彼の親御さんへの結婚の挨拶は緊張しますね。
気をつけておきたいポイントを事前に知っておくことで、少しでも不安を解消しておきましょう。
そこで、日取りの決め方から実際の挨拶の内容までをご紹介します。
結婚の挨拶の日取りの決め方
結婚が決まったら親への結婚挨拶のダンドリの第一歩として、まずは男性側・女性側ともにそれぞれが自分の家族に結婚の報告をしましょう。 それぞれから結婚の話を済ませたら、次にふたりそろっての結婚挨拶の日取りを決めましょう。
同じタイミングで両家の家族に報告できるよう段取りを
気をつけておきたいのは、女性はきちんと自分の家族への相談や報告をしているのに、男性が自分の親への挨拶の段階まで何も知らせていないというケースが多いことです。突然、親に両家顔合わせの日程を報告!なんてことも。
こうなると、男性の親からすれば「知らない間に結婚の話をまとめて、女性側の家に挨拶に行っていたことも聞かされていない」と気分を悪くすることがあります。
両家の情報伝達のスピードの格差は、遅れた側に「ないがしろにされている」という不満を生む可能性が。
同じタイミングで家族に報告ができるように、彼にもしっかり確認と念押しを。それぞれお互いの家にいつ挨拶に行くのかも親に報告をしておくほうがより安心させられます。
結婚挨拶の日取りは2~3週間前までに決めよう
親への結婚挨拶の日取りは、一般的に遅くとも予定している日の2~3週間ほど前に決めておくのがおすすめです。
両親が遠方に住んでいる場合もあるため、日取りを決める際は余裕をもってスケジュールを組みましょう。すでに彼のご両親と面識がある場合でも、彼を通して聞いてもらいましょう。
結婚挨拶で彼の親に好かれる女性の服装は?
身だしなみは印象を左右する大きなポイントです。上品さのある服装と髪型、メイクが大事です。
服装はワンピースとジャケットが主流
服装も、オシャレなものや個性的なものではなく清潔感のあるものを着用しましょう。
露出の多いものや、カジュアルすぎるパンツ、一目みてブランド名がわかるような主張の強い装いは控えましょう。
またブーツやサンダルではなく、パンプスや少しヒールのある靴を選び、必ずストッキングを履いて行きましょう。 明るい色のワンピース+ジャケットに、小さめのアクセサリーを付けるなどがもっとも好印象を持たれやすいコーディネートです。
髪は顔にかからないようまとめる
会って会話をすることが目的ですから、顔がはっきりと見える髪型のほうがよいでしょう。カチューシャやヘアピン、バレッタはフェイスラインははっきりしますが、カジュアルなヘアアクセなので不向きです。
またシュシュも、意外にカジュアルな印象を与えますので控えましょう。
ロングヘアの場合
挨拶の際にお辞儀をすると髪がかかってしまうので、全体を結んだほうがよいでしょう。
ミディアムヘアの場合
華やかにはならないようにしつつ、フェイスラインがはっきり見えるようなハーフアップや、ローポニーテールがよいでしょう。
ボブ、ショートの場合
フェイスラインに髪が必要以上にかからないようにしましょう。
メイクとネイルはナチュラルに
長い爪や派手なネイル、濃すぎるメイクも嫌がられやすいので注意しましょう。できるだけナチュラルに、清楚な印象を心がけましょう。 強い香水にも注意を。
手土産の相場とおすすめのジャンルは?
前日までに、お渡しする手土産の準備をしておきましょう。
一般的には、3,000円~5,000円程度の価格帯なら間違いないでしょう。
手土産は、日持ちする菓子折りが一般的です。いくらお菓子作りが得意でも手作りのものは避けましょう。
事前に、それぞれの親御さんの好みを確認しておくこともおすすめです。
また、生もの・賞味期限が短いもの・重くかさばるものは避けましょう。分けやすくて保存もきくものが良いでしょう。
▼手土産や服装についてさらに詳しく知りたいときはこちらの記事も参考にしてください。
事前に両親のことを彼から情報収集しておく
親御さんの性格や好み、共通の話題になりそうな事柄などリサーチしておくと話題に詰まったときに役に立ちます。 彼から親御さんの話を聞くこともふたりの結婚に向けてのコミュニケーションの一環となるでしょう。
当日の流れと女性の挨拶文例
それでは、日はどのように話を進めていくか見ていきましょう。
基本は彼がリードして、そのあとに挨拶を続けること
彼が話をふり、それに続く形をとりつつ、自分の言葉で話せると好印象です。事前に彼と打ち合わせをしておきましょう。
自分から話を切り出す場合は、会話が続くような内容にしたり、質問型にするなどしたりし、会話の橋渡しを意識します。
到着
玄関前では身だしなみを最終チェック。
汗をかいていないか、髪がみだれてはいないか、冬ならばコートを脱ぎましょう。
上着やコートは裏返して手に持ちます。
また、携帯電話は電源を切っておきましょう。
到着時間の目安は5分前。そこからチェックをし、時間ちょうどくらいにチャイムが押せるように準備します。
玄関での挨拶
まずは扉を閉め、それから挨拶をします。
ここで伝えるべきことは、自己紹介と時間をつくってくださったことへのお礼の2つです。
【挨拶文例:初対面の場合】
初めまして、〇〇と申します。 今日はお忙しいなか、お時間をいただきましてありがとうございます。 どうぞよろしくお願いします。
【挨拶文例:面識がある場合】
今日はお時間をとっていただきありがとうございます。 どうぞよろしくお願いします。
簡単な挨拶が済んだら、すすめに応じて上がります。
正面を向いて上がり、靴のほうに向き直してしゃがんで靴を揃えます。親御さんにお尻を向けると失礼に当たるので気をつけましょう。
部屋で挨拶をする
部屋に入ってから注意したいのは、相手からすすめられてから座ること。 座る場所は入り口から近い下座(しもざ)が基本です。上座(かみざ)をすすめられるかもしれませんが、「本日はご挨拶にお伺いしましたので」と丁重にお断りを。 それでもすすめられるようであれば、きちんとお礼を伝えて席を移動しましょう。
和室の上座と下座の位置
洋室の上座と下座の位置
着席したらあらためてゆっくり座って自己紹介をしましょう。 再度、「時間をつくっていただいたこと」についてのお礼を伝えるといいですね。
【自己紹介文例】
あらためまして、かねてから△△さんとお付き合いさせていただいている〇〇です。
今日はご挨拶の時間をとっていただきありがとうございます。
手土産を渡す
相手の正面ではないところで持参した袋や風呂敷から出します。相手のほうを見て、手土産が相手からみて正面が向くようにし、洋間の場合は両手で手渡します。
和室の場合は座ったままの挨拶が正式になり、手渡す際も座ったまま行います。
【手土産を渡す際の文例】
こちらお好きだと〇〇さんからお聞きしたので、よろしければお召し上がりください。
会話を始める
まずは出身や仕事など自分の紹介、それから彼との交際のきっかけなどを話すのがよいでしょう。
ここではゆっくり会話を楽しむことを意識すると明るい雰囲気で話し続けられます。
会話が派生してさまざまな話題に飛ぶこともあると思いますが、焦らずゆっくり笑顔で話しましょう!
このとき政治の話は避けた方がいいでしょう。
また宗教や応援するスポーツチームの話も、事前に同じものを支持していることがわかっていればよいですが、一般的には避けた方がいいとされています。
お茶やお菓子はすすめられれば、いただきましょう。
本題に入る
いよいよ本題、結婚の挨拶です!
女性の実家でも男性の実家でも、男性から先に切り出します。女性はその後に自分の言葉で挨拶しましょう。
なかなか本題が切り出せない…ということを避けるため、ここの段取りも彼と事前に話をしておくといいですね。
【結婚の挨拶例文】
△△さんとは、以前より真剣にお付き合いをさせていただいておりまして、先日、△△さんから私の両親に結婚の挨拶をしてくださいました。
私の両親も賛成してくれて、とてもうれしく思っています。
私も△△さんと一緒に、温かい家庭を築いて行けたらと思っています。
至らぬところも多い私ですが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
今後の話をする
彼の家での挨拶が無事に済めば、次は両家顔合わせです。
お互いの都合を合わせ、〇月頃にしたい、などの段取りをお話できるとよいでしょう。
挙式披露宴のイメージの話や新居の話などは、場の雰囲気に応じて判断しましょう。
退出
長居はしないように、少し早いくらい、会話のきりのいいところでおいとまします。
ただし、すでに食事の用意をしていただいているなどの場合は臨機応変に対応しましょう。
食事がない場合は、退出まで1時間半を目安にします。
帰りも、履いていたスリッパを整える、などのマナーを忘れずに。コートも外に出るまでは羽織りません。
【おいとまするときの挨拶文例】
「本日はお時間いただきありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします」
彼の両親への挨拶で気をつけるべきポイント
基本的には彼に敬意を示した態度、表現、話の内容であれば問題ないでしょう。
彼を立てて控えめな態度で
彼の親御さんに好印象をもってもらうには、彼のことを立てるのが大切です。 日頃の彼の様子をほめたり、彼が親御さんのことを想っているということをさりげなく話してみると良いかもしれません。
彼のことは「さん付け」で呼ぶ
彼のご両親の前では、君づけやニックネームなどくだけた印象に思える呼び方は控えましょう。
聞かれそうな話題に答える準備をしておく
結婚後に仕事をどうするのか、など、彼の親御さんが気になりそうな話題はよどみなく答えられるようにしておくとよいでしょう。
帰宅後に電話でお礼を伝える
結婚の挨拶の後には、お礼状を出すとより印象がよくなります。まずは帰宅後に電話でお礼を伝え、その後、手紙でお礼状を出すと丁寧です。
【電話での挨拶文例】
「本日はありがとうございました。両親にも報告いたしましたところ、大変喜んでおり、お会いできることを楽しみにしているとのことでした。また改めまして日にちを相談させていただきます。今後ともよろしくお願いいたします。」
▼結婚挨拶のお礼状の書き方はこちらの記事をチェックしてみてください。
これから関係を築いていく彼の親御さんへの挨拶。印象を良くするポイントをご紹介しました。
基本的なマナーをおさえて、当日の流れをあらかじめふたりでシミュレーションしておけば大丈夫。どうしても緊張しがちですが、できるだけリラックスして笑顔で臨むことが大切です!
※ 2016年7月 時点の情報を元に構成しています
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