ビーチウェディング・フォレストウェディングなど、結婚式のカタチは、今とっても多様な時代。
慣習に捉われず、自分たちらしい結婚式を挙げたいというカップルも増えています。
今回は「誰もやったことがないことをやりたい」 という熱い希望を、情熱を持って叶えたMさんカップルの、素敵な結婚式を紹介したいと思います♪
ぜーんぶ手作り!普通の公園で結婚式!?
ふたりが結婚パーティー会場に選んだのは、地元福岡のランドマーク的存在である舞鶴公園。
「歴史がもともと好きで、福岡城のあったこの舞鶴公園で結婚式をできたらいいなと思ったのが始まりですね」
結婚式を予定していた5月は、新緑の美しい季節。
お花見などの行楽で何度も訪れていた場所でもある、思い入れのある公園でのパーティーは、一生の思い出に残る素敵な会になったのだそう。
「今まで誰もここで結婚式をしたことがなかったので、実現までは本当に大変でしたね。でも、計画から準備まで今振り返ると、とても楽しかったなと思います」
編集部が取材をさせて頂いて何より驚いたのは、この結婚式完全に「手作り」 であること。
公園に併設されたレストランや式場での実施ではなく、それどころかウェディングプランナーさえも入っていないんだそう!
「企画の仕事をしているので、プランを立てていくのが得意分野ではあったのと、職場の先輩後輩や友人、仕事でお世話になっている方たちが手伝ってくれたので、形になりましたね」
結婚式の準備といえば、ウェディングプランナーと相談をしながらでも、大変なもの。それを全部自分たちでやってしまったというMさん夫婦。
にわかには信じられませんよね・・・!
しかも手作りなだけではなく、そのクオリティがまた高い。
ひまわりをポイントにした、とっても素敵な高砂が作られていたり、
屋外パーティーならではの、ウェディングサインや
フォトブースにもなる、ウェルカムパネル
特設のBARも♪
もちろんお料理にだって、こだわっています。
おしゃれなフィンガーフードがビュッフェ形式で用意されていたり、
太陽の下に映えるビタミンカラーのフルーツやスイーツなどなど!
見た目にも美しく、味も美味しい料理は、ゲストにも大好評!
料理、装花、装飾、どこをとっても、プランナーさんなしで進めたとは思えない完成度の高さですよね♪
「森の妖精」がテーマのオーダードレス
会場の雰囲気や装飾はもちろんですが、編集部が素敵!と注目したのが、ウェディングドレス。
屋外結婚式ということで、「森の妖精」をイメージしてオーダーしたというこのドレス。
実は編集部でも以前紹介させて頂いた、オートクチュールブランド「Quantize」のものだそう。
チュールやオーガンジーなどの素材をふんだんに使い、透明感や柔らかさを演出しています。
テーマに沿ってオリジナルのデザインイメージを実現できるのはやはりオーダーメイドの魅力ですね♪
屋外ということで、汚れも気になるところですが、これも購入したドレスなので問題なかったそうです。
花冠との相性もばっちり♪
「森で妖精に出会い、あまりの可愛さに驚いた!」 というような新郎の表情も素敵!
二人の靴の色がお揃いなのも、いいアクセントになっています!
▼1着で4Way?「Quantize(クォンタイズ)」のウェディングドレスのサプライズが凄すぎる!
ラジオ?コンサート?結婚式の概念を打ち破る演出の数々!
Mさん夫婦のこだわりは、それだけではありません。
色んな余興等のイベントを行ったそうで、ゲストを楽しませる演出が詰まったプログラムはさすが!の一言。
特にこの「ON AIR」 という結婚式では見慣れないサインのついたブースは・・・?
「何か面白い仕立てにしたくて、ラジオをテーマにすることを考えました。結婚式の会場の中にラジオスタジオがあるというイメージですね(笑)」
結婚式の中にラジオスタジオ!?聞いただけではすぐに理解が追いつきませんが、これ、とっても素敵なアイデアなんです。
特設スタジオから、生放送でウェディングラジオの放送が始まったかと思うと、
友人たちが次々と「ゲスト」 としてスタジオに登場!まるで本物のラジオ番組のようにMCとの軽快なトークが繰り広げられます。 会場は大盛り上がり♪
他にも「リスナーの投稿」 として、ゲストが書いたメッセージを投函でき、それをMCが読みあげてくれたり、と仕掛けが本当に面白い!
ゲストにとっても初めての経験になったことは、言うまでもありません。
また、ふたりの登場シーンの演出も凄いんです。
笑顔で手を振りながらの新郎新婦入場。ゲストの待つ会場に到着した瞬間・・・
どーん! とまるでコンサート会場のようにスモークが立ち上ります。
なんとこれは一緒に結婚式を作りあげてくれた運営スタッフからMさん夫婦へのサプライズだったそう!
これにはMさんたちもびっくり&感動。
ゲストは最初から最後まで驚きっぱなし、笑いっぱなし。本当に楽しい結婚式であることが伝わってきますね♪
自分たちのやりたい結婚式を諦めない
そんなこだわりの手作りウェディングですが、やはり準備はそれなりに大変だったそうです。
「一番大変だったのは、公園で結婚式をやる許可を取ることでした。何度も役所へ出向いて、交渉したんです。前代未聞のことなので、構想を話した時には、『え?結婚式するんですか?』とかなり驚かれました(笑)最初は前例がないからということで断られましたね。」
結局、実現まで諦めずに粘り強く交渉して実現したそうで、その情熱に何より感動!
「誰もやったことがないことをやって、皆を驚かせたい!」というMさん夫婦の気持ちの強さを感じます。
公園の使用許可が出てからは、いよいよ当日までの準備ですが、ここでもMさん夫婦の努力は凄い。
このように「自分たちがやりたい結婚式のイメージ」をコラージュにした構想図 を作成し、それをどこへ行くにも持ち歩いて、協力者を募ったそうです。
結果、そのアイデアを「面白い!」と言ってくれる人たちに手伝ってもらい、こんなに素敵なパーティーが実現したんだそう。
結婚式は、ふたりの宝物になった
結婚式に参加したゲストからは、「Mさんたちらしい」 と口々に言われたという、今回のウェディング。
ゲストはもちろん、本人たちも最後までとても楽しめたそう。
「皆にとにかく楽しんでもらいたい!という思いがふたりとも強かったので、結果大成功でしたね。いろいろと手作りをしたり、交渉したり大変でしたけど、やってよかったなと思います。本当にたくさんの仲間に支えられて一緒に作り上げていったので、そういった意味で結婚式は、ふたりの宝物になりました」
結婚式が宝物 ってとっても素敵。
おふたりの笑顔を見ていると、本当に素敵なパーティーだったんだなということが、伝わってきます。
やはり結婚式は準備の時間も含めて、一生の想い出に残るビッグイベント。
ふたりでそれを作り上げたからこそ、生まれる絆があるんですね!
情熱を持ち続け、夢を叶えた公園ウェディング いかがでしたか? こんな素敵な結婚式、きっと何年経っても何十年経っても、昨日のことのように思い出せそうですね。
そして、ゲストの心にもずっと残るんだろうなと思う、とってもユニークで楽しい結婚式の実例でした!
※ 2016年9月 時点の情報を元に構成しています
「結婚式の種類」 の ハウツー・ノウハウ に含まれています