いまだ日々多くの新規感染者が出ていて、波はありつつも収束が見えない新型コロナウイルス感染症。
コロナ禍で結婚式のキャンセル、延期など、多くのカップルが影響をうけました。次第に結婚式を決行するカップルが増えてきているこの状況ではありますが、これからの結婚式は3密を避け感染拡大リスクを可能な限り減らした「withコロナ時代の新常識」にのっとった結婚式がマストとなります。
このwithコロナ時代に結婚式を控える新郎新婦に向けて、やるべき準備をリストアップ。
実際にコロナ禍で結婚式を開催した花嫁さんの実例やリアルな声と合わせてご紹介します。これから結婚式を予定しているカップルは必見です。
withコロナ時代の新しい結婚式のカタチがじわじわと定着
緊急事態宣言下の2020年5月、日本ブライダル文化振興協会により、結婚式場業「新型コロナウイルス感染拡大防止ガイドライン」が策定されました。
これは結婚式のゲストおよび、会場で働く従業員を感染リスクから守り安心して施設を利用してもらうためのガイドラインで、各施設はこのガイドラインに沿って、新郎新婦と十分なコミュニケーションをとり柔軟な対応をするように求められています。
ここには、結婚式の会場における「接触感染」「飛沫感染」を防止するためのさまざまな対策が、細かく示されています。
これから結婚式の準備をする新郎新婦のみなさんは、一度目を通しておくとよいでしょう。
結婚式場業「新型コロナウイルス感染拡大防止ガイドライン」
withコロナ時代の結婚式「花嫁がやること」リスト
結婚式を開催すると決めたら、コロナ禍でも安心してゲストに参加してもらうためにやるべきことをチェック!
具体的にどのような段取りで進めていけばいいのか。先輩花嫁さんの事例も交えてご紹介していきます*
1.万が一、さらに感染拡大したときのことをふたりで話し合う
最初に考えておきたいのが、今後日本の新型コロナウイルスの感染者数が爆発的に増えたなど、状況がさらに悪化した場合どうするかということ。
状況によっては延期やキャンセルせざるを得ないことを想定しておくことも必要かもしれません。現時点での、方針を決めておきましょう。
ちなみに、そんなときのために「ブライダル保険に入りました」と教えてくれた花嫁さんも多くいました。
もしもの場合の時どうするかを、ぜひおふたりで話し合っておくようにしましょう。
《ブライダル保険もひとつの選択肢に》
2.招待するゲストへの連絡
新型コロナウイルスについての考えは人どれぞれ異なるため、大切なゲストへのフォローはとくに丁寧に行いたいもの。
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招待状を出す前のゲストへの連絡
結婚式開催を決めたら、まず招待状を出すなどゲストへの正式な連絡の前に、メール・LINE・電話などの簡易的な方法で、ゲストに連絡をするようにしましょう!
みんなのウェディングが花嫁さんにアンケートを取ったところ、多くの方が正式なご連絡の前に、まずはこういった方法でゲストにご連絡をしたと回答がありました。

ゲストに正式な文書をお送りする前に、まず開催する旨をLINEで伝えました。
会社の方にはお互い口頭で伝えたりもしましたね。あとは、おじいちゃんおばあちゃんなどには電話するようにしました。
また、この時に感染リスクの高い高齢のゲストや妊娠しているゲストには、無理をしない範囲で判断してもらっていいという旨もお伝えしました!
そして、こちらの第一報をご連絡したのちに招待状をお送りした、という花嫁さんが多かったです!
また、お送りする招待状には「お詫び状・添え状」をつけるという方法があります。
ここでのお詫び状・添え状は、心配かけているゲストのみなさんへのお詫びの気持ち、開催する旨、当日の対策を最低限記載するのが良いかと思います。

招待状を受け取るゲストも、列席することに不安を感じる人もいるかと思ったので、文面には「式場の現時点での対策、列席者のマスク着用可、返信はがきはギリギリでのご回答でOK」という旨を添えました。
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招待状を出した後のゲストへの連絡
招待状をすでに送付した花嫁さんの場合は、ゲストが受け取ったころに、電話やメール、LINEなどでフォローをしておくとよいでしょう。とくに、高齢のゲストや小さな子どもがいるゲスト、妊娠中のゲスト、遠方のゲストには、十分な気遣いと丁寧なフォローが必要です。
参列してもらいたい気持ちは変わらないことを伝えたうえで、このような状況下での開催なので、やむをえず欠席となった場合も構わない、ということを伝えて最大限の配慮を。

自分がゲストの立場だったら、決行・延期・中止いずれにしても主催者側の決定理由や考えが知りたい、と思ったから今回こちらを作成しました。
またその時点で新型コロナウイルスの感染について状況に変化があった場合には、出欠の返信期限を伸ばして余裕を持ってゲストが判断できる時間を用意するという方法があります。
ただし、この時には必ず返信期限をプランナーさんに相談するようにしましょう。
料理や席次表などのゲストの人数によって数が変わるものなどは式場に伝える期限が。その期限と合わせて返信期限を設定して、ゲストにお伝えすることが必要なのです。

今回の事態で、特別に返信期限を通常より伸ばしてもらうように式場にお願いしました!
式場も快諾してくれて、ゲストの方にも余裕を持った返信期限を提示することができました。
よって、席次表や席札などはギリギリの発注になりましたがそれでもゲストのことを考えるとそれでよかったと思っています。
- ゲストから招待状への返信をもらった後の連絡
招待状の返信から結婚式当日までは日にちがあります。出席の連絡をいただいているゲストからも、当日まで無理のない範囲でコミュニケーションをとるようにしましょう。
また、結婚式当日までに、新型コロナウイルスの感染拡大状況が悪化してしまったなどがあれば、改めて再度出欠を伺う気遣いも。一度「出席」と返事を出した後で、欠席したいとはゲストも言いづらいもの。こちらも、参列してもらいたいという気持ちを伝えたうえで、不安なことがあれば欠席してもらっても構わないということを伝えるのがいいですね。
先輩花嫁さんたちはLINE・メール・電話で聞いた、という人が多かったです。

私は招待状をすでに送付していて、ゲストの方からも返信が返ってきているところでしたので、返信が返ってきている方には再度出欠をお伺いし、まだ返ってきていない方に関しては判断が悩まれると思ったので、返信期限を伸ばすということをお伝えしました。
正直不安でいっぱいでしたが、その時も「いくよ♡」というゲストの方の声が聞けて本当に嬉しかったです。

私は、挙式日1ヶ月前で開催するかどうかを悩み、その時はギリギリではありましたが全てのゲストの方にLINEなどでもう一度開催する旨を伝えて、出欠を確認させていただきました。
挙式日が迫ってきてゲストの方も開催を心配していたので、再度お伺いをしたことで安心していただくことができました。
3.当日の感染防止対策を会場やプランナーと相談する
結婚式を開催するにあたっては、新型コロナウイルス対策を万全にして、大切なゲストに少しでも安心して参列してもらえるようにしましょう。
コロナ禍で結婚式を開催したカップルは、安全対策を十分に行っていますが、withコロナ結婚式の新常識として増えているコロナ感染対策はこちらです
会場の対策
- 広めの会場を使用し、窓や出入り口などを開けて、定期的に会場を換気する
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密にならない座席配置にする
- 消毒用のアルコールスプレーを設置する(テーブル・受付・トイレなど)
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受付やテーブルへの飛散防止フィルム設置
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受付時の密にならない配慮(整理券を配る、オンライン受付、ボールペンの使い分け)
スタッフ・ゲストへの対策
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司会者によるアルコール・マスク着用をすすめるアナウンスをしてもらう
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検温の実施
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マスク着用の徹底
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ゲストに持ち運び用のミニアルコールをプレゼントしても
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席にマスクケースを用意しても
料理への対策
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大皿料理やビュッフェを中止し、個別盛りに変更
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ケーキカットなどのイベントの中止
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酒の回し飲みやお酌の中止
式次第での対策
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声を出す余興の中止・オンラインや録画などやり方の見直し
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遠方のゲストへのオンライン中継を実施
以下の記事ではより詳しいコロナ安全対策についてご紹介していますので、ぜひご覧ください!
《結婚式場で結婚式をする場合の安全対策とは?》
2020年コロナ禍で結婚式を開催した先輩花嫁の実例レポ!
今年コロナ禍の状況で、結婚式を決行したカップルがどのように式を実現させたか気になりますよね。
そこで、実際に結婚式を決行した花嫁さんたちを取材した記事をご紹介します。
万全のコロナ対策で、70名の結婚式を実現させた花嫁さん!
式当日の受付は、ゲストと受付係の間にアクリル板を設置。
また、受付のペンはゲストひとり1本用意し、使用前/使用後で分けたそう!
もちろん、全員マスクの着用もしっかりと!
挙式では、チャペルの椅子の間隔をあけるなど、お手本にしたいアイデアがいっぱいです!
詳しくは次の結婚式レポをチェックしてみてくださいね。
撮影以外はマスク着用。友人40人、親族20人の計60人の結婚式を実現させした花嫁さん!
写真撮影以外はゲスト全員マスク着用だったこちらの結婚式。
受付には飛沫防止のためのアクリル板のパーテーションを設置しました。
ウェディングらしい白を基調としたデザインが素敵♡
受付係は手袋とマスクを着用で、受付ではご祝儀のみを受け取り、ゲストカードは回収箱を設置したそう。
詳しくは次の結婚式レポをチェック!
以上、結婚式の開催を決めた花嫁さんに向けて、新型コロナウイルスの状況を踏まえた上でやるべきことは何かをまとめました。
withコロナ時代のこれからの結婚式。花嫁さんはいろいろ気を遣ったり、不安なことも多いかもしれません。2人を祝福したいと言ってくれている大切なゲストのことを一番に考え、自分たちがやってきた準備を信じて最高の1日にしてくださいね。
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※ 2020年10月 時点の情報を元に構成しています
「結婚式準備」 の スペシャル に含まれています