日本ならではの美しい衣装「和装」を着ての結婚式は格別なもの。
その和装にはさまざまな種類があったり、合わせる小物・髪型にもバリエーションがあるのをご存知でしょうか?♡
今回は、和婚を考えている花嫁さん必見の和装基礎知識をお届けします!
和装前撮りを考えている花嫁さんも、ぜひチェックしてみてくださいね♡
前撮り・挙式で「和装」を着る花嫁さんが増えている♡
和装を着たり、和のテイストを取り入れた結婚式を最近では「和婚」なんて呼んだりしますよね♡
最近では「和装人前式」もブームになったり、「和装前撮り」を選ぶ花嫁さんもとっても多いので「和装」がより身近なものになってきたのではないでしょうか*
もちろんお色直しで和装を選ばれる方も多いですよね!
美しい日本の伝統衣装を着ての結婚式は、ウェディングドレスとはまた違った雰囲気を味わうことができます。
また、衣装や小物一つひとつに意味が込められており、知れば知るほど奥深いのも和装の魅力♡
ここからは、より詳しく和装のことをご紹介していきます。
進化系も登場!4つの和装の種類
先述の通り「和装」と一言でいえど、その種類はさまざま。
伝統的なものから新スタイルまで一挙にご紹介します。
白無垢
花嫁だけに許された白一色で織り上げられる「白無垢」は、花嫁が着用する和装のなかで一番格式の高い婚礼衣装として知られています。
一番外側に羽織る打掛、その中に着る掛下をはじめ羽織の生地や刺繍、帯や草履などの小物に至るまですべて白で統一されるのが基本。
ただし、最近では差し色で小物に色を取り入れたりとコーディネートを楽しむのもひとつのスタイルとして確立してきました。
また頭には、綿帽子や角隠しをかぶるのが 基本的なスタイルとなります。
色打掛
色鮮やかで華やかさが際立つのが「色打掛」。
もともと武家の女性の礼装として位置付けられ、い織りや刺繍、染めなどで華やかな模様が描かれているのが特徴で、そのバリエーションは多岐にわたります。
また、色打掛も白無垢と同格の婚礼式服であるため、挙式での着用も可能です。
引き振袖(大振袖)
「引き振袖」は大振袖とも呼ばれ、一般的な振袖と比べると袖が長く裾にふき綿が入った優美なラインが特徴です。
原則挙式に着用できる振袖は黒地の引き振袖(黒引き)のみですが、現在は白地など黒以外の引き振袖を着る場合も◎
前撮りやお色直しで引き振袖を選ばれる方も多いですよ♡
新和装
進化系和装「新和装」があるのをご存知でしょうか♡
こういったオーガンジーなど今までの和装にはないような素材・デザインを組み合わせて作られるのがこの衣装。
和装の美しさと今っぽさのちょうど良い組み合わせが和婚花嫁さんのあいだで話題沸騰中!
全部で3種類!和装の髪型・ヘアスタイル
衣装の次に知っておきたいのが「ヘアスタイル」です。
なりたいイメージに合わせてぜひお好みの髪型を選んでみてくださいね!
文金高島田(ぶんきんたかしまだ)
昔から花嫁さんの伝統的な髪型として知られているのが「文金高島田(ぶんきんたかしまだ)」という日本髪です。
もともと、江戸時代に未婚女性のあいだで流行した「島田髷(しまだまげ)」という髪型があり、そのなかでもっとも格が高いものとして「文金高島田」がありました。
現在では、地毛ではなくこの髪型を「かつら」で楽しむ花嫁さんがほとんどです。
髷(まげ)の位置が高く非常に華やかな印象を与えてくれるため、和装と合わせるとよりいっそう格式高いイメージを作り上げることができます。
新日本髪
髪型や髪飾りを自由にアレンジした日本髪「新日本髪」をする花嫁さんも増えています!
髪の高さを変えたり、髪飾りをお花や華やかな髪飾りにしたりと、より自由なアレンジを楽しめるのが魅力です*
洋髪
最近では、和装に洋髪を合わせるのが定番になっています♡
洋髪ではとくに髪型・髪飾りの決まりはありませんので、コーディネートは自由自在!
カジュアルな和婚を楽しみたい!という花嫁さんにも人気のヘアスタイルとなっています*
「綿帽子」「角隠し」の違いとは?日本髪に合わせる装飾品
ここでは、日本髪に合わせる装飾品についてご紹介します。
このような装飾品を身につけることで、より日本髪が華やかに、和婚らしさも引き立ちます!
綿帽子
日本髪の上から被る白い袋状の帽子を「綿帽子」と呼びます。
基本的に白無垢に合わせます。
最近では、白無垢にあえて色のある綿帽子を合わせる花嫁さんもいらっしゃいますよ♡
もともとは、挙式中新郎以外にお顔を見せないという日本人の奥ゆかしさが感じられる意味合いも込められているのです。
角隠し
日本髪に合わせる白い布を指すのが「角隠し」。
これは、白無垢・色打掛・引き振袖などあらゆる和装に合わせることができます。
この角隠しには、「角を隠してその家の従順に従う」という意味も込められいます*
簪(かんざし)・笄(こうがい)
「簪(かんざし)」「笄(こうがい)」ともに髪飾りのことを指します。
もともと「簪」は、束ねた髪を固定するためのもの、「笄」は、髷を束ねるために使われていました。
日本髪と合わせることでより華やかなスタイルを作り出してくれます。
また、「先のとがったものを髪に挿すということで魔除けになる」という言い伝えもあるのです*
「懐剣(かいけん)」「箱迫(はこせこ)」などの和装に合わせる小物
次にご紹介するのは、和装に合わせる小物です。
一つひとつに込められた意味を知るとより楽しめますよ♡
懐剣(かいけん)
帯にさす「短剣」のことを指します。
かつて武家に生まれた女性が護身用に短刀を所持していたことから、今でも用いられています。
帯締め(おびじめ)
金銀を織り込んだ丸帯の上から、帯を固定するために用います。
婚礼では丸ぐけと呼ばれる、綿が布の中に包まれたものを使用します。
末広(すえひろ)
これは、扇子のことを指します。
先に向かって次第に広がっていく形から、これからの結婚生活が末広がりで幸福と繁栄に恵まれるようにとの願いが込められた縁起ものです。
草履(ぞうり)
婚礼用のもののなかから、どの衣裳にも合わせられる白のほか、金や銀・赤等、衣裳に合わせて選ぶのがおすすめ。
草履のかかとの高さは2~12㎝と幅があり、新郎新婦の身長差に合わせて調節するようにしましょう。
箱迫(はこせこ)
胸元の合わせに差し込まれる房と刺繍のついた箱状の装飾品です。
本来はくしや鏡など小物を入れるものですが、打掛等では華やかな刺繍が施され、装飾的な意味合いが強くなっています。
抱え帯
帯の下の位置に結ぶ細い帯のことを指します。
婚礼のお引き摺りの裾の長さを調節するために用いられます。
帯に合わせて色柄も選びましょう。
髪飾り/簪・笄(かんざし・こうがい)
日本髪を飾り立てる時に使用します。
さまざまな素材や色・柄があり、そこに施された細工にも手が込んでいます。
挙式と披露宴では替えることが多く、挙式では気品のあるシルバーやべっこうを、披露宴では華やかにゴールドや真珠製が用いられることも増えています。
和装に合わせたいブライダルネイルのポイント
和装を着るのであれば、せっかくなら手元も合わせて美しく仕上げたいですよね♡
白無垢を着るのであれば、ホワイト・クリア・ヌーディーカラー・パステルピンクなど衣装の印象を壊さないカラーがおすすめ!
華やかな色打掛を着るのであれば、その色とリンクしたネイルデザインも素敵です♡
どちらも着る場合は、白無垢でも違和感のないようなデザインを考えるのがベスト。
また、羽織の色はもちろん、帯や髪飾りなど小物の色に合わせたり着物の柄をデザインに取り入れるのもおしゃれに仕上がりますよ*
和装の立ち居振る舞い・マナーで抑えたい4つのポイント
美しい和装を着た後は、より美しく魅せるために立ち居振る舞いに気をつけましょう。
①背筋を伸ばして胸を張ること!
姿勢が悪いとものすごく目立ってしまうのが和装です。
背筋をまっすぐに伸ばして、胸を張り、体の中心に一本の芯が通っているようなイメージで立ち、歩きましょう。
帯が締め付けられると前かがみになりやすいのでご注意を。
②歩くときはまっすぐ前を向くこと!
着慣れていない和装だと、着物やかつらの重さが加わり歩きにくさが増します。
衣装の裾が気になったり、足元が気になったりするのはもちろんですが、美しく見せるためには下を向かずにまっすぐ前を向いて歩きましょう。
新郎と並んで歩く際は、新郎の一歩後ろからついていくと◎です。
③裾が汚れないように注意すること!
白無垢や打掛は裾が長いので、歩くときは褄を持って裾を引きずらないように注意しましょう。
ずるずると引きずって、せっかくの衣装を汚したりしないように配慮が必要です。
同じように、長い袖にもご注意を!
ものを取るときや手を挙げるときは、逆の手で袖口を押さえることで上品な所作になります。
④お辞儀する際は、腰から曲げること!
かつらを着用している場合、頭の重さもかなりのものになる和装。
さらに帯をしていることで体を曲げにくかったりもするので、お辞儀をする際は腰からお辞儀をするイメージで軽く膝を曲げると美しく見えます。
頭が重い!と、首だけでお辞儀してしまうと不恰好になるのでご注意を。
和装を検討中のみなさんに、ぜひ知ってもらいたい和婚の基本をご紹介しました。
この記事をもとに、自分たちの目指す結婚式に合うかどうか、彼と一緒に話し合ってみてくださいね!
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※ 2019年10月 時点の情報を元に構成しています
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