結婚式の開催時間を決めるときには、所要時間と前後のスケジュールも含めて検討するのがポイントです。挙式・披露宴の所要時間の目安と1日のタイムスケジュール、時間別のメリット・デメリットを解説します。
新郎新婦・ゲストの前後の動きもチェックして、到着時間や二次会の開始時間、演出を検討してみてください。
挙式・披露宴の所要時間の目安
結婚式でもっともメジャーなのは「挙式+披露宴」のスタイルです。挙式・披露宴それぞれの所要時間を押さえておきましょう。
挙式にかかる時間はどれくらい?
結婚式の挙式には、いくつかスタイルがあります。中でも、チャペルや教会で行う「キリスト教式(教会式)」、神社で行う「神前式」、自由なスタイルの「人前式」、寺院で行う「仏前式」の4つが一般的です。
それぞれ流れは異なりますが、いずれも所要時間は平均30分程度となっています。
式の後にフラワーシャワーや記念撮影などを行う場合はそれにかかる時間も考慮しましょう。
▼挙式・披露宴のスタイルとそれぞれの違いをチェック
披露宴にかかる時間はどれくらい?
披露宴の所要時間は平均2時間30分程度です。会場や盛り込むプログラムの数によって2時間~3時間と幅があり、会場ごとに最大何時間と決まっている場合が多いです。
挙式・披露宴の流れは?結婚式のタイムスケジュール
挙式スタイルの中でもとくに人気がある「キリスト教式」と「神前式」、「一般的な披露宴」のタイムスケジュールを紹介します。これを参考に、やりたい演出やどこに時間をかけるかなどを検討してみてください。
キリスト教式の流れ〈約30分〉
- 参列者入場
- 開式の辞
- 新郎入場
- 新婦入場
- 賛美歌の斉唱
- 聖書の朗読と神への祈り
- 結婚の誓約
- 指輪の交換
- 誓いのキス
- 結婚証明書へサイン
- 閉会の辞
式の後に屋外やテラスでフラワーシャワー、ブーケトス、写真撮影などを行うこともあります。
神前式の流れ 〈約30分〉
- 参進の儀(さんしんのぎ)
- 入場
- 修祓の儀(しゅばつのぎ)
- 祝詞奏上(のりとそうじょう)
- 三献の儀(さんこんのぎ)
- 誓詞奏上(せいしそうじょう)
- 玉串奉奠(たまぐしほうてん)
- 指輪の交換
- 神楽奉納(かぐらほうのう)
- 親族杯の儀
- 斎主挨拶
- 退場
神前式は基本的に神社で行いますが、最近では施設内に神前式ができる神殿があるホテルや結婚式場も増えています。どこで行うかによって前後の移動にかかる時間が変わると考えておきましょう。
披露宴 〈約2時間30分〉
披露宴前半〈約45分〉
- オープニングムービー
- 新郎新婦入場
- ウェルカムスピーチ
- 主賓スピーチ
- 乾杯
- ケーキセレモニー
- 食事・歓談
お色直し〈約30分〉
- 新婦中座
- 新郎中座
- 祝電披露
- プロフィールムービー
後半〈約1時間15分〉
- 新郎新婦再入場
- テーブルラウンド
- 友人スピーチ
- 余興・イベント
- 両親への手紙・記念品贈呈
- 謝辞
- 新郎新婦退場
- エンディングムービー
披露宴の所要時間は2時間30分程度で、ゲストが退場する際に新郎新婦がお見送りを行うのが一般的です。
▼披露宴の詳しい流れと進行のコツをチェック
午前・午後・夕方開始の披露宴でのメリット・デメリット
一般的な結婚式の開催時間は、挙式の開始時間ごとに午前・午後・夕方の3パターンがあります。それぞれの開催時間の例と、メリット・デメリットを解説します。
午前スタートの場合
- 挙式:10:00~10:30
- 披露宴:11:00~13:30
古来より、お祝い事は“明るいうちに行うのが吉”という言い伝えもあり、「朝の結婚式は縁起がいい」と年配ゲストに喜ばれるでしょう。披露宴がお昼時になり、ランチのタイミングに合うのもメリットです。
一方でデメリットとしては、開始時間が早いため新郎新婦・ゲストともに早朝から準備をしなければならない場合が多いです。遠方から来るゲストは宿泊が必要なこともあります。
午後スタートの場合
- 挙式:14:00~14:30
- 披露宴:15:00~17:30
午後から結婚式を行う場合は、余裕を持って準備や移動ができるのがメリットです。気温が上がる時間帯で、屋外での演出にも適しています。
デメリットとしては、食事が中途半端な時間帯になることが挙げられます。昼の結婚式に慣れていない親族などには、食事の内容を伝えたり昼食を軽く済ませてもらったりするなどの配慮ができるといいでしょう。
夕方スタートの場合
- 挙式:18:00~18:30
- 披露宴:19:00~21:30
夕方~夜の結婚式は、幻想的な大人の雰囲気でキャンドルやライトアップなどの演出がよく映えるのがポイントです。日中に用事や仕事があるゲストも夜なら参加できるという場合があるかもしれません。
デメリットとしては、披露宴の終了時間が遅いため小さな子ども連れのゲストや高齢のゲストには負担が大きいこと。遠方から来るゲストは帰りの交通手段がなく宿泊が必要になることもあるでしょう。
会場到着は披露宴の何時間前がいいの?
結婚式は準備の時間・退出の時間も把握しておくことが大切です。新郎新婦とゲストそれぞれの1日の流れを紹介します。
新郎新婦の1日の流れ
新郎新婦は結婚式当日、挙式時間の2時間~3時間前から支度を開始するのが一般的です。10時に挙式を開始する場合は7時頃に会場入りする必要があるため、自宅からの移動時間を考慮すると5時頃に起きて準備をしなければいけない人もいるでしょう。
披露宴終了後の片付けは結婚式場のスタッフがメインで行ってくれるため、それほど時間はかかりません。10時挙式スタートの場合の新郎新婦のタイムスケジュールの例を紹介します。
10時挙式スタートの場合 |
6:00 | 出発 |
7:00 | 結婚式場に到着 |
7:30 | 着替え・ヘアメイク |
9:30 | 入場スタンバイ |
10:00 | 挙式スタート |
13:30 | お開き |
14:00 | 着替え・片付け |
14:30 | 結婚式場から退出 |
15:30 | 帰宅もしくは二次会会場着 |
ゲストの1日の流れ
ゲストもヘアセットや移動にかかる時間を考慮して結婚式場へ向かいます。結婚式が多い土日は美容院の予約が埋まりやすいため早めにチェックしておく必要があります。また、10時スタートの挙式に合わせて自宅近くの美容院に行く場合は早朝の利用になり、追加料金がかかることも。
披露宴終了後はそのまま帰路につく、もしくは二次会会場へ移動します。遠方から参列する場合は、結婚式場からのルートと終電・終バスの時間も確認しておくと安心です。
10時挙式スタートの場合 |
7:00 | 出発 |
7:30 | 美容院でヘアメイク |
8:30 | 移動開始 |
9:30 | 結婚式場に到着 |
13:30 | お開き |
14:00 | 移動開始 |
15:00 | 帰宅もしくは二次会会場着 |
▼結婚式準備の流れと段取り【やることチェックリスト付き】
挙式・披露宴の時間を考える際のポイント
結婚式の開催時間を決めるときは新郎新婦とゲスト、双方に負担があまりかからないように考えることが大切です。また、イレギュラーなパターンについても事前に確認しておくといいでしょう。
ゲストの顔ぶれをチェックする
結婚式の開始時間は、ゲストの顔ぶれも考慮することが大切です。
「高齢・子連れのゲストが多い場合は午前中に」「平日に友人のみ招待するので夜開催に」など、メリット・デメリットを踏まえたうえで決めるとよいでしょう。
延長料金など費用面を確認
どんなにしっかりタイムテーブルを組んでいても、人が多く集まる結婚式ではイレギュラーなことが発生し、披露宴の時間が押してしまう場合もあります。ですので、延長料金の有無は予め確認しておきましょう。また、プログラムは詰め込みすぎず、余裕を持たせておくことも大切です。
コロナ禍では短縮も。過去のパターンをチェック
感染症の流行や、台風や大雪が続く時期など、場合によっては時間短縮が必要になる場合もあります。現に、コロナ禍においては披露宴を1時間30分までにするようにという要請があったことも。イレギュラーなシーンの対応策も合わせて会場に確認しておくと安心です。
時間を把握して、ふたりの“やりたい”を叶えて♪
結婚式の時間を考えるうえでは、どんな結婚式にしたいかも重要です。マストで盛り込みたいプログラムや時間をかけて行いたいこと、ゲストへのおもてなしなど、ふたりが作りたい結婚式をイメージして開催時間や内容を考えてみてください。
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※ 2023年3月 時点の情報を元に構成しています
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