「蛙化現象」の意味・由来とは？なりやすい人の特徴と治し方を知って克服しよう

SNSなどでもよく話題になっている「蛙化現象」をご存知ですか？
両想いになると冷めてしまったり、好意を向けられると嫌悪感を抱いてしまったり…。心当たりのある方もいるのでは。

今回は、その名前の由来やどんな症状なのかを解説し、「蛙化現象」に陥りやすい人の特徴や治し方までご紹介します。

※本ページはアフィリエイトプログラムを利用しています

「蛙化現象」とはどういう現象なの？

「蛙化現象（かえるかげんしょう）」は、片想いの相手が自分に好意をもったり、振り向いてくれて両想いになった途端に、相手のことに興味が無くなってしまったり、冷めたり嫌いになってしまう現象のことです。
「気持ち悪い」と感じたり、嫌悪感を抱いてしまう場合もあります。

目次に戻る

「蛙化現象」の由来はグリム童話！？

なぜ、このような現象を「蛙化」と言うのでしょうか？
その由来は、グリム童話「カエルの王様」からきています。
この物語では、「気持ちが悪い」と王女から嫌われていたカエルが、魔法を解かれて美しい王子に戻り、最終的には王女と結ばれます。
「蛙化現象」はそれとは逆の現象になりますが、この物語の「同じ対象への気持ちが正反対に変わってしまう」という点になぞらえて、そう呼ばれるようになったと言われています。

『カエルの王様』のあらすじ

ある国の美しい王女が、金のまりを泉に落としてしまいました。泉は深く、王女ではどうしても拾えません。
その時、泉から醜いカエルが現れました。カエルは「もし自分と寝食を一緒にしてくれたら、拾ってあげる」と王女に伝えます。
王女はカエルの望みをかなえるかわりに、まりを拾ってもらいました。しかし、王女はその約束を守るつもりはなく、カエルを無視してお城に帰ってしまいます。

その後、カエルがお城に現れて約束を守るように要求してきました。見かねた王女の父の王様も、王女に「約束を守りなさい」と命令します。
王女は仕方なく、カエルと食事を分け合います。さらに、夜になるとカエルは王女の寝室のベッドで一緒に眠ろうとします。

ここで王女の嫌悪感はMAXに。どうしてもカエルのことを受け入れられず、壁に投げつけてしまいます。

すると蛙は、立派な王子の姿に変身！カエルは魔女に魔法をかけられて、醜い姿にされていた王子様だったのです。

そのことを知った王女は美しい王子と恋に落ち、やがて2人は結婚しました。

かえるの王子様 / グリム兄弟(オーディオブックCD)

目次に戻る

「蛙化現象」の特徴

では次に、「蛙化現象」にはどのような症状があるのか、その特徴をご紹介します。
「自分も心当たりがある…」という方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

特徴1：好意を向けられると拒否反応が出てしまう

「蛙化現象」の代表的な症状です。今までは好きだった相手が、こちらに好意を寄せ両想いになったとたん、相手を「気持ち悪い」等と思ってしまいます。
単に気持ちが冷めた…というだけでなく生理的な嫌悪感が湧いてくるということも。
顔を合わせたくない、一緒にいるとイライラしてしまうなど、不快に感じてしまうことが多々あります。

特徴2：スキンシップが嫌になる

想いが通じたふたりであれば、相手と触れ合いたいと思うのは自然なことでしょう。
しかしそのスキンシップが生理的に受け付けられなくなっていたら、「蛙化現象」が現れているサインかも。
手を繋がれてもつい離したくなってしまうなど、ちょっとでも触れられると嫌悪感が生まれてしまいます。

特徴3：会いたくなくなる

LINEなどで連絡をとっている時は大丈夫なのに、実際に顔を合わせるのが嫌になる。これも蛙化現象の大きな特徴です。
「会うと嫌悪感が増してしまう」「同じ空気を吸っていたくない！」など現実世界での生身のコミュニケーションがつらくなってしまいます。

特徴4：自己嫌悪に陥る

上記の特徴に自分が当てはまってしまうことで、「自分から好きになったのに、相手に申し訳ない…」「せっかく好きな人と想いが通じ合ったのに、どうして？」と自己嫌悪に陥ってしまう方も多いようです。
その結果、恋愛に自信が持てなくなってしまうことにもなりかねません。

目次に戻る

「蛙化現象」の原因

次に、なぜこうした「あまのじゃく」とも言える「蛙化現象」が起きてしまうのかを見ていきましょう。
その理由がわかるだけでも、少しホッとできるかもしれません。

原因1：両想いまでの過程に重きを置いている

相手を追いかけている時期は、恋人になることを目標に楽しめるのですが、いざ両想いになってしまうとその後の目標が見い出せずに気持ちが冷めてしまう、ということが蛙化現象の原因のひとつとして考えられます。
実際に付き合うことになると、相手を受け入れることに抵抗を感じてしまうことも。

原因2：自己肯定感の低さ

自己肯定感が低い、自分に自信がない場合、「自分は人に愛されることに値しない」と考えてしまいがち。
そのためせっかくアプローチした相手が振り向いてくれたり、好意を寄せてくれる人が現れても、「こんな自分を好きになるなんて理解できない」という思考に陥ってしまいます。

すると相手に魅力を感じなくなり、「こんな自分には釣り合わない。相手にはもっと良い人がいるはず」と気持ちが離れてしまうのです。

原因3：理想と現実のギャップ

片想いの間は相手を美化してしまい、良いところにしか目がいってないことも多々あります。
それが実際に恋人になって付き合うようになると、相手のいろいろな側面が見えるようになります。

そこで自分が思い描いていた彼と現実の彼との間にギャップがあると、一方的に幻滅して気持ちが冷めてしまいます。
アニメや芸能人など２次元や2.5次元が好きな方も、生身の男性のリアルさに触れると嫌悪感を抱きがちです。

原因4：過去のトラウマ

過去に付き合った相手とうまくいかず、お別れしてしまった辛い経験が心に残っていると、新しい恋にも臆病になってしまうことがあります。
「また傷ついてしまうかも」「前と同じ失敗を繰り返してしまうかも」という思いに囚われて、せっかく両想いになった相手と無意識に距離を置いて、自分を守ろうとしてしまうケースがあります。

目次に戻る

「蛙化現象」になりやすい人はどんな人？

「蛙化現象」に悩まされる人には共通するポイントがあります。
実際に当てはまっているか、チェックしてみてくださいね。

その1：恋愛経験が少ない

「蛙化現象」には、恋愛経験の少なさが影響しています。
生身の男性と付き合った経験がほとんどないと、両想いになってもその先どう関係を進めていいのかわからないと戸惑う方も多いでしょう。また生身の異性と触れ合った経験がないと、ハグをしたりキスをしたりといったスキンシップに嫌悪感を抱いてしまい、蛙化現象を引き起こすことがあります。