結婚式や披露宴に招待するゲストをどのようにリストアップすべきか、悩む新郎新婦は多いかもしれません。
結婚式場の場所や会場の規模によっても人数が変わりますし、ゲストの関係性にも配慮が必要です。挙式前におさえておくべきマナーとは何でしょうか?
そこで今回はゲストはどこまで呼ぶ?新郎新婦が挙式前におさえたい結婚式招待のマナーをご紹介しましょう。
1.結婚式に誘うゲスト
結婚式場を決めるにも、予算の関係からも、どれくらいの人数のゲストを招待するかを予定するのはとても大切です。
ところが、親戚・友人・職場の関係者からリストアップするものの、友人グループや職場の付き合いなど、「この人を呼ぶならば、あの人も」など、招待リストは膨れる一方。
どこかで線引きをすることは必須です。
先輩カップルたちが伝授する「人数を区切る方法」として、
・先に式場を決め、その会場のテーブル配置に合うように配席してしまう
・テーブルにうまくおさまらない職場の同僚や友人グループは全員招待しない
・職場関係については、仲の良さよりも仕事上の付き合いを優先する
・親戚については、両親に任せてしまう
などの方法で、ある程度割り切って人数を絞る決断をしています。
そして、割り切って呼ぶ以上、招待ゲストへは連絡の方法については十分に気を付けましょう。
体験談
「職場ゲストは仕事上の付き合い優先に」
■両家のバランスを考えた。また、主人が昇進したばかりだったので、上司や後輩をできるだけ呼び、今後の仕事が円滑になるようにした。(20代後半女性)体験談
「職場ゲストは、義理よりも今後の人間関係を優先に」
■招待してほしいと言っている、お世話になった上司がふたりいて、ふたりはとっても仲が良くなく、どうしようかと困っていました。
悩んだ末、ひとりの方が他の会社に転職すると聞いたので、これからの付き合いも考えて、転職しなかった方のみ招待することにしました。
同じ会社の上司なので、離れた席にするのもおかしいですし、やっぱり片方の人だけ呼ぶのにして良かったと思います。
楽しく、披露宴を過ごしてほしいですもん。(20代後半女性)体験談
「結婚報告や招待の方法は慎重に」
■招待する予定でなかった友人に来たいと言われたりし、断るのが難しかった。会社内で呼ぶ人と呼ばない人がいる場合は、声を掛けたり、結婚を報告する前に、しっかりと呼ばない言い訳を考えていた方が良いと思った。(20代後半女性)体験談
「親戚関係はある程度はふたりでも決めるべき」
■新郎側は今まで夫婦、その子供、さらにその子供まで全員呼ぶのが今までの慣わしだった為、誰を呼ぶか、誰を断るかを決めるのが大変でした。
ただ、あまり親の顔を気にしすぎると本当に呼びたい人を呼べなくなってしまうので、ある程度はふたりで決めた方が良いと思います。(30代後半女性)
配慮が必要になる招待ゲスト
ところが、人数以上に、招待ゲストへの配慮が必要になるケースがあります。
お祝いの場としてふさわしい雰囲気になるように、新郎新婦は招待の段階から当日まで、気配りをする必要がありそうです。
【疎遠になっている友人】
現在は付き合いがないのに、過去本人の結婚式に招待された、という友人は、招待を迷いますよね。
ところが、基本的に「招待された場合は、自分の結婚式にお呼び返しする」ことはマナーとされています。
万が一、「今は付き合いがないから」という理由で声をかけないでいると、いつのまにか噂で伝わって、後々気まずい思いをするかもしれません。
実際に出席するかどうかは先方の自由です。
礼儀として声をかける、と割り切ってしまいましょう。
【派遣会社元の同僚】
派遣社員など正規雇用ではない雇用形態で働いている場合でも、職場の同僚や派遣先でお世話になった方を招待することは問題ありません。
派遣元のコーディネーターと仲が良いならば、その方も招待してもよいですね。
人数が許す範囲で、調整してみましょう。
【小さい子どものいるゲスト】
招待する相手に子どもがいる場合には、子どもまで招待するのか、最初に決めておいたほうがよさそうです。
価値観は人それぞれですし、実際に結婚式においては「当然子どもは出席しないもの」「当然子どもは同伴するもの」と両方の考え方があります。
あとでトラブルにならないように、新郎新婦の方針を決めておきましょう。
体験談
「子ども同伴可か不可か、決めておくべき」
■子どもは呼ばないつもりだったとしても、後から子どももつれていくと言われたときに困ります。
皆価値観が違っていて、子どもがいるのを知っていて招待してくれているのだから連れて行ってよいと思う人もいれば、子どもをつれていくべきではないと思う人もいます。
親戚などの考えも聞いて、最初に決めた上で招待時に伝えましょう。(30代前半女性)
【離婚した元両親や兄弟姉妹】
両親の離婚により、しばらく会っていない実の親や兄弟姉妹に自分の晴れ姿を見せたい、という新郎新婦もいます。
現在の家庭状況から判断して、招待可能と決めたならば、招待しても構いません。
また、親戚には、当日元父・母親が出席することを必ず伝え、ぜひとも大人の対応をしてもらえるように、上手にお願いしましょう。
なお、元父・母親を招待したものの、本人から色よい返事がない場合も想定されます。
残念ではありますが、事情を察して、本人の意思にゆだねたほうがよいでしょう。
【地域の習慣】
結婚することで、初めて知る習慣もあるでしょう。
地域によっては、招待ゲストの構成が決まっているケースがあるようです。
地域との付き合いが重要な家庭もあるでしょう。
ふたりの予算も考慮しつつ、両親と相談しながら、習慣と現実の折り合うポイントを探してきましょう。
体験談
「地域の習慣でご近所の人も招待」
■家によって、風習や決まりごとがあるので、良く両親や祖父母と相談したほうが良いと思う。
相手のお家では、ご近所の方を呼ぶ風習があったのでビックリした。(20代後半女性)
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2.当日の対応
家族関係への配慮
少し配慮が必要な招待ゲストが出席している場合には、ちょっと工夫が必要になるかもしれません。
たとえば、両親の離婚のため、実の両親や兄弟姉妹の名字が異なるケースがあります。
長女、長男…などと家族関係を明記することで差し支えがある場合もあるでしょう。
その際には、あえて「○○家」「長男・長女」など、「家」を前面に出すような表記をさける方法があります。
また、配席、席次表の表記では、誰もが心地よく過ごせる環境をセッティングしましょう。
・席次表には「新郎父」「新婦母」でなく、「○○ ○夫様」など氏名のみの表記にする
・元父・母親は親族席でなく知人・友人席に配席する。
などの配慮は必須です。
体験談
「○○家・長女の表記はやめた」
■私はプロフィールビデオを自作しましたが、「●年●月●日誕生!」としか記載しませんでした。
長女、長男等と記載しなかったことに理由は特にありません。
お姉さんがいらっしゃるなら、お姉さんの写真を途中で出して「大好きなお姉ちゃんと」などという記載を出せばいいと思います。(30代前半女性)
交友関係への配慮
仲の良い友人グループのひとりとして、など、納得できる関係性であれば異性のゲストを招待すること自体はまったく問題はありません。
ただし、友人グループ内に過去に付き合っていた「彼や彼女」が含まれていたり、複雑な交友関係があるなど、招待すること自体を検討したほうがよいケースもあります。
そのような事情でも、友人グループから一部メンバーだけを招待するのは難しい…という場合は、
・異性の友人は相手側席(女性→新婦側席/男性→新郎側席)に設定する
・相手側両親や親族も同席する披露宴ではなく、友人グループ全員を二次会に招待する
など、その場がぎごちなくならないように配慮することが大切です。
お祝いの席としてふさわしい雰囲気作りを工夫してみましょう。
体験談
「元カレの配席が難しかった」
■友人グループに過去に付き合っていて別れた人間がおり、新郎側と新婦側に分けて招待するために席の配置の人数調整が大変だった。
会社関係の方と人数調整上で同席してもらう友人の選別が大変だった。(20代後半女性)
招待ゲストについては、本人との関係性はもちろん、ゲスト同士の関係性も大切です。
場合によっては、呼びたいゲストを呼ぶことができないケースもあるかもしれません。
しかしながら、大人の社会人として「割り切り」も必要です。
一方、結婚準備期間のストレスを最小限にすることはとても大切なこと。
ぜひ新郎新婦ふたりでしっかり力を合わせ、楽しく準備を進められるように工夫してみてくださいね。
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※ 2016年8月 時点の情報を元に構成しています
「結婚式招待状」 の キホン に含まれています