結婚が決まったら次に考えるのが「結納」と「顔合わせ」。自分たちの想いやスケジュール、予算に合うのはどちらなのか、違いを知ってしっかりと比較した上で決めたいですよね。
この記事では結納と顔合わせの基本的な違いから、それぞれのメリット・デメリット、費用、当日の流れまで詳しく解説。両家の意見が分かれがちな実施の順番や、同時開催の疑問にもお答えしますので、ぜひ参考にしてください。
結納と顔合わせの違い

結納と顔合わせは目的も形式も大きく異なります。まずはそれぞれの特徴を理解しましょう。
結納は「日本の伝統的な婚約儀式」
結納とは、両家が集まり婚約の成立を見届ける日本の伝統的な儀式です。婚約成立のしるしとなる結納金や結納品を取り交わすことで、婚約をより確かなものにするという意味があります。 正式結納と略式結納があり、正式結納では仲人が両家を行き来し、略式結納では両家が一堂に会して儀式をおこないます。伝統に則った進行でおこなわれるため、事前の準備や当日の作法が重要になります。
顔合わせ食事会は「両家の親睦会」
顔合わせ食事会とは、結婚が決まった両家の家族が正式に顔を合わせる会のこと。両家の親睦を深めることを目的として、食事会形式でおこないます。 結納のような決まった流れや金品の取り交わしはなく、自分たちでプログラムを決められる自由度の高いスタイルが特徴。食事前に家族紹介や婚約記念品の交換、写真撮影などをおこなうのが一般的です。
【アンケート】結納と顔合わせみんなはどちらを選んだ?

ゼクシィ結婚トレンド調査2024によると、結納・顔合わせの実施状況は「顔合わせのみ」が85.6%、「結納のみ」は1.7%と、顔合わせを選ぶカップルが圧倒的多数を占めています。「両方おこなった」カップルの5.3%含めると、約9割のカップルが顔合わせを実施している一方、結納をおこなったカップルは約7%と少数派です。
結納金・結納品は用意した?

ゼクシィ結婚トレンド調査2024によると、結納金・結納品の用意状況は「結納金・結納品共にあった」が48%と最多で、次に多かったのは「結納金のみ」の42.2%、「結納品のみ」を用意したカップルはわずか2.4%でした。「共にあった」カップルを含めると、結納を実施したカップルのうち約9割のカップルが結納金を用意していることがわかります。
結納と顔合わせの会場・形式・費用の違い

結納と顔合わせは目的だけでなく、会場や参加者、服装、費用面が大きく異なります。特に費用面では100万円以上の差が出ることも。それぞれの会場・形式・費用の詳細を見ていきましょう。
※以下費用相場はゼクシィ結婚トレンド調査2024を参照
結納の会場・形式・費用
- 【参加者】両家の家族(通常は両親、場合により仲人)
- 【会場】料亭、ホテル、女性側の自宅
- 【形式】正式結納と略式結納
- 【所要時間】2~3時間程度
- 【服装】フォーマル
- 【費用相場】43.9万円 別途、形式に合わせて結納金(95.2万円)、結納品代(18.7万円)、結納返し(23.5万円)が必要 ※()内は平均
- 【費用負担】結納金は男性側、食事代は女性側(現代では相談して決めることが多い)
結納は格式を重んじる伝統的な儀式のため、会場選びから服装まで正式なスタイルが求められます。
食事代を含む結納式の費用の平均は43.9万円で、ホテルや料亭の「結納プラン」には結納品代が含まれることもありますが、結納金や結納返しは別途準備が必要です。ただし地域や家庭によって金額は大きく異なるため、必ず平均金額がかかるわけではありません。
▼正式結納と略式結納の違いや服装のマナーはこちらから
顔合わせの会場・形式・費用
- 【参加者】カップルと両家の両親(兄弟姉妹も参加可能)
- 【会場】レストラン、ホテルの個室、料亭
- 【形式】食事をしながらの懇談会
- 【所要時間】2~3時間程度
- 【服装】:フォーマル~セミフォーマル、場所によってはカジュアル
- 【費用相場】8.3万円
- 【費用負担】新郎新婦が全額負担、両家で折半、または男性側が負担
顔合わせは自由度が高く、参加者も会場や服装も幅広い選択肢があります。費用相場も食事代を含めた費用が8.3万円と、結納の約5分の1の費用でおこなうことができるため経済的負担が軽く、気軽に両家の親睦を深められます。
▼両家顔合わせのプログラム例や服装のマナーはこちらから
結納と顔合わせのメリット・デメリット
結納と顔合わせの違いがわかったところで、それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
結納のメリット
結納の最大のメリットは日本の伝統に触れられることと、婚約への実感が得られることです。儀式としておこなうことで「これから夫婦になる」という自覚が生まれ、両家の絆も深まります。
準備が大変だからこそ、両家が力を合わせる良い機会に。その後の結婚準備もスムーズに進みやすくなります。また、家族全体で婚約を祝福する特別な体験ができるのも魅力です。
結納のデメリット
結納の主なデメリットは費用と準備の負担が大きいことです。数十万の費用は新生活準備の負担となり、結納品の準備や当日の進行など事前準備も複雑です。また、地域や家によって作法が異なるため、両家で認識のズレが生じる可能性も。現代の価値観には合わないと感じるカップルも多いようです。
顔合わせのメリット
顔合わせの最大のメリットは気軽に両家の親睦を深められることです。決まった作法がないため自由度が高く、それぞれの家族らしさを表現できます。費用も結納に比べて大幅に抑えられ、準備の負担も軽減されます。兄弟姉妹も参加しやすく、和やかな雰囲気で進められるのも魅力です。
顔合わせのデメリット
顔合わせのデメリットは、正式な儀式ではないため婚約の実感が薄れる可能性があることです。特に年配の家族や親族から「けじめがない」「誠意が感じられない」と思われることも。また、自由度が高い分、事前準備や当日の進行、話題作りをふたりが主導する必要があり、準備不足だと間延びしてしまうリスクもあります。
結納と顔合わせの準備と当日の流れ

結納か顔合わせかを決めたら、次に気になるのが具体的な準備や当日の進行です。実際にそれぞれに必要な事前準備と準備品、当日の流れを見ていきましょう。
結納の準備と当日の流れ
準備品
- 結納品(正式9品目、略式3・5・7品目)
- 結納金
- 結納返し品
- フォーマルな服装(振袖、紋付き袴、スーツなど)]
決めること
- 形式(正式結納・略式結納)
- 仲人の手配(正式結納の場合)
- 会場と日時
- 服装の格合わせ
当日の流れ
- 【正式結納】仲人が両家を往復して結納品を取り交わし
- 【略式結納】両家一堂に会して男性側→女性側→女性側→男性側の順で結納品・受書を交換
- 儀式後に祝宴
結納は地域によって作法が異なるため、両家で事前に詳細を確認することが重要です。準備期間は2~3ヶ月程度を見込んでおきましょう。
顔合わせの準備と当日の流れ
準備品
- 手土産
- 服装(両家で格を合わせる)
- しおりや自己紹介シート(任意)
決めること
- 日時と会場
- 参加者
- 当日の進行内容と司会担当者
当日の流れ
- 待ち合わせ→入室・着席→はじまりの挨拶
- 家族紹介→婚約記念品お披露目→記念撮影
- 乾杯→食事・歓談→結びの挨拶・解散
顔合わせは自由度が高い分、事前に進行を決めておくと当日スムーズに進められます。会話が弾むようアルバムを持ち込んだり、顔合わせのしおりを作って話題を準備しておくのもおすすめです。
▼両家顔合わせの服装完全ガイドはこちらから
【Q&A】結納と顔合わせのよくある疑問

ここからは結納と顔合わせについて、「両方おこなう場合の順番」や「手土産の有無」など、カップルから寄せられるよくある疑問にお答えします。
結納と顔合わせを同時におこなうことはできる?
結納を略式結納にすることで、結納と顔合わせを同時に行うことが可能です。正式結納は仲人が両家を行き来するため、両家が直接顔を合わせることがありませんが、略式結納は両家が集まっておこなうため、結納の儀式と顔合わせが自然に一緒にできます。結納品も必要最小限にでき、儀式が終わったらそのまま食事をしながら仲を深められるのが魅力です。
結納と顔合わせはどちらが先?順番はある?
結納と顔合わせの順番に決まりはありませんが、一般的には顔合わせを先におこなうケースが多くなっています。顔合わせで両家の関係を築いてから、正式な婚約儀式として結納をおこなうという流れです。ただし、地域や家の慣習によっては結納を先におこなう場合もあるため、全員が納得できるように、両家で事前に話し合いましょう。
結納と顔合わせに手土産は必要?
顔合わせでは3,000円~5,000円程度の手土産を用意するのが一般的です。地元の銘菓や日持ちする菓子折りを準備し、両家で交換します。結納では結納品が正式な贈り物となるため、別途手土産を用意する必要はありませんが、結納後の食事会に手土産を持参したい場合は、どちらかが用意してどちらかがなしということにならないよう、事前に両家で相談して統一しましょう。
▼顔合わせの手土産マナーはこちらから
両家で意見が分かれた時はどうすればいい?
両家で結納か顔合わせかの意見が分かれた場合は、まずそれぞれの希望理由を聞きましょう。伝統を重んじたい、費用を抑えたい、準備の負担を減らしたいなど、背景にある想いを理解する姿勢が大切です。
妥協案として、略式結納や、顔合わせに婚約記念品の交換を加える方法もあります。最終的にはふたりが中心となって、両家が納得できる形を見つけましょう。
結納と顔合わせ、結局どちらがいいの?
ここまで結納と顔合わせの違いや準備内容、費用を詳しくお話ししてきましたが、実際、どちらを選んだらいいか迷いますよね?どんな人にどちらがおすすめか、整理してみましょう。
結納がおすすめな人
- 日本の伝統を大切にしたい人
- 正式な婚約の証が欲しい人
- 準備や費用の負担があっても特別な体験を重視したい人
伝統や地域の慣習を重んじる家庭、人生の大切な節目はきちんとした形で迎えたいカップルに選ばれています。社会的に結婚の準備を一つひとつ丁寧に進めていきたいカップルにもぴったりですね。
顔合わせがおすすめな人
- 気軽に両家の親睦を深めたい人
- 費用や準備の負担を抑えたい人
- 兄弟姉妹も参加して和やかに進めたい家庭
結婚式や新生活にお金をかけたい、仕事が忙しくて準備に時間をかけられないカップルに人気です。また「堅苦しいのは苦手」という家庭や、「自分たちらしさを出したい」というふたりにも最適です。
納得できる選択で両家の絆を深めよう

結納と顔合わせには、それぞれ異なる魅力があることがわかりましたね。費用や準備の負担、家族の価値観を考慮しながら、ふたりと両家が心から納得できる選択をすることが何より大切。
どちらを選んでも、その時間は両家の絆を深める貴重な機会となるはずです。
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※ 2025年10月 時点の情報を元に構成しています
「結納」 の キホン に含まれています