結婚してからは独身時代と違い、お金の管理や貯蓄、共働きの場合はどうするかなど、二人の間できちんと話し合うことがとても大切です。
家計の管理パターンとそれぞれのメリット、デメリットをご紹介します。
結婚してから、最初に夫婦で相談しておきたいことのひとつとして、家計のやりくりがあります。独身時代とは違って、お金の管理や貯蓄はどうするか、共働きの場合はどうするか。二人の間できちんと話し合うことがとても大切です。
そこで今回は、結婚後のお金の管理、家計のやりくりについてご紹介します。
結婚前に話し合っておくとよいこと
独身時代はお互いの財布はお互い自由に使えるでしょう。
しかし、結婚後は家庭の生活のためにお互いが計画的に考えていく必要があります。
結婚前であっても、おおよその将来の計画について話し合うことはあるかもしれません。 けれども、「将来はマイホームを持ちたいよね」、「子どもは何人がいいかな」という、ざっくりとした内容だけでは、実際の生活を回していくことはできないのです。
具体的には、
マイホームを希望するならば…
→ ○○万円の物件を購入したいが、○年後までには頭金を○○万円貯める必要がある。どういうマネープランをたてたらよいのか、
子どもを希望するならば…
→ 教育資金としてどれくらいを予定するべきなのか、
という内容について、きっちりと話し合う必要があります。
○年後に○○万円貯めるためには、結婚早々に月々○万円ずつ貯蓄する計画をたてる必要があるでしょう。
子どもの教育費についても、学費以外に塾やおけいこ事などでまとまった金額が必要になることも想定しておかなければなりません。
特に共働きカップルの場合、お互いの収入があるために、ゆとりのある生活をずっと送れるような感覚になりがちです。
けれども、たとえ子どもをすぐに望んでいない場合であっても、妻の妊娠や出産でのブランク、そのまま専業主婦になる可能性を想定しておく必要があるでしょう。
結婚したら二人で外食や旅行、また趣味を楽しみたい!という気持ちになりますよね。 たしかに、新婚時代にしか味わえない素敵な時間はたくさんあるものです。
いざというときも想定しながら、将来のマネープランについても並行して考えていくということが大切ではないでしょうか。
夫婦による管理のパターン
家計を管理するにあたっては、先輩カップルたちは、それぞれのスタイルで行っているようです。
そのうちのいくつかのパターンをご紹介しましょう。
その1:共用口座で共同管理
【メリット】
お互いが家計支出を把握できる
【デメリット】
お互いの残りの収入や貯蓄状況が把握できない
これは共働きカップルでは多くみられるパターンかもしれません。
共用口座に入金する金額は、夫婦でお互いの収入金額から比例して負担する方法がスタンダードなようです。
このパターンをうまく回していくコツは、「ルールを明確にする」ことです。共用口座に黒字が残ると、つい余計な出費にはしりがち。
黒字が出た月は貯蓄に回す、などルールを明確にしておくことがコツになります。 貯蓄用、マイホーム用、教育費用など、目的別に口座をつくり、一定額を貯めていく方法もオススメです。
体験談:収入を比例計算して負担している
月にかかるそれぞれの経費の合計額を算出してから、給与との比率に合わせて、個々の負担額を決めて出したお金で生活していた。(20代後半男性)
体験談:一定額を分担して負担している
生活費として一定金額をお互い決めて分担していた。個々人の交際費等については管理するものの貯金はした方がよい。(20代後半男性)
体験談:同じ金額を口座に入金
すべて割り勘です。家賃が10万なので5万ずつ払い、光熱費もすべて割り勘。食費も1か月の合計から二人で割り勘にしました。その都度割り勘にするのはめんどうなので、二人の通帳をつくってそこに同額おさめて払っていました(20代後半女性)
その2:費用項目ごとに分担管理
【メリット】
分担した家計の支出以外は自由に使える
【デメリット】 自由に使える分が多く支出が高額になるうえ、お互いの収入・貯蓄状況が把握できない
共働きカップルでよく見られるパターンです。
独身時代より生活費の負担額が増えたとしても、残りはすべてお互い自分で管理するため、自由度が高く、独身時代のように趣味に使えるお金もあるでしょう。
一方、「きっとこれくらいは貯めているだろう」と相手の貯蓄額を「見込み計算」していたところ、まったくなかった!という事態も起こりがち。
このパターンをうまく回していくコツは、「将来へのマネープラン」をしっかり話し合うことです。
特に、子どもが生まれてからはこのパターンでの家計管理は非常にリスクが高くなるので、「備え」についての話し合いをしっかりしておくことがポイントです。
その3:妻が一括管理
【メリット】 家庭内すべてのお金を妻が一括管理できるため、全体の把握が容易
【デメリット】 全ての管理が妻であるために、夫が把握できない可能性がある。夫がお小遣いの金額に不満がある場合は、とても窮屈に感じる
妻がすべての家計を管理し、夫は小遣い制というケースです。やりくり上手の妻にオススメです。
また、現在共働きだけれど、近い将来専業主婦になる、というカップルにも向いています。
このパターンをうまく回していくコツは、「明朗会計」を目指すことです。
妻がすべてを握ってしまうことで、支出や貯蓄が不透明にならないよう、妻は夫に内容を開示し、まとまった金額の支出が予定される場合には、事前にお互いで話し合うなどして公平感を保つとよいようです。
体験談:妻がすべて管理。やりくりは夫の収入だけで
自分の給料は二人の財産として貯蓄して、彼のお給料で私がやりくりしていました。その方が結婚してからの家計管理もしやすくなると思います。(30代前半女性)
その4:夫が一括管理
【メリット】
毎月渡される生活費内でやりくりするため、余計な支出が抑えられる
【デメリット】
妻が夫の収入や貯蓄の実態を把握できない
夫が金銭管理に長けていたり、妻がやりくりに自信がないカップルではよくみられるパターンです。このパターンをうまく回していくコツは「臨機応変」に対応していくことです。
物価が上がれば、一定の生活費でのやりくりは厳しくなりますし、どうしても出費がかさむこともあるでしょう。その際には、都度生活費を見直し、全体の収入や貯蓄の状況を開示していくことが大切です。
夫婦で話し合いたいポイントまとめ
たとえば、結婚前に同棲をしていたカップルは、実際の生活費のやりくりをすでに体感しているでしょう。
とはいえ、「そのままでいい」ということではありません。
家計管理では、当初「これでやっていこう!」と決めた方法であっても、状況の変化に応じて変更していく柔軟さが必須です。
状況に応じて、
- 今までうまくいったポイント
- 今後の改善が必要なポイント
を二人で話し合っていきましょう。
特に重要になる視点は、
- 今後の家庭の収入はどうなるのか:共働きを続けるのか、どちらかが辞める可能性があるのか
- 二人が重要に思うポイントはなにか:二人が出費するべき項目はなにか
ではないでしょうか。
そして、最も大切なことは、二人が納得できる方法であることです。 いくら合理的な方法に思えても、一方が負担を感じるスタイルでは、いつかうまくいかなくなります。
やみくもに貯蓄に走るだけでは日々の生活が窮屈になりますし、今の楽しさばかりを追い求めるだけでは将来の生活が不安になります。
二人にとっての将来の目標を話し合い、共有することをオススメします。
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