結婚を後悔したと感じる人は意外と多いようです。ここでは、離婚を考えたことがある人の割合やその理由について紹介します。「離婚したい」と思う状況を乗り越えるために、また、そのような状況に陥らないために結婚前に意識するべきこととは何でしょうか。
離婚を考えたことがある女性の割合は?
「ベンナビ離婚」が20歳~49歳の既婚女性を対象におこなったアンケート調査によると、60.3%の人がこれまでに離婚を考えたことがあるといいます。
互いに幸せを誓って結婚したものの、「結婚しなければよかった」と後悔する人は意外と多いんです。
出典:ベンナビ離婚
その内訳としては、「常に考えている」人が5.6%、「何度もある」人が18.3%。「離婚」が頭をよぎるほど悩んだことがある人は少なくないようです。
離婚したい…結婚を後悔した理由とは?
結婚を後悔した理由で一番多かったのは「性格・価値観が合わない」ことでした。ほかにも家事育児や金銭面といった生活に関わること、親族との関係も理由として多く挙げられています。
出典:ベンナビ離婚
以下に、結婚を後悔している理由について具体的な体験談と先輩花嫁からのアドバイスを紹介します。
性格・価値観が合わない
体験談
■結婚前から、相手の嫌なところがありましたが、まぁ仕方ないかという感じで流してしまっていたことが今になって価値観の違いと感じてしまってます。みんなのウェディングニュースQ&Aより

ご主人をこれから少しずつ教育して自分好みに育てていくのもよし、きっぱり割りきって愛のない生活を続けるけど既婚者という憧れの立場は継続するのもよし。決めるのは自分です

もう一度彼の良い面に目を向けてみては?
体験談
■先日、旦那と子どものことについて、どう思っているのかを聞きました 「こどもを作る気はない」と言われました 結婚して3年目をむかえて、自分の年もあるから、いいかげんに、こどものことを真剣に考えてほしかったのに 結婚した意味を感じられなくなりましたみんなのウェディングニュースQ&Aより

まず、なぜ「こどもを作る気はない」のか理由を聞いてみてはいかがでしょうか?

かなしいことですが、子どもが欲しい人と子どもを作る気がない人同士の夫婦であれば、離婚も致し方ないと思います
パートナーと完全に価値観や人生観が一致することは難しいため、互いに譲り合い、違う価値観を認め合うことで調和を図ります。しかし、どうしても譲り合えない場合には、夫婦間の溝が深まってしまいます。
家事や育児を手伝ってくれない
体験談
■旦那は自分に甘い性格です。 俺は仕事で疲れてるから休日は1日寝ていても仕方ない、家事を手伝う旦那なんていない、夜遅くまでアイロン掛けやお弁当作りをしていても家事は給料も出ない、俺は給料の出る残業をしているなど、自分だけが大変ということをアピールしてきます。 収入は事務職の私の方が上ですし、家事はほぼ私がやっています。 養ってもらってるわけでもないのに、身の回りのことはひとりでやり、結婚してる意味があるのか分かりません。みんなのウェディングニュースQ&Aより

私も全く一緒です!一度「離婚しようか?」って私は話しました。ありがとうの言葉や価値観違うから、これから一生一緒はツライと…。その結果、ダンナさんは変わりました。離婚覚悟で話すのも必要かもしれません。
共働きか否かに関わらず、「家事は妻がするもの」と考えている男性もいます。育児についても同様の傾向があり、男性側の意識や態度が離婚を考えるきっかけになることも。
また、子どものしつけやマナーの考え方、教育方針の違いなども、夫婦関係に亀裂を生む原因となりえます。
相手の家族や親戚との折り合いが悪い
体験談 ■両家の価値観の違いが浮き彫りになり、結婚に対して前向きに物事を進めようとする私家族に対し、体調が悪いことはあるにしてもなかなか動かない彼母でお互いの不満が爆発しました。 彼母を許せない気持ちが残ったままですし、正直二度と会いたくありません。 彼とは別れたくないが、彼母とは会いたくない、なんとも自分本位な状況になってしまっています。
みんなのウェディングニュースQ&Aより

今すぐに前に進めて結婚式を挙げたいということであれば別ですが、それぞれの親御さんには「私たち自身は結婚したいと思っているので、どうしていくのが良いのか考える時間をください」などお伝えして、触れない時間を作るとその間におふたりも、それぞれの親御さんにも変化が起きることもあるかと思います
結婚には避けられない親戚付き合いがあります。夫婦間だけの問題ではなく、お互いの実家の親兄弟と良好な関係が築けない場合や、親戚付き合いができないことが夫婦関係に亀裂を生じさせることもあります。
DV・モラハラ(モラルハラスメント)
体験談 ■「俺をどう管理したいの?」と言われたので、悲しくなり部屋を出ようとしたら、止めようとしたのか掴みかかってこられ、振り解いて家の玄関を出たところいきなり「離婚だ!」と激しく怒鳴り散らされました。 普段の夫は優しく穏やかなので、カッとなるとこうも人格が変わるのかととても恐怖を感じています。
みんなのウェディングニュースQ&Aより

お互い様の気持ちがないと、解決は難しいように思います。まずは自分がどう感じていてどうしたいかを淡々と伝えてみることを意識されてはどうでしょう
DVとはDomestic Violence(ドメスティック・バイオレンス)の略で、配偶者や恋人などの親密な関係にある相手(もしくは親密な関係だった相手)から振るわれる暴力のこと。モラルハラスメントは常識を超えた言葉や態度等によっておこなわれる精神的な暴力のことです。
結婚後に態度が変わって、相手がDV・モラハラをすることが発覚し後悔するケースも多いようです。
借金・金銭問題
体験談 ■結婚式後に(去年の11月)夫の借金が発覚しました。 一度は別れを考えましたが、入籍&結婚式直後だった事と、彼の反省もあり、1ヶ月口をききませんでしたが結局は許す形になりました。 彼はもちろんもう借金してない!と言うのですが、なにもかも怪しくて、信じられない自分がいます。
みんなのウェディングニュースQ&Aより

浮気や借金といった行動は、本人の意思だけではコントロールが難しいこともあります。これからも一緒に居つづけるなら、つらいことですが常に疑いの気持ちを持っているほうが無難だと思います。ただし、それを表には出さないことが大事です。
金銭問題は、一方が徹底的に管理することで上手く解決できることもありますが、それには相当な覚悟が必要です。
節約や貯蓄方法の違い、「今を楽しみたいタイプ」「老後に備えたいタイプ」など、基本的な金銭感覚の相違がある場合、これが生活ストレスの原因になることがあります。
セックスレス
体験談 ■また離婚と言われてしまいました。 原因はセックスレスです。以前より私がその気になれなくて拒絶を何回かしてしまいました。それについて主人が傷付いていたことを、今回言われて初めて気がつきました。 私が思う以上にセックスレスは離婚原因として多くあることだも思います。
みんなのウェディングニュースQ&Aより

大好きだし別れたくない、だけど男性として見れないというのであれば カウンセリング受けてみるのもアリだと思いますよ。
体験談 ■新婚なのにセックスレスに悩んでいます。 付き合っている時からセックスの回数も少なく、物足りなさも感じていましたが、好きな気持ちがあれば上手くやっていけると思っていたのですが、最近限界を迎えつつあります。 子供欲しいなど話が出てもセックスレスの手前、子供を作るためだけにセックスをするのは個人的にはできません。 また、私のことがもう好きではないのではとも勘繰ってしまいます。
みんなのウェディングニュースQ&Aより

言い合うことでお互いにスッキリすると思いますので話し合いをしてみてください。
特別な理由がないにもかかわらず、夫婦間で長期間性交渉がないセックスレスは離婚の原因になることもあります。友人や家族に相談しにくい悩みで、ひとりで抱え込んでしまうのが、さらに悩みを増大させる要因かもしれません。
愛情がなくなったわけではなく、仕事で忙しく疲れている、夫婦で過ごす時間が少ないなど、事情が重なった結果としてセックスレスに悩むケースもあります。
浮気・不倫
体験談 ■私は旦那が浮気をしているなど、欠片も思っていなかったので浮気されていたショックで、ご飯も食べれず夜も眠れなくなってしまいました。ただ、婚約後といっても両家の顔合わせの前だったため、今 結婚してからやっていなければ、旦那と相談して再構築していこうと思っていました。 結婚式をすぐ控えていることもありますが、実は私は今 妊娠11週目で、つわりが酷いため2年働いた職場を退職したばかりです。 産まれてくる子供のために、旦那と旦那両親と話をして再構築した方が良いのでしょうか。
みんなのウェディングニュースQ&Aより

お子さんのことを考えて離婚しないのであれば、旦那さんの金銭面はすべてあなたが管理してください。お金がなければ浮気は出来ませんからね。
体験談 ■とある会話がきっかけで旦那の過去の浮気が発覚しました。 2年ほど前にマッチングアプリで出会った女性と食事にいっていたのです。 正直、いますぐこんなやつと離婚したいって気持ちと そんな前のことだからもう忘れて(もちろん忘れられませんが)穏便に済ませたい気持ち、 離婚は現実的に考えて私にデメリットしかないことでゆれています。
みんなのウェディングニュースQ&Aより

もし自分だったら…1年前の女性とふたりで飲んだ事件のあと再構築の方向で進んでいるなら、それより前の事件のことはそこまで罪に問わず婚姻生活を続けるかなと思います。
浮気や異性との友人関係が明らかになると、喧嘩や離婚を考えるきっかけになることがあります。異性関係の問題はしばしば繰り返され、精神的にも大きなダメージを受けるものです。また、一度発覚すると相手を信じることが難しくなるという面もあります。
「結婚後悔症候群」とは
このようにさまざまな理由で結婚を後悔する状態を「結婚後悔症候群」と呼ぶことがあります。これは、結婚への焦りや憧れが強く、相手と向き合うことよりも結婚をゴールと考えてしまうことから起こるとされています。
結婚後悔症候群を含めた、離婚したい気持ちを乗り越えるための方法を、先輩花嫁たちの経験をもとに考えていきましょう。
結婚を後悔しないためにできること
意識的にコミュニケーションを増やす
お互いの好みや考え方を深く知るためにも、日頃から意識してコミュニケーションを増やすことが大切です。
性格や価値観が完全に一致する人はなかなかいません。そのような違いで結婚を後悔しないためには、相手を受け入れて認めることが重要です。
「直してほしいところ」と「良いところ」を伝え合う
直してほしいことがあれば、「自分が我慢すれば良い」と考えず、しっかり言葉にして伝えてみてください。生活習慣や家事・育児への向き合い方、親族の前での姿などは、結婚生活を始めてからわかることも多いため、すれ違いを感じたら都度伝え合うことが大切です。
その際、相手の良いところやポジティブな面も伝えることがポイント。夫婦関係をより良くすることができます。
ルールを決め、環境を整える
生活に表れる価値観の違いや家事・育児への姿勢、金銭問題については、ルールを作ることで解決できることもあります。
例えば、「食事の後片付けをしてくれない」と感じたら、「食べ終わったら一緒に食器を片付ける」といった簡単なルールを設けてみましょう。
「やってほしい」と指示・指摘するだけでは変えるのは難しいですが、ふたりのルールとして一緒に取り組むことで少しずつ改善できるのではないでしょうか。金銭問題についても、「買い物したら必ずレシートをもらう」ことから始めることができます。
また、アラームをセットする、目につくところに予定を書き出す、物を片付けやすいように家具の配置を変える、自分の物の置き場所を確保するなど、環境を整えることも有効です。
お互いの好みや時間を尊重する
結婚生活に囚われすぎることもありますが、結婚や夫婦がすべてではないことを忘れないようにしましょう。
それぞれ個人の時間や楽しみを作るなど、お互いの時間や興味を尊重することも重要です。友人と過ごすことで夫婦の問題を客観的に見られることもあります。
互いの好きなことを大切にし、結婚生活以外でも楽しみを感じられれば、結婚に縛られている感覚も緩和されるかもしれません。
なぜ結婚したのか…後悔なく過ごすために
結婚後の努力だけでなく、後悔しないために結婚前からできることがあります。
相手との結婚を考え始めたら、現実的な話や具体的な将来像について話し合うことをお勧めします。例えば、生活の中でのこだわり、キャリアイメージ、家事の分担、子どもが欲しいかどうかなどです。
いつも同じデートばかりではなく、様々な場所やシチュエーションで過ごしてみることも有益です。自身への態度だけでなく、家族や移動中の対応を通じて相手をよりよく知ることができます。
お互いを好きな気持ちや一緒にいて楽しいという相性も大切ですが、それだけでなく、困難や悲しい出来事に直面したときに共に乗り越えられるかということも大切です。人生を共に歩むパートナーとして重要なポイントでしょう。
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