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全国で相次ぐ「まん延防止等重点措置」=「まん防」適用。結婚式の現場にはどんな影響があるの?

2021.04.19

2021年4月5日より政府は、大阪府、兵庫県、宮城県に対して緊急事態宣言に準じた「まん延防止等重点措置」いわゆる「まん防」の適用を決定しました。 さらに東京・京都・沖縄は4月12日から適用され、京都と沖縄は5月5日まで、東京は5月11日までとなっています。そして千葉、埼玉、神奈川、愛知の4県に対しても追加で4月20日から5月11日に適用されることが決定しました。

初めて耳にする「まん延防止等重点措置」とは何なのか、結婚式をひかえる新郎新婦にとって、あるいは結婚式に参列するゲストにとってどのような影響があるでしょうか。わかりやすく解説します。

「まん延防止等重点措置」とは

ここ数日で急に耳にするようになった「まん防」=「まん延防止等重点措置」とは、緊急事態宣言の目安となる感染状況が最も深刻な指標「ステージ4」(感染爆発)にいたるのを避けるための予防措置のことを指します。

「ステージ3」(感染急増)が適用の目安となり、適用を受けた知事は対象の市町村を絞り込み、対策を実施。知事は時短営業を命令でき、違反すれば20万円以下の過料を課すことができます。

今回2021年4月5日より初適用されたのは新型コロナウイルス感染者が急増している大阪府、兵庫県、宮城県。対象地域は、大阪市、神戸市、西宮市、尼崎市、芦屋市、仙台市の計6市となります。

「まん延防止等重点措置」の適用内容は

適用期間は2021年4月5日からゴールデンウィークが終わる5月5日までの31日間となります。3府県の主な対策は下記のとおり。

大阪府

  • 大阪市の飲食店などに午後8時までの営業時短を要請
  • 飲食店に「マスク会食」の徹底やアクリル板の設置を要請

兵庫県

  • 神戸市、尼崎市、西宮市、芦屋市の飲食店などに午後8時までの営業時短を要請

宮城県

  • 仙台市の飲食店などに午後8時までの営業時短を要請

また期間中は3府県ではプロ野球などの大規模イベントの上限を5000人までに。大阪府は東京五輪の聖火リレーも大阪市内での中止をオリンピック組織委員会に申し入れしています。

結婚式実施への影響はあるの?

4月、5月に結婚式実施を予定している新郎新婦もいるでしょうし、もしかしたら参列を予定しているゲストの方もいらっしゃるでしょう。

この「まん延防止等重点措置」は結婚式の現場にどんな影響がありそうか、『The Professional Wedding』の石渡 雅浩 編集長にうかがいました。

「まん延防止等重点措置」のどのような点が結婚式に影響を与えるのでしょうか?

「新型コロナウイルスの感染はいまだ収束を見せておらず、1月に再び発令された緊急事態宣言も解除されてはいたものの、それほど間を置かずに今回『まん延防止等重点措置』の適用が決定されました。

ですから、結婚式場はこれまで通り感染対策をしっかり行なった上で結婚式を実施していきますので、大きな変化はないものと思われます。

ただし、列席予定の中に公務員や病院関係者の方がいらした場合、万が一感染した場合に世間の厳しい目にさらされる可能性があったり、会社等の規定で列席を規制していたりすることがあることから、列席を取りやめる方がいらっしゃるかもしれません」

すでに結婚式を決め手いる新郎新婦が注意する点は?

「すでに結婚式を行なうと決めているカップルは、結婚式場の感染対策をしっかり確認した上で決定されていることと思います。

ですから、カップルはその式場に対して信頼を置いていると思うのですが、招待する方々には式場の感染対策はなかなか伝わっていません。招待状を送る際など、結婚式場の具体的な感染対策をきちんと伝えることで、安心して列席していただく環境を整える必要があるでしょう。

また、新型コロナウイルスについては人によって捉え方が異なっていることも事実です。
万が一招待状を送ったにもかかわらず”感染が怖くて列席できない”旨の返事があったとしても、その人の考えを否定すると自分自身が苦しくなってしまいます。相手が新型コロナウイルスを恐れている心を理解して、『コロナ禍が落ち着いたらお会いしましょう』と、余裕をもって接することをお勧めします」

これから結婚式を決める新郎新婦が注意する点は?

「最近はオンラインでの接客を導入している式場も増えています。オンライン接客のメリットは何と言っても、複数の式場を見学する際にも式場間の移動がないこと。

ですから、気になる式場が複数あったらオンラインの接客をそれぞれ受けた上で絞り込んで、実際に見学をしてから決定するのをお勧めします。

なお、オンラインでの接客と実際の見学でイメージが異なるというケースもあるようです。オンラインの接客だけで慌てて決めることなく、そこはじっくり考えて決めるといいでしょう」

結婚式に参列するゲストが注意する点は?

「コロナ禍前はゲストが余興を行なう際には特に制約がなかったものの、コロナ禍を受けて飛沫が飛ぶような余興だったり、他のゲストに何かアイテムを配布したりすることが難しいケースがあります。

そのため一度式場側に”こういうことを新郎新婦のためにやりたいんだけれど”と、相談するとよいでしょう。

たとえ、そのままの形での実施は難しかったとしても、新郎新婦を思っての気持ちを尊重して、できるだけ寄り添う形で親身になって相談に乗ってくれるはずです。」

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突然登場した印象のある「まん延防止等重点措置」という言葉。ですが、新型コロナウイルス感染症対策であり、我々にとってはマスク、消毒、飛沫感染防止など従来の感染症対策を徹底することが、もっとも大切な原則となります。

なかなか落ち着かない日々ではありますが、徹底した感染症対策を式場のスタッフとも協力しながら実施すると同時に、ゲストの方々にもしっかりとした説明を行うことで、かけがえのない一生に一度の想い出を作ってくださいね。

※ 2021年4月 時点の情報を元に構成しています

みんなのウェディングアドバイザー