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「うちの嫁が…」はアリ?妻、嫁、奥さん、家内…社会人として恥ずかしくない配偶者の呼び方は?

2021.11.13

有名人の発言などからSNSやネットで議論に発展することも多い「配偶者の呼び方」。最近ではジェンダーニュートラルの観点から、使う言葉には十分な配慮が必要です。

話す相手や状況にもより、配偶者の呼び方に迷った経験がある人も多いのではないでしょうか。そこで、男性が自分の配偶者について話すときに使ういろいろな呼び方の正しい意味と現代の傾向を解説します。

「妻(つま)」が問題のないもっとも無難な呼び方

法律上は婚姻関係にある女性を「妻」と呼び、手続き上の続柄にも「妻」の表記が使われています。これは古くからある言葉で、婚姻制度が始まる前から一緒に生活する女性を「妻」と呼んでいました。また明治以前は妻を「さい」と呼んでいたようです。

妻の対義語は「夫」で、男女の優劣がなく対等な意味を持ち、公式の場や上司との会話で使っても問題のない呼び方です。

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「嫁(よめ)」は本来息子の配偶者に使う言葉

「嫁(よめ)」は本来息子の配偶者に使う言葉

「嫁」は「嫁ぐ」とも読める通り本来は息子の配偶者に対する呼び方で、対義語は「婿」。

これに加えて自分の妻や他人の妻を呼ぶ意味でも古くから使われているため、自分の配偶者を嫁と呼ぶのも間違いではないようです。

よめ【嫁/×娵】
1 息子の妻。⇔婿。「息子の―に菊子が来て」
2 妻。また、他人の妻。「彼の―さんは働き者だ」
3 結婚したばかりの女性。また、結婚式でこれから嫁となる女性。新婦。はなよめ。⇔婿。
4 旧民法2の下、息子の妻となりその家に入った女性。「―に行く」⇔婿。 goo辞書

地域性もあり、関西では自分の配偶者を嫁と呼ぶ人が多いようです。

親しみを感じる人もいる一方で、「嫁」の字は「女性が家に入る」という古くからの考えを反映しているともとれ、現代においては好ましくないという考え方もあるようです。

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「嫁にもらう」という表現は現代では避けられる傾向に

かつての結婚は家制度のもとにあり、主に女性が男性側の「家に入る」すなわち「嫁ぐ」こととされていました。そのため男性側の両親の立場で「嫁にもらう」という表現が使われていたのです。

現代では家制度はなくなり、結婚はふたりの意思により成立するものとされています。その関係性は対等なものですから「嫁にもらう」という表現は避けられる傾向にあるようです。

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「奥さん(おくさん)」は奥様のくだけた表現で軽い敬意を含む

「奥さん」は「奥様」のくだけた表現

「奥さん」は「奥様」のくだけた表現で、本来は他人の妻に対する呼び方です。

古くは大名の妻などの敬称でもあり、相手を敬う意味を含んでいます。上司の妻を「奥さん」と呼ぶのも間違いではありません。ただし相手との関係性で「奥様」を使うべきかどうかは判断が必要です。

おく‐さん【奥さん】
他人の妻を敬っていう語。「おくさま」よりややくだけた言い方。 goo辞書

他人の妻を指す言葉なので「うちの奥さんが…」のように自分の配偶者を呼ぶのは間違った使い方となります。ただ、正しい呼び方である「妻」に尊敬を込めた表現がないため、やさしく聞こえる「奥さん」を使うことがあるのかもしれませんね。

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「家内(かない)」

「家内」も配偶者の呼び方ですが、一般に他人に対して自分の妻をややへりくだっていう表現です。

か‐ない【家内】
1 家の中。屋内。
2 家族。「家内一同」「家内安全」
3 妻。ふつう、他人に対して自分の妻をいうときに用いる。「家内も喜んでおります」
goo辞書

その字の通り「家の中にいる人」の意味があり、男性が外で働き女性は家にいるという古い考え方を想起させます。意味だけを見ると今の時代にはあまり適さない表現ですが、年配の方で親しみを込めて使っている人もいます。

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「愚妻(ぐさい)」

「愚妻」も自分の妻をへりくだっていう表現です。

ぐ‐さい【愚妻】
自分の妻をへりくだっていう語。 goo辞書

対義語に「愚夫(ぐふ)」という表現もありますが「愚かな」と呼ぶのは関係が平等ではないことを思わせ、あまり印象のいい言葉とはいえません。

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「女房(にょうぼう)」

女房

「女房」は自分の妻や親しい人の配偶者を話題にする場合の呼び方です。本人がその場にいるときには用いず、また目上の人に対して自分の妻を女房とはいいません。

にょう‐ぼう〔‐バウ〕【女房】
《2が原義》
1 妻のこと。多く、夫が自分の妻をさしていう。にょうぼ。「女房に頭があがらない」「恋女房」「世話女房」
2 女官の部屋。また、朝廷に仕える女官で、一人住みの部屋を与えられた者。出身の階級により、上﨟(じょうろう)・中﨟・下﨟に大別される。
3 貴族の家に仕える侍女。
4 中世・近世、一般に女性、また、愛情の対象としての女性のこと。
goo辞書

元々は宮中の使用人の女性を女房と呼んでおり、そこから自分の妻を指すようになったそう。使用人・世話人のニュアンスを含んでいて現代ではあまり好まれない表現ですが、これも使う人によりけりといったところです。

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「かみさん」

「かみさん」は自分や他人の妻をいうややくだけた表現です。元々は商人や職人の配偶者を「(お)かみさん」と呼んでいました。

かみ‐さん【上さん】
1 商人・職人などの妻、また、その家の女主人を呼ぶ語。→御上(おかみ)さん
2 親しい間柄で、自分の妻、または他人の妻を呼ぶ語。「上さんの手料理」
3 「かみさま(上様)3」に同じ。
goo辞書

配偶者に対する親しみを感じる表現でかわいらしくもありますが、人によっては「奥さんのほうが立場が上なのかな?」という印象も受けることもあるようです。

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「相方(あいかた)」「パートナー」という表現を使う人も

ほかにも配偶者や恋人を「相方」と表現する人も。これは近年、若い世代を中心に少しずつ使う人が増えてきた表現のようです。相方というと漫才を想起する人もいるでしょうが、婚姻関係やお互いの立場によらないラフな表現として使われているようです。

また、配偶者に限らずともに人生を歩む相手として「パートナー」と表現する人も。これらは性別による差異がなく意味にしばられることのない現代的な表現といえるのかもしれません。

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みんなはどう呼んでいる?どう呼ばれたい?【既婚者たちのリアルな声】

みんなはどう呼んでいる?どう呼ばれたい?

実際にお互いのことを人に話すときにどう呼んでいる夫婦が多いのでしょうか。既婚者のリアルな声を集めてみました。

■「奥さん」と呼んでいます。正しい呼び方をあまり気にしたことはありませんでしたが、まわりでは「嫁」「妻」と呼ぶ人もいていろいろです。(30代前半・男性)


■彼は私のことを、親しい相手との会話では名前で、職場では「嫁」と呼んでいるようです。私は特にこだわらないので呼びやすい言い方をしてくれればいいかなと思っています。(30代前半・女性)


■私が彼について他人に話す際は、「旦那さん」か「夫」。私は対等と思っているので「主人」とは絶対言いません。(30代前半・女性)


■友人には「旦那さん」といっていますが、目上の人やある程度きちんとしたときには「主人」というようにしています。(20代後半・女性)


■基本は「妻」「夫」と呼んでいます。以前、夫が私のことを「かみさん」と言ったのを聞いたことがあり、違和感がありましたし、なんとなく嫌な気持ちがしました。(30代後半・女性)


■自分の夫のことを「うちの旦那さんがね…」などと話す会社の後輩。いつもちょっとひっかかる気がして、自分は使わないようにしています。(20代後半・女性)

相手や状況によって呼び方を変えている人が多いようですね。夫婦同士では付き合った当初から同じ呼び名を使っているという声もありました。

▼女性が自分の配偶者について話すときの呼び方については、こちらをチェック!

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配偶者をどう呼ぶかによって夫婦の印象が変わる

言葉本来の意味での良し悪しもありますが、一番はお互いが呼ばれて心地よく、聞く人を不快にさせないことが大切ではないでしょうか。

同じ呼び方でも言い方や表情でふたりの関係が想像できたり、異なる印象を受けたりします。その場や自分たちに合った言葉で表現できるといいですね。

▼話している相手の配偶者の呼び方については、こちらをチェック!

※ 2021年11月 時点の情報を元に構成しています

みんなのウェディングアドバイザー