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結婚式費用親からの援助は受ける?受けない?受ける場合の注意点や贈与税をわかりやすく解説!

2022.02.10

結婚式の費用の援助の話は気になりますね。
どのくらいの方が援助を受け取るのか、援助を受ける上での注意点、贈与税についてなど援助を受ける方が特に気になるポイントをまとめました。

結婚式費用を親御さんから受ける人は多い!

結婚式・披露宴の費用には多額のお金の準備が必要になりますが、このお金の準備については、新郎新婦が行うほかに、親から援助を受けるケースは少なくありません。 みんなのウェディングの調査でも以下の結果が得られました。

結婚式費用 アンケート みんなのウェディング結婚式の費用に関するアンケート(回答者=188人)

アンケート結果によると、意外と多くの方が資金援助をしてもらっていることがわかりました。 我が子の一大イベント!ということで、応援してくれる親御さんが多いのですね♡

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親から援助を受けるメリット・デメリット

メリット①自分の貯金を新婚旅行、引越しなど他の予算として充てられる

結婚式以外にも指輪・新婚旅行・引越しや家具家電の購入など短期間にお金がかかるので、結婚式の援助があれば他の予算をランクアップすることも可能です。

メリット②支払いに余裕が持てる

結婚式の費用は多くの会場で前払いです。一方支払いは自己負担だけではなくてご祝儀を充当する方がほとんどです。
援助を事前に受けられれば一時的な資金不足を避けることができます。

メリット③親や祖父母の満足感が得られる

子供から言い出されなくても援助をしてやりたいと考えて積み立ててきた親や祖父母も少なくありません。近い身内が十分に支度をしてやれた、お祝いできたという満足感を得られることもメリットです。

一方メリットばかりでもありません。

デメリット①式の内容について親の意向を反映させることがある

援助が祖父母からのものである場合、祖父母が強く要望することはあまり多くないものですが、親からの援助の場合は結婚式に対する希望がある場合は少なくありません。自分たちの思い通りにはならない可能性も考えておきましょう。

また両家のうち、一方が援助だけで要望はなく、一方は援助とともに要望という差がある場合もあります。
その場合は要望がないほうから見ると大変ストレスになるのでより気をつけねばなりません。

デメリット②相手の実家からの援助額を気にされる

相手の親の援助額が、自分の親の希望通りや希望以上であった場合は揉めることがありませんが、援助額が少ないもしくはまったく援助がない場合に自分の親が不満に思う可能性が考えられます。
これを避けるには援助を受ける場合に感謝とともに、相手の親からの援助の有無も額も一切報告しないことを決めておく方がよいでしょう。

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どちらの親からどのくらい援助を受ける?

結婚式費用 親

それでは援助を受けたい、親や祖父母も贈りたいと双方の希望が一致した場合どのように進めればよいでしょうか。

双方の両親で割合を決めて話し合った上で援助額を決めるべき?

親が全額を負担し結婚式が家同士のものとお互いの家が考えるようならば親同士で話し合うこともよいでしょう。
結婚式は本人が主導して行い、親の希望もあって費用をサポートしてもらうという場合は、相手親の援助額は自分の親から把握できないほうがいいでしょう。

妻側が多く出すべき?夫側が多く出すべき

お互いの家の考え方にもよるものであって、どちらが多く出す「べき」という決まった考え方はありません。片方は援助があり、片方は援助はゼロということでも全く構いません。
ただそうした場合を含めて「全額を親に頼らず親の援助は自己負担のサポートである場合」は、自分の親に対して相手の親の援助額はもちろん援助の有無についても言及を避けましょう。

出せないから出さない場合も、出せないことはないが考えがあり出さない場合もありますが、援助金の有無や大小で結婚へのお祝いの気持ちを邪推するようなことになっては大変です。
援助を出す、多く出す親のほうは、出すことがお祝いや愛情の証であり、出さないことはその逆と考える人もいます。
また援助金を出せないような家の子どもとの結婚を心配する親もいます。

援助金によって結婚相手の両親との張り合いのようになったり、全額だしてやるから全部こちらのいう通りにしてほしい、もしくはいっそこちらの婿になってほしいなどの要望を後で出してくる場合もあります。
全額を親が負担する場合は親同士の話し合いがあってもよいのですが、そうではない場合は本人同士できっちりと主導し、親の詮索や介入を避けながらも必要に応じて相談相手として援助をしたことについて感謝や尊重をみせる言動があるのがよいでしょう。

あくまでも援助金はご両親や祖父母の気持ちです。
気持ちがもとで揉めたり不満を持つことにならないように配慮しましょう。

一定額以上は贈与税がかかるので要注意!

通常であれば1人の人が「年間で合計110万を超える」金銭を受け取ると贈与税がかかります。
これは合計なので例えば父から50万、母から50万、祖父母から20万であれば120万となり贈与税の対象となります。110万というのは受け取る側の限度額ということです。

しかし、令和5(2023年)年3月31日までに限り、「結婚・子育て資金贈与専用口座」を扱っている金融機関に口座を開設しその口座を経由すれば、直系尊属の方が18歳以上50歳未満の子や孫に対する結婚資金の贈与は300万円を限度に贈与税が非課税となります。
また、この制度は受贈者1人あたり年間110万円での贈与税の基礎控除額との併用が可能となります。

結婚資金とは以下のものが対象となります。

  • 結婚式の費用
  • 賃貸物件の貸借費用
  • 引っ越し費用

次の項目は非課税対象となりませんので気をつけましょう。

  • 婚活費用
  • 両家顔合わせ・結納式費用
  • 婚約・結婚指輪代
  • エステ代
  • 新婚旅行
  • 家具家電購入費
  • 地代

※口座から引き出す際にはかかった費用の領収書が必要であるなど条件があります。
詳細は金融機関で確認するか、以下のリンクを参照ください。
国税庁:直系尊属から結婚・子育て資金の一括贈与を受けた場合の非課税

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結婚式費用を親御さんからお子さんへどうやって渡す?

結婚式費用 渡し方

①「手渡し」もしくは「式場に直接支払う」

「結婚式費用は親が出すもの」とされる地域柄や家の習慣がある場合には、親から申し出て新郎新婦への援助金を渡すようです。
特に親が主催し、親名義での招待状を出すような結婚式のケースでは、結婚式費用を親が直接式場に支払うこともあります。 また、「娘の花嫁姿をみるために」貯金をしていたという両親にとっては、結婚式は親の楽しみでもあるようです。結婚式費用として援助金を出すのですから、多くは挙式前の時期に両親から援助金を新郎新婦に渡します。

一方、親が自主的に援助金を出す以外に、新郎新婦側から頼まれて結婚費用の不足分を補填する場合もあります。この場合は、新郎新婦が支払いに困らないように、親が必要と判断した時期に渡されるようです。

体験談

「結婚費用を負担するのは親の仕事」

■小さい頃から結婚費用は親の仕事だからと聞かされていたので、全てお願いしました。 自分が親になっても同じ事をしようと思います。(30代前半女性)

②結婚のご祝儀として

親の手元を離れて子が世帯を築くことを祝って資金援助をする親にとっては、この援助金は「ご祝儀」という位置付けになるでしょう。
また、新郎新婦が「親に頼りたくない」と自分たちだけで結婚式を行うケースでは、親は「将来のために」と渡すことになるようです。
新郎新婦に援助金を渡す時期は、親が新郎新婦の援助金の使い道を問わないタイプであれば、挙式前から渡すケースが多く、結婚式ではなく新生活のためにと考えるタイプであれば挙式後になるようです。

体験談

「ご祝儀として渡された」

■新郎側から資金援助というか「ご祝儀として使ってちょうだい」と結婚式直前にいただきました。それを新婦の母に話したところ「同じ形にする」といって後日ご祝儀としていただきました。(30代前半女性)

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結婚式費用を親御さんからお子さんへ渡すタイミングとは?

援助金を渡すタイミングによっては、新郎新婦のそのお金の使い方も変わってきます。 ここでは、タイミング別に親側から見たメリットとデメリットをご紹介します*

①結婚式前に渡す場合

この場合は「式の予算に入れられ結婚式・披露宴を豪華にできる」「新郎新婦側は資金繰りを心配しないで結婚式準備に専念できる」というのがメリットに挙げられます。
一方でデメリットとしては、 親の意向とは異なる援助金の使い方をされてしまうという可能性もあります。

②結婚式後に渡す場合

この場合は「新郎新婦側はその後の結婚生活に援助金をあてられる」というメリットがあります。
一方でデメリットとしては、「新郎新婦側は結婚式費用を自分たちで工面する必要が生じる」というものがあります。 

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親から子への援助金の渡し方3パターン

結婚式費用 援助金
渡し方
さて、親から新郎新婦側への援助金の渡し方については、いくつかのパターンがあります。

①子の口座に送金する

親が子と離れた場所に住んでいる場合には、大金を持ち運ぶにはリスクがあり、口座に振り込むと安全です。

②息子(娘)へ現金での手渡しする

「渡した」「受け取った」という実感を味わうには、親から直接現金を子に手渡すのがよいですね。
この場合は、親が自分の子どもだけに手渡すケースと、子どものパートナーも同席のうえ渡すケースがあるようです。

③結婚式場に親から直接支払う

結婚式場に親から直接支払うケースでは、親にも子にも、直接の援助金のやりとりがないために実感が湧きにくいかもしれませんが、とても助かりますね。

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援助金を出した場合当日のご祝儀はどうするの?

援助金をすでに渡している親、あるいは挙式後に援助金を渡すと明言している親の多くは、結婚式当日にご祝儀を出すことはないようです。 また、新郎新婦の親は当然の出席、という前提から、記帳も行わないことも少なくありません。しかしながら、地域によっては「お祝い金は当日渡し」という習慣もあるようです。 もし、結婚式当日に援助金を受付で渡すとなると、それなりの厚みのあるご祝儀袋になる可能性があります。 ぜひとも「当日渡し」のケースの場合は、安全な受け渡しの方法を両家や受付担当者、式場側と事前に相談しておきましょう。

体験談

「結婚式当日にお祝い金をいただいた」

■資金援助という名目ではもらっていませんが、結婚式の当日にお祝い金として少々高い金額をどちらの両親からもいただきました。
資金援助の話も結婚式前に出ていましたが、あくまでも私たちの式なので断っていました。(30代前半女性)

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援助はありがたいけれど、夫婦でよく話し合って

子がいくつになっても親は親。 いつまでも気にしてくれているありがたい存在ではないでしょうか。
親からの援助金がある場合には、メリットとデメリット、そして両家の親の気持ちを汲み取りながら、親側と新郎新婦側でしっかり話し合うことができるとよいですね。

※ 2020年12月 時点の情報を元に構成しています

みんなのウェディングアドバイザー