました。

あこさん

セーラームーンを知ったのは、忘れもしない小学校4年生のときでした。
CMを見て初めて知って、絶対にこれは見なければ、絶対に好きだと直感しました。
セーラームーンは強くて好きなんです。

本当にドジで、おっちょこちょいで、どうしようもないのに、心だけがすごく強くて。
友達に何かあったらすぐに飛んでいく、
そういうのが私の理想なんです。
それからというもの、戦う女の人は大好きですね。

セーラームーンとの出会いから20年以上経った今、あこさんにも大切な友人が沢山できました。
それを象徴するかのように、ブライズメイドに着てもらったのは、人間「ルナ」をモチーフにしたイエロードレス
結婚式の準備期間中、みんなの支えにどれほど励まされたか知れません。

自らの強い意志、仲間の支え、そしてふくろ祭り協議会からの全面サポートによって実現したあこさんご夫妻の人前式。
地域の一大イベントであるお祭りと、人生の一大イベントである結婚式が組み合わさった特別な1日を、詳しく拝見していきましょう。


「おめでとう!」の声が溢れた人前式&披露宴

和気あいあいのお祭りウェディング

結婚式当日、池袋の西口公園は沢山の観客やゲストで埋め尽くされました。
駅前のこの広場は、あこさんが新郎と一緒によく遊んだ思い出の場所です。

特設のバージンロードを歩くのは、新郎新婦だけではありません。
お祭りに来ている一般の親子にも参加してもらおうと、特別にステッキを準備し、パレード気分を味わってもらいました。

可愛い衣装に身を包んだ息子さんと、新郎が登場すると会場は大盛り上がり。
息子さんの衣装はもちろん、タキシード仮面をイメージして選びました♡

入場曲を演奏してくれたのは、池袋の立教大学「庶民吹奏楽団」のみなさん♪
豊島区の区歌である「としま未来へ」を演奏し、入場シーンを盛り上げてくれました。

四方八方から「おめでとう!」の声が飛び交う中、続いてあこさんとお父様が登場。
27メートルにも及ぶバージンロードのレース地は、あこさん自らが日暮里で購入したものです。

大勢の観客に見守られ、誓いを交わすおふたり♡
あこさん主導で準備を進めたこの挙式ですが、本番では新郎がバッチリ先頭に立って取り仕切ってくれたそうです。

誓約書の代わりにしたのは、セーラームーンの婚姻届
協力してくれた祭りの協議会のみなさんに署名をいただき、おふたりは史上初、ふくろ祭りで結婚式を挙げたカップルになりました♪


重要文化財「自由学園」で開催した披露宴

https://www.mwed.jp

ふくろ祭りでの人前式を終えたおふたりは、お祭りの会場からほど近いゲストハウス「自由学園 明日館」へ。
元々は学校として建てられ、今では重要文化財に指定されるこの建物は、巨匠フランク・ロイド・ライトの設計によるものです。

披露宴会場にこの場所を選んだのは、記憶に残る1日にしたかったため
広い芝生と美しい建物を前にすると、池袋という土地の持つ歴史や、新たな魅力に気付かされます。

披露宴に先立つセレモニーでは、おふたり揃って和装にチェンジ
モダンな内装と、あこさんの黒引きが見事なまでにマッチしています♡

ふくろ祭りでの挙式に続き、披露宴にも沢山取り入れたセーラームーンのアイテム♪
こちらのかわいい編みぐるみも、あこさんの手作りです。

テーブルナンバーの代わりにしたのは、太陽系の名前を書いたスターモチーフ。
モノクロ写真をテーブルランナー風につなげて、装飾のアクセントにするなど、ゲストテーブルにも工夫を凝らしました。

建物の柱をうまく利用して、自作したプロジェクションマッピングを上映したり、ご友人と一緒に歌を披露するなど、最後まであこさん自らが全力で楽しんだというこの1日。
沢山の人の支援を受けて、こだわり抜いた結婚式を振り返り、あこさんは次のように語ってくれました。

あこさん

ふくろ祭りで結婚式ができて、本当に嬉しかったです。
企画が採用された時は、希望していた大学に一発合格したような、そんな嬉しさがありました!
沢山の人が参加してくれて、改めてどういう風に自分が周りから思われているか、逆に自分が周りをどう思っているか、見つめ直すことができました。


地元密着型にこだわったあこさんご夫妻の結婚式、いかがでしたか?
自由な発想で企画を練れば、結婚式はもっともっと楽しくなるはず♪
周りをうまく巻き込みながら、ふたりのアイディアを実現させてくださいね。

▼あこさん夫妻が披露宴を行った会場はこちら

会場名 重要文化財 自由学園 明日館
式場ジャンル ゲストハウス
収容人数 40人~80人
定休日 水曜定休  
受付時間 10:30~17:30
住所 東京都豊島区西池袋2-31-3

写真 向井 庸祐・蒲浦 彰悟

※ 2017年11月 時点の情報を元に構成しています

みんなのウェディングアドバイザー