六曜(六輝)の中で3番目に吉日とされる「先勝」。実際に縁起がいいのかよくないのか…なかなかピンとこない人も多いかもしれませんね。
先勝が持つ意味や行うといいこと、結婚式や葬儀の日取りとの相性を詳しく説明します。
「先勝」を含む六曜とは?
六曜(ろくよう)とは、暦に記載される暦注(れきちゅう)のひとつです。大安・友引・先勝・先負・赤口・仏滅の6つの曜からなり、日にちの吉凶を占う指標として使われています。
また日にちの吉凶のほか 一日のなかでの時間の吉凶もあります。日全体としては吉でも凶の時間帯があったり、午前・午後で吉凶が変わったりするので、結婚式の日取りで六曜を気にする場合は日にちだけでなく挙式や披露宴の時間も考えられるといいでしょう。
六曜を縁起がいい順番に解説!
六曜にはそれぞれ意味と縁起の良さが異なります。時間による吉凶もあるので一概にはいえませんが、一般的に次の順で縁起がいいとされていて、先勝は3番目に縁起がいいということになります。
大安(たいあん・だいあん)
「大いに安し」の意味を持ち、何をするにも吉とされる日です。終日吉なので入籍や結婚式のようなお祝い事の日取りに適しています。
友引(ともびき・ゆういん)
もとは「共引き」の意味で、勝負事の決着がつかない良くも悪くもない日です。友を幸せに引き込むとして結婚式の日取りに適しているとされています。
先勝(せんしょう・さきがち・さきかち・せんかち)
「先んずれば即ち勝つ」の意味を持ち、物事を早く済ませるのがいい日です。午前は吉、午後は凶とされています。
先負(せんぷ・せんぶ・さきまけ・せんまけ)
先負は「先んずれば即ち負ける」の意味を持ち、何事も急がず控えめにするのがいい日です。午前は凶、午後は小吉とされています。
赤口(しゃっこう・じゃっこう・しゃっく・じゃっく・せきぐち)
陰陽道の「赤舌日(しゃくぜつにち)」に由来する縁起の悪い日です。正午前後は吉、それ以外は凶とされています。
仏滅(ぶつめつ)
仏滅は六曜における大凶日で、何事も慎むべき日です。終日凶とする説と、午後は吉とする説があります。
先勝の意味は?【日の吉凶】
先勝は「先んずれば即ち(すなわち)勝つ」の言葉通り物事を早く行うのがいいとされる日です。急に入った用事や訴訟には吉日といわれています。
「いつでもできるから」と先延ばしにしがちな事をなるべく早く済ますようにするといいでしょう。また先勝の日の午前中に結婚式やお見合いをするのもいいとされています。
先勝の午前の時間帯は吉!でも午後は凶に【時間の吉凶】
先勝は午前は吉ですが、午後からは凶とされています。午前から動き出しせば吉を招くとされているので、結婚式を行う場合はスタートが午前中であれば、披露宴が午後の時間帯にかかってもOKです。午後から物事を始めるのは気になる場合は避けたほうがよいでしょう。
先勝は「勝ち負けがつくこと」にはおすすめ
先勝の日にするといいことを紹介します。先勝は急いでやることのほかに、「勝ち負けがつくこと」にもいいとされています。いずれも先勝であれば吉の時間帯である午前中に行うのがおすすめです。
- 結納・入籍・結婚式
- 引っ越し
- 急ぎの用事
- 訴訟(裁判)
- お参り
- 自動車の納車
など
宝くじを買うなら午前(14時まで)がおすすめ!?
六曜は元々賭け事にも使われていました。身近でいうと宝くじを買う場合、先勝の午前中に買うのがおすすめです。凶になる午後は特に14時~18時が凶といわれているので、なるべく14時までを意識するといいかもしれませんね。
先勝に結婚式をやってもいい?
結婚式をするのももちろんOKです。六曜以外の暦注における吉日が重なり幸運度がアップすることもあります。
また、人気の大安や友引に比べて結婚式場の予約が取りやすくなることも。六曜を気にする家族や参列者がいる場合は、挙式の時間帯が午前になるように調整するといいでしょう。
結婚式や入籍におすすめの先勝の日を「開運カレンダー」でチェック!
先勝は六曜で3番目に吉日と、結婚式や入籍の日取りの人気順では真ん中あたり。式場などの予約が取りやすく狙い目かもしれません。
土日祝日やほかの吉日と重なると予約が埋まりやすくなるので、日取りの候補を考える際は早めにチェックするようにしましょう。
▼2024年~2025年の縁起のいい日をチェック!
「先勝に避けるべきこと」お通夜を先勝に行うと翌日の葬式が友引に…
先勝に結婚式や葬儀を行うのはOKですが、注意すべきなのがお通夜です。六曜は決まった順番で繰り返されているため、基本的に先勝の翌日は友引になります。
友引は「友を冥土に引き寄せる」として葬儀がタブーとされているため、葬儀の前日に行うお通夜は先勝の日を避けるといいでしょう。
勝負事や急ぎの用事をするのに適している先勝。おめでたいことももちろん早いほうがいいですよね。
結婚式や入籍の日取りを決める際はぜひチェックしてみてください。
※ 2023年12月 時点の情報を元に構成しています
「入籍・婚姻届」 の キホン に含まれています