「もしも結婚式当日に雨が降ったら…」と思うと、新郎新婦の皆さんは不安になってしまうかもしれません。
雨の結婚式はイメージしづらいかもしれませんが、じつは悪いことばかりではありません。
この記事では、「雨の結婚式は縁起がいい」といわれる理由や、雨だからこそできる演出やスピーチの工夫、ゲストが喜ぶおもてなしを紹介します。
ゲストとして参列する挙式・披露宴が雨になってしまったときの服装や移動のポイントも要チェックです。
縁起がいい"雨"にまつわるジンクス
多くのカップルが「結婚式当日は晴れてほしい!」と願うかと思いますが、じつは雨の日の結婚式は縁起がいいといわれています。
日本のことわざ「雨降って地固まる」は、雨の後にかえっていい土地ができるように、苦難を乗り越えていい状態へ向かうことを表すポジティブな言葉です。
ほかにも雨の日は「幸せがふりこむ」ともいわれ、ふたりの門出を祝す恵みの雨ととらえることもできます。
また結婚式の演出で人気の「フラワーシャワー」や「ライスシャワー」など、シャワーは新郎新婦を祝福で包み込む特別なものです。雨をふたりを祝う天からの贈り物と考えれば、ハッピーな気持ちになれるのではないでしょうか。
雨だからこそ楽しめる挙式・披露宴の演出&装飾
雨の日の結婚式をより素敵にする結婚式の演出や装飾をご紹介します。
特に雨が多い梅雨の時期には、当日雨になることを見越して雨を生かす演出を考えておいてもいいかもしれません。
装花やブーケにあじさいを取り入れる
雨に似合う花といえば「あじさい」ですよね。梅雨の時期に街中で見かける青やピンクのほか、最近ではアンティークカラーがおしゃれな「秋色あじさい」も見かけるようになりました。ブーケやメインテーブルの装花に使えばぐっと季節感が増しますよ。
ただし花言葉が気になる場合は注意が必要です。あじさいは時期によって花の色が変化していくことから「移り気」や「浮気」といった花言葉があります。
ただし、色ごとの花言葉ではピンク=「元気な女性」、青=「辛抱強い愛情」、白=「寛容」とポジティブな意味合いになるので、色を限定して取り入れるのもおすすめです。
雨の日用のBGMを用意しておく
雨の情景を歌ったラブソングのように、雨にちなんだ曲をBGMに使ってみては。気づいたゲストには「なるほど!」と感心してもらえそうです。
入退場の演出に「相合い傘」
披露宴の入退場にふたりで一つの傘に入る「相合い傘」を取り入れるのもおすすめです。
傘をドレスに合わせてコーディネートしたり、イニシャルやふたりらしい色柄を入れたりと個性を演出してもいいですね。カップルらしい仲の良さが伝わりますし、雨の日にしかできない貴重な演出です♡
会場やお料理に傘のモチーフを入れる
会場の装飾や料理の見た目のアクセントに雨に関連するモチーフを取り入れるのもおしゃれです。
カラフルな傘で照明の色味を変化させたり、イニシャル入りの傘をウェルカムスペースに並べたり。また、料理のデザートに傘のピックを添える、ウェディングケーキに虹を描くなど、雨だからこそできる演出は意外とたくさんあります!
雨だから撮れる幻想的なウェディングフォト
結婚式ではカメラマンを手配して写真を撮ってもらう予定の人も多いでしょう。雨の結婚式では、雨の日だけの特別な写真が撮れるかもしれません。
とくに、雨のすき間から光がきれいに差し込む、幻想的な雰囲気のカットはおすすめ!ぜひカメラマンに相談してみましょう。
屋外では雨で濡れた床にふたりの姿が反射するロマンチックな写真が撮れることもあります。
雨の量や時間帯など、どんな条件になるかは運次第ですが、その瞬間にしか撮れない奇跡的な一枚に期待したいですね。
雨の結婚式は挨拶やスピーチにもひと工夫
新郎新婦のウェルカムスピーチや、ゲスト参加するときにはお祝いのスピーチを工夫すれば、参列したゲストの印象も明るいものになります。
雨を「恵みの雨のプレゼントがきた」と表現してもいいですし、「雨は天からの贈り物」「雨降って地固まる」のような幸せな結婚を想像させる言葉を盛り込んでみてもいいですね。
また誓いの言葉の文言を「雨の日も、晴れの日も」のようにアレンジするとより固く絆で結ばれるように感じられます。
ゲストが喜ぶ気遣い・おもてなし
雨の日の結婚式は参列するゲストにとっても負担になります。来てくれることへの感謝を込めて、ゲストが喜ぶ気遣いやおもてなしができるとよいですね。
ここでしっかり気遣いができると、ふたりの株がぐっと上がるはず!
「こんな用意をしているからね」と事前に連絡しておけばゲストも安心して参列できるでしょう。
アメニティや着替えの準備をする
雨に濡れることを考えて、受付でタオルを渡す準備をしておけるといいですね。もし雨が降らなかったらプチギフトとして渡せばOK。
また湿気でヘアセットが崩れやすくなるので、更衣室や化粧室にヘアブラシやヘアアイロン、ドライヤーなどを置いておくといいかもしれません。
足元は濡れやすいので、女性には着替えのストッキング、男性には靴磨きもあるとうれしい!脱いだストッキングを入れられるビニール袋もあれば完璧です。
冷えた体にやさしいホットドリンク
雨に濡れると体が冷え、寒いと感じるゲストもいるでしょう。ウェルカムドリンクのメニューにホットドリンクがあると心も体も温まります。
また、ウェルカムスペースで使えるようにブランケットを用意しておくのもいいですね。
行き帰りに使えるタクシーチケット
駅から会場までが遠い場合や屋外を通らなければならない場合、雨の中ドレスやスーツで歩くのは辛いものがあります。タクシー代を後払いすることができるタクシーチケットやタクシー代を小銭で用意し、受付で渡してもらってもいいでしょう。
雨になるか微妙な場合でも、渡すためのポチ袋は事前に用意しておくと安心です。
帰りも安心の防水グッズ
終日雨が降っていた場合は、靴やカバンに使える防水スプレーがあると喜ばれます。またカバンにかけられるビニール袋を用意しておいたり、梅雨の時期で雨の確率が高いなら引き出物を事前に郵送にしておいてもいいですね。
後日カードや手紙でお礼を
来てくれたゲストに後日お礼の手紙やカードを送るとさらに気持ちが温まります。
「雨の中ご参列くださり ありがとうございました」というひと言があると、ゲストにとってはうれしいもの。「行ってよかった」と思ってもらえるような気遣いができるといいですね。
体験談
■友人の結婚式が雨でした。
後日その友人から「足元が悪い中参加してくれてありがとう、帰り道大丈夫だった?せっかくのドレス濡れたりしなかった?天気は残念だったけどみんなに来てもらえて嬉しかったです」というお手紙が届きました。さすがだなあ、こういうときに人柄が出るんだなぁって思いました。
雨の日のゲストの服装マナーや雨対策
ゲストとしてお呼ばれした結婚式が雨だったら、どんな対策をしていけばいいのでしょうか。傘やレインコート、着替えなどの服装マナーもチェックしておきましょう。
濡れてもいい服・靴で会場へ
まず会場にゲスト用の更衣室や化粧室があるかどうか確認しましょう。ホームページや招待状付属のパンフレットでも確認できます。
会場で着替えられそうであれば、濡れてもいい服や靴で会場に向かい到着してから着替えるのがおすすめ。その場合は濡れた服や靴を入れるビニール袋を持参し、挙式・披露宴中はクロークに預けておきましょう。
タクシーやシャトルバスを利用
地下道や建物の中を通って移動したり、会場のシャトルバスやタクシーなどの交通手段を利用してできるだけ濡れないように移動できるといいですね。
タクシーを利用したい場合は知り合いのゲストと連絡をとって相乗りできるとお金の負担も少なくて済みます。
傘は服装に合っていればOK
結婚式に持っていく傘に特に決まりはなく、そのときの服装に合っていればOKです。シンプルで使い慣れたものを選びましょう。ビニール傘でも構いません。会場についたら荷物と一緒にクロークに預けておきましょう。
雨が強い場合はレインコートが安心
雨が強いときや風がある場合にはレインコートがおすすめ。両手があくので帰りに引き出物などの荷物が増えても安心です。
シンプルであれば手持ちのもので構いませんが、気になる場合やコートのようなデザインでスーツやドレスに合うものや、着物用のレインコートもあります。
できれば晴れてほしい結婚式ですが、天候ばかりはコントロールできません。雨でも前向きな気持ちで結婚式に臨めるように、当日をイメージして雨の場合の演出や雨グッズを準備しておきましょう。
雨の日に結婚式をした先輩カップルや、参列したゲストの体験談も参考にしてみてください。
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※ 2021年12月 時点の情報を元に構成しています
「披露宴演出」 の ハウツー・ノウハウ に含まれています