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ダイヤの産地気にしてる?紛争ダイヤモンドを買わないためにブライダルリング選びで意識したいこと

2024.04.07

持続可能な社会を目標とする現代で、深刻な社会問題として注目されている紛争ダイヤモンド。もしもあなたが購入した婚約指輪や結婚指輪のダイヤモンドのお金が、戦争のために使われていたとしたら…。

紛争ダイヤモンドとは何か、問題となっているその背景や安心安全なダイヤモンドを購入するために世界で行われている取り組み、コンフリクト・フリーダイヤモンドを安心して購入できるブランドなど。ふたりの幸せの象徴にふさわしいダイヤモンドを選ぶために知っておきたいことを解説します。

※本ページにはプロモーションが含まれています

紛争ダイヤモンドとは

紛争ダイヤモンドとは、紛争が多発する内戦状態の地域で採掘されたダイヤモンドのこと。高値で取引されるダイヤモンドは産出国にとって貴重な外貨獲得資源ですが、紛争ダイヤモンドで得られる資金は、その地域を支配する反政府組織の資金源として武器の購入などに使われています。

さらなる外貨獲得のために一般市民が過酷なダイヤモンド採掘に駆り出されていることも、紛争ダイヤモンドが生み出す社会問題のひとつ。これにより内戦が長期化・深刻化するという負のループを生み出しています。

このことから紛争ダイヤモンドは別名、ブラッドダイヤモンド(Blood Diamond)=「血塗られたダイヤモンド」とも呼ばれています

映画「ブラッド・ダイヤモンド」でも注目

ブラッド・ダイヤモンド amazon.jp

紛争ダイヤモンドを巡る深刻な実情は、アフリカ・シエラレオの採掘現場で一般人を奴隷のように働かせていたことから公になり国際問題にまで発展しました。

そんな内戦時代のシエラレオを舞台にした映画がレオナルド・ディカプリオ主演の「ブラッド・ダイヤモンド」(2006年公開)です。

紛争ダイヤモンドを巡る目を覆いたくなるような惨状を、さまざまな目線から描いたストーリーとリアルな描写が注目を集め、紛争ダイヤモンドに対する世間の問題意識も一気に高まりました。

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コンフリクト・フリーのダイヤモンドを手に入れるには

幸せの象徴でありたいダイヤモンド。紛争ダイヤモンドの負の連鎖を断ち切り、誰もが安心で安全なコンフリクト(紛争)・フリー(無縁)のダイヤモンドを手に入れられるように…と、クリーンな流通経路を確立するために設けられたのが、キンバリー・プロセスという仕組みです。

キンバリー・プロセスとは

キンバリー・プロセスとは「ダイヤモンド原石を輸出する際、紛争ダイヤモンドではないという証明をつけて輸出する取り組み」のこと。

2021年時点では、ダイヤモンド産出量上位のボツワナやコンゴを含む54の国と地域が加盟しています。日本も加盟国です。

キンバリー・プロセスに加盟している国がダイヤモンドの輸出入を行う際、紛争にかかわりのないことを証明する原産地証明(キンバリープロセス証明書)が必要になります。証明できないダイヤモンドの原石は輸出入ができません。

また、非加盟国への輸出入を行わないことも義務付けられています。

システム・オブ・ワランティとは

ただしキンバリー・プロセスが適用されるのは原石のみ。そのためカット済みのルースには、同じくダイヤモンドの出所を証明するシステム・オブ・ワランティという制度が適用されます。

システム・オブ・ワランティでは「紛争とはかかわりのない地域が供給源となっていることや、クリーンな流通経路を証明する」と記載されたインボイス(納品書)が証明書代わりに。キンバリー・プロセスに加盟している全ての国では、「システム・オブ・ワランティ」も支持されています。

このことから、日本に輸入され販売されているダイヤモンドの原石はすべてコンフリクト・フリーであることがわかります。

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ロシア産のダイヤモンドについて

ウクライナに軍事侵攻を続けているロシアも、キンバリープロセスに加盟している国のひとつです。

世界一の産出量を誇り、世界のダイヤモンドの約3割を占めるロシア産のダイヤモンド。国際基準となる4Cを基準とした高品質なダイヤモンドの産地としても有名ですが、軍事侵攻を受けて2022年はアメリカが、2023年に入ってからはイギリスが、ロシア産ダイヤの輸入を禁止しました。

2023年5月に広島で開かれたG7でもロシア産ダイヤの輸出規制が議題となり、取引制限の検討に入っています。

また、ロシアがダイヤの採掘のために核爆破を行った歴史があることから、自然環境への配慮と人道的・倫理的な観点から取り扱いを避けてきたブランドも。ダイヤモンド原石供給で世界最大手のデビアスも、1997年以降ロシア産のダイヤモンドの取り扱いを中止しました。

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日本で婚約指輪・結婚指輪選びをする私たちが意識したいことは?

現在世界規模で取り組まれている、クリーンなダイヤモンド取引のための仕組み作り。しかし国が取引の全てを監視することは難しく、規則を遵守しない取引業者がいることも事実です。私たちが実際に指輪選びをする際に気を付けるべきことや、意識すべきことは何なのでしょうか。

まずは紛争ダイヤモンドについての正しい知識を得ること。持続可能なダイヤモンド産業のためにも、ダイヤモンドは平和的に採掘された宝石であるべきもの。価格やデザイン、グレードだけでなく、産地やそこで働く人々にも意識を向けることで、ふたりにとって価値のあるダイヤモンドが見つかります。

また、クリーンなダイヤモンドを扱うことにポリシーをもち、キンバリー・プロセス非加盟国のダイヤは購入しない、ダイヤの仕入れルートにこだわっているブランドや、適正価格で購入することで発展途上の人々をサポートできるフェアトレードを支持しているブランドでの購入もおすすめです。

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コンフリクト・フリーのダイヤモンドを安心して購入できるブランド

日本で販売されているダイヤモンドは、コンフリクト・フリーであることがわかりましたが、ブランド情報に明記されていないと、なんとなく不安になることも。
ダイヤモンドの婚約指輪、結婚指輪を扱うブランドのなかでも、コンフリクト・フリーのダイヤモンドを扱うことを掲げ、とくに力を入れているブランドを紹介します。

銀座ダイヤモンドシライシ

銀座ダイヤモンドシライシ ダイヤモンドhttps://www.diamond-shiraishi.jp

国内最大級を誇るブライダルジュエリー専門店の銀座ダイヤモンドシライシ。ダイヤモンドの世界三大市場の一つであるダイヤモンド取引所に現地法人を構えています。

国外の法人がある国もキンバリー・プロセスに加盟しているため、現地で扱われるダイヤモンドはすべてコンフリクト・フリー。仕入れるダイヤモンドは鑑定士の経験も持つバイヤーが常駐し厳選しているなど自社で管理しているため、安心・信頼できる最高品質のダイヤモンドをリーズナブルな価格で購入することができます。
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エクセルコダイヤモンド

https://www.exelco.com

世界No.1ダイヤモンドブランドのエクセルコダイヤモンドは原石の仕入れから販売までを自社でおこなっています。原石一つひとつ、誰が品質をチェックし、誰がカット・研磨したのかまでが分かるのは自社一貫生産を行うエクセルコダイヤモンドだからこそ。

またエクセルコダイヤモンドは、高品質な原石を厳選できる権利を有する世界でも希少ブランド。「大切な贈り物であるダイヤモンドに対して、絶対的な安心を届けたい」という想いから、販売に至るまで徹底した商品管理をおこなっています。
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杢目金屋

杢目金屋 桜一輪

400年以上続く和の技法から生み出される美しい木目模様のリングが象徴的な杢目金屋。

婚約指輪では高いダイヤモンドカット技術により実現する、ダイヤの中に桜の花が浮かび上がる「さくらダイヤモンド」が人気ですが、ダイヤモンドの品質はもちろん産地にもこだわり、コンフリクト・フリーのダイヤモンドを扱っています。

0.3ct以上のさくらダイヤモンドの一部は、イスラエルのサリネ・テクノロジー社が開発した「サリネ社 SARINE DIAMOND JOURNEY プログラム」で、WEB上で原産地情報とともに、原石の形状やどのようにカットされたかが確認できます。
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ラザールダイヤモンド

https://www.lazarediamond.jp

世界三大カッターズブランドのひとつLAZARE DIAMOND(ラザールダイヤモンド)も、原石の世界的な供給会社との取引が許されている会社です。
クリーンなダイヤモンド取引に熱を入れているアメリカ・NYを拠点とし、キンバリープロセスに基づいて原石を輸入しています。

また、鉱山での発掘から販売までの全ての工程において“責任ある取引”を確立することを目的とした国際的な国際的な非営利組織RJC(Responsible Jewellery Council : 責任あるジュエリー協議会)の認証も取得し、ジュエリー業界全体としての責任ある活動に努めています。
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BRILLIANCE+(ブリリアンスプラス)

https://www.brilliance.co.jp

オンライン上でダイヤモンドとリングデザインを選んで、気軽にオーダーメイドを楽しめるBRILLIANCE+(ブリリアンス+)では、ダイヤモンドの買入先はキンバリープロセス加盟国のみに限定していることを提示しています。

公式サイトでは紛争ダイヤモンドの背景や問題点を指摘した上で、紛争ダイヤモンドを取り扱わないことを約束しているので、安心して購入することができますね。
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Tiffany&CO.(ティファニー)

婚約指輪の代名詞ともいえるソリティアリングを生み出したTiffany&CO.(ティファニー)では、ダイヤモンドの調達段階で「責任ある資源調達」の理念を掲げ、信頼できる採掘業者や供給源から原石を直接調達、ダイヤモンドを個別に登録し原産地情報を提供しています。

NGOや労働団体と協力して紛争ダイヤモンドを流通させないための新たな基準を策定するなど、自社の取り組みだけに留まらない活動はさすがティファニー。
業界の良い模範となりジュエリー業界を牽引していくために現地地域の経済改善や人権の保護にも積極的に取り組んでいます。
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BVLGARI(ブルガリ)

世界5大ジュエラーのひとつBVLGARI(ブルガリ) も、紛争ダイヤモンドの深刻な問題を認識した上で、キンバリープロセスを遵守している国の信頼できる共有元からのみダイヤモンドを購入するよう努めています。

また、ブルガリもラザールダイヤモンドと同じRJC(Responsible Jewellery Council : 責任あるジュエリー協議会)の認定メンバーとして、鉱山から販売までの全工程において"責任ある取引"を確立するための取り組みに尽力しています。
►公式ホームページで確認する

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ふたりの愛と絆を象徴するダイヤモンドだからこそ、その取引に関わる国や人が幸せであって欲しい。そのためにはサスティナビリティの観点から信頼できるブランドを選ぶことが大切です。産地へ想いをはせることで、ふたりが選んだダイヤモンドへの想いもより深くなりそう。ふたりが満足のいく指輪選びのために、まずは知ることからはじめてみてくださいね。

※ 2023年7月 時点の情報を元に構成しています

みんなのウェディングアドバイザー