お招きゲストは、結婚式や披露宴の出欠の返事を新郎新婦にできる限り早くすることがマナー。
最近はメールの活用が増え、招待状は形式的なものになりつつありますが、返信の際のメッセージにはウェディングならではの配慮が必要です。
招待状を送る前にメールで出席確認はマナー違反?
あまり乗り気でない結婚式への(参加を控える内容の)上手い返答は?
【目次】
- 1.結婚式招待のメール連絡
- 2.結婚式出欠の返信メール内容
- 3.まとめ
1.結婚式招待のメール連絡
現在、メールやSNSは連絡ツールとして日常的なものとなっているのではないでしょうか?これはウェディングシーンにおいても同様です。
特に仕事をしながら結婚式準備をしている新郎新婦にとって、結婚式場との打ち合わせもメールでやりとりできればわざわざ現場に足を運ぶ必要がなくなり効率アップしますよね。
また、一度に同じ内容を一斉に連絡できることは、メールやSNNの大きな魅力です。
ところが、フォーマルな場においては、「便利さ」と「マナー」は必ずしも一致しないことがあります。
メールは便利ではあるものの、直接お互いの表情や肉声を確認し合うことができず「味気ない」「丁寧さに欠ける」という印象を持つ人がいることも確かです。
新郎新婦:メールで結婚式招待を行う際のスタンスは?
結婚式への招待のようなフォーマルな内容での連絡方法は、
相手に手紙や電話で一報を入れたうえで直接会って伝える
とされてきました。
遠方やスケジュールの関係で直接会うことが難しい相手に対しては、「例外的に」電話で済ませてもOKですが、必ず本人の肉声で報告をすることが重要。
「ひと手間かけてでも、丁寧に相手に報告すること」が従来のマナーでした。
ところが、ライフスタイルが変化した現在、多忙な新郎新婦にとって、ゲストの結婚式の出欠確認のためにメールやSNSを活用することは、むしろ迅速な連絡方法としてメリットがたくさん。
そして、上手に利用すれば出席連絡があったゲストに限って招待状を送付することも可能になり、切手代も節約できます。
基本的にはメールでやり取りができる同僚や友人などの「気軽な」ゲストが対象になりますが、それでもなかには、「結婚式招待にメールなんて失礼!」と感じる人がいかもしれません。
正式な招待は「招待状」の送付をもって成立します。
すぐに確定したい!気持ちはわかりますが、メールでは「事務連絡的内容」にとどめておきましょう。
メールでは結婚式の日時を伝えることをメインに
<文例>
さて、このたび、私○○○子は○○○夫さんと結婚する運びとなりました。
つきましては粗宴を催したく、まずは日時と場所をお知らせいたします。
日時 ○月○日 ○時より
場所 ○○ ホテル ○○の間
ぜひご出席いただきたく、あらためて招待状のご用意をさせていただきます。
ご予定いただけましたら幸いです。
いち早くお知らせいたしたく、メールにてのご連絡となりましたこと、なにとぞお許しくださいませ。
送信メールでのNG内容は?
メールやSNSはとにかく便利です。 すぐに連絡ができますし、SNSでは「既読」履歴も確認できますよね。
しかしながら、新郎新婦側は、いつものメールのノリで送信しないことが大切です。
新郎新婦側NG:「出席予定の人だけに後日招待状を送るので出欠連絡がほしい」
ゲスト側からすれば、
・ゲスト人数を確定して費用を算出したいのはわかるがあからさま
・出席確定のゲストだけに招待状送付とはケチな感じ
・そもそも、「お招き」スタンスが感じられない
と、マイナスイメージを作りかねません。
お祝いごとでは経済的な内容が全面に出てしまうことは失礼にあたるとされています。
メールでは「あらためて招待状のご用意をさせていただきます」程度に。
あとはゲストの対応に委ね、それ以上踏み込んだ内容は書かないことがマナーです。
全員から招待状送付前に出欠連絡が揃ったらラッキー!というくらいがよいでしょう。
2.結婚式出欠の返信メール内容
招待ゲスト側:メールで結婚式出欠を伝える際のスタンスは?
出席を即答!できるケースならば、メールであれ、何ら問題はありませんが、
・経済的に結婚式出席がきびしい
・あまり親しい友人ではない
など、あまり気乗りしない招待の場合は、どうやって返信メールを送るべきか悩んでしまうかもしれません。
メールでは招待への感謝をメインに
お祝いごとには、単に「出席」「欠席」を伝えるだけでなく、必ず祝福のメッセージを添えることはマナーです。
<文例:出席>
うれしいお知らせをありがとうございます!
ぜひとも出席させていただきたいと思います!
美しい花嫁姿を楽しみにしています!
<文例:欠席>
うれしいお知らせをありがとうございます!
ところが、あいにく、ちょうどその日に親戚の結婚式がございます。
美しい花嫁姿を拝見できないことはとても残念ですが どうぞおふたりお幸せにお過ごしくださいね!
欠席送信メールでのNG内容は?
出席の際には「出席します!」で済みますが、欠席の際には配慮あるメッセージが必要です。
ゲスト側NG:「そのころの予定がわからない」
新郎新婦側からすれば、
・そもそも自分たちの「大切な」結婚式の予定をあとまわしにされた感があって失礼
・出たくないならば、早くにはっきりしてほしい
となり、よい印象はもたれません。
対処法1:本当は出席したいけれど予定が立たない場合の段取り
・「出席させていただきたいが そのころの仕事の予定がたたないので現状欠席とさせていただく」
・「差し支えなければ」と前置きした上で、出席可能な場合の増席できる最終回答期限を確認する
ただし、これは確実に新郎新婦に気をもませることになるため、万が一欠席となった場合でもご祝儀は出席する予定と同額を送ることが前提です。
対処法2:出席したくないので断りたい場合の段取り
・「あいにく他の結婚式が重なってしまった」
・「あいにく海外出張が予定されている」
など、「差し支えのない理由」をたてて断ることがポイントです。
まちがっても
・金欠なので
とはいわないようにしましょう。
そのほか、「病気」「不祝儀」を理由にする際も、よほど親しい間柄以外にはあからさまには伝えない、とされています。
相手との関係性から判断することが大切です。
3.まとめ
結婚式というフォーマルシーンでも、効率アップのために活用できるツールはぜひともとり入れていきたいものです。
ただし「便利さ」ばかりが出ては、せっかくのお祝いごとに水をさしたり、角が立ちかねません。
ぜひとも丁寧な対応をするように気を付けていきましょうね。
※ 2016年8月 時点の情報を元に構成しています
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