結婚式の招待状は、本来手渡しで渡すものだとご存知ですか?全員に手渡すのは難しくても、特に重要なゲストや頻繁に会うゲストには手渡しするのがおすすめです。
本記事では、招待状を手渡しすべき人や、郵送とは異なる手渡しの際の表書きや封筒の扱い方、準備スケジュール、声かけの例など、手渡しのマナーや具体的な方法について詳しく解説します。
招待状は手渡しでより丁寧な印象に!
結婚式の招待状は、本来、手渡しするのが正式なマナーです。手渡すことにより、ゲストへの敬意と感謝の気持ちを直接伝えることができ、「ぜひ来てほしい」という想いを届けられます。また、相手の反応やスケジュールをその場で確認できたり、切手代を節約できたりするメリットもあります。
招待状を手渡しすべき人は?
すべてのゲストに手渡すのは難しいかもしれませんが、招待状の目的はスムーズに結婚式の情報を伝えることです。遠方のゲストや普段なかなか会えないゲストに無理に手渡す必要はありませんが、以下のゲストには手渡すといいでしょう。
上席のゲスト
会社の上司や恩師などの主賓、乾杯や祝辞を依頼するゲストには、手渡しがベストです。直接招待状をお渡しすることで、より丁寧な印象を与えられます。
確実に手渡しできるゲスト
日常的によく会う友人や同僚、近くに住む親族には、手渡しするのがおすすめです。手渡しすることで、結婚式に関する質問にもその場で答えられ、事前にゲストの疑問や不安を解消することができます。また、親しい方に手渡しすることで、特別感も演出できます。
招待状を手渡しする場合のマナー
招待状を手渡しする際は、宛名の書き方や封の仕方、本状の向きが郵送とは異なります。忘れやすいポイントと共に、そのマナーを解説します。
宛名に住所は書かない
手渡しの場合、封筒の宛名に住所を書く必要はありません。毛筆や筆ペンで「○○様」とフルネームのみを封筒の中央に書きます。封筒の裏面には、郵送と同様に、差出人の住所と氏名を書いておきましょう。
封筒には糊付け・封をしない
手渡しの招待状は、渡したその場で中身を確認してもらえるよう、封筒に糊付けや封をしないのが基本です。カバンに入れる際に中身がこぼれないか心配であれば、跡が残らないようにマスキングテープなどで仮止めし、渡す直前にはがしましょう。
封筒に入れる時の表紙の向き
手渡しの際は、封筒を開けたときに招待状の表紙が見えるように入れるのがマナーです。封をしないため、裏面から封筒を開けた時にすぐに表紙が目に入るようにする配慮が求められます。小さな気遣いですが、丁寧さが伝わるポイントです。
返信ハガキに切手を必ず貼る
手渡しの場合、返信用ハガキの切手を忘れがちです。相手がその場で出席を伝えてくれたとしても、正式な回答は返信ハガキでいただくようにします。手渡しの場合でも返信用ハガキには通常のはがき料金分の切手を貼り、返信期限を明記しておきましょう。返信ハガキの期日は結婚式の1か月前に設定するのが一般的です。
招待状を手渡しする場合のスケジュール
手渡しする場合のスケジュールは郵送の場合と変わりませんが、以下の点に注意しましょう。
手渡しの時期は郵送と同じく2~3か月前
招待状は、結婚式の2~3か月前に渡すのがベストです。早すぎると予定が未定の場合や、遅すぎると既に予定が入ってしまっていることも…。最低でも2か月前には手渡しできるよう調整しましょう。予定が合わない場合は無理せず郵送に切り替えるのが賢明です。
日取りは相手のスケジュールに合わせる
手渡しでは相手のスケジュールを最優先に考えます。「少しでも縁起の良い日に渡したい」という気持ちがあっても、それによって手渡しが遅れるのは避けましょう。相手の負担にならない時間と場所を選んで渡すことが大切です。
事前連絡を忘れずに!
突然の招待状に驚かせないように、結婚式の5か月前くらいには結婚することや結婚式を計画していることを伝えておくとよいです。また、手渡しする直前にも「近いうちに招待状をお渡ししたいので、お会いできる日を教えてください」などと伝えておくと、相手も心の準備が整います。
職場の上司・先輩に渡す場合の渡し方
職場の上司や先輩には、「結婚式の招待状をお渡ししたいのですが、お時間をいただけますか」と事前にアポイントを取ります。プライベートな内容ですので、休憩時間や勤務後の業務外時間に、人目の少ない場所で渡すのがマナーです。両手で丁寧に差し出し、お礼と説明を述べ、質問には丁寧に回答しましょう。
言い方例
例文
「以前ご報告させていただいた結婚式の招待状をお持ちしました。いつもお世話になっている部長にぜひ出席していただきたく、お時間をいただきました。ご多忙中恐縮ですが、ぜひご出席いただければ幸いです。」
例文
「招待状には返信用ハガキも入っていますので、正式なご回答をそちらでいただければ幸いです。可能であれば○月○日までにご返送いただけると助かります。ご都合が合わない場合もご遠慮なくお知らせください。」
親戚や友人に渡す場合の渡し方
親戚や友人に招待状を渡す場合も、事前に訪問の連絡を入れます。直近に親族の集まりがあれば、その機会を利用するのも良い方法です。手渡しする際は、日頃の感謝を込めた一言を添えて、ぜひ出席して欲しい気持ちを伝えましょう。
言い方例
例文
「この度は招待状をお持ちしました。いつもお世話になっている○○おじさん(おばさん)にぜひ出席していただきたいと思い、直接お渡ししたいと思いました。ぜひご家族でお越しいただけると嬉しいです。」
例文
「中に返信用のハガキも入れておきましたので、ご都合が決まりましたら送っていただけると嬉しいです。参加人数を把握したいので、できれば○月○日までに教えてもらえるとありがたいです。」
招待状を郵送する場合のマナー
郵送の場合は以下のポイントが手渡しとは異なるので注意しましょう。
- 宛名には住所と名前を書く
- 封筒は糊付けをする
- 封筒に入れる時は表と招待状の表を合わせる
- 封筒と返信ハガキ両方に切手を貼る
各々の詳しい方法や他のマナーについては、以下の記事を参考にしてください。
▼見てわかる実例付き!結婚式招待状の宛名の書き方マナー・ポイント総まとめ
招待状を郵送する場合のスケジュール
郵送の発送日も、結婚式の2~3か月前を目安に、大安などのお日柄が良い日を選ぶのが一般的です。返信ハガキの期日は結婚式の1か月前に設定します。大安の消印を確実に押してもらうためにも、郵便ポストではなく郵便局の窓口に持参しましょう。
▼結婚式の招待状の郵送スケジュールと送付マナーはこちら
郵送する場合の切手選びの注意点
郵送する招待状には、慶事用または華やかな柄の切手を選び、なるべく1枚で済むようにするのがマナーです。招待状の重さによって必要な切手の料金が変わるため、郵便局で重さを確認してもらい、適切な料金の切手を購入しましょう。
▼招待状の切手のマナー&オリジナル切手・料金別納スタンプの作り方はこちら
想いを込めて招待状を手渡ししよう!
結婚式の招待状を手渡しすることは、ゲストへの特別な感謝を示す素敵な機会です。マナーを守りながらもあなたらしい言葉で気持ちを伝えることで、より一層喜んでもらえます。招待状は結婚式へのファーストステップです。心を込めて届け、素晴らしい結婚式を迎えましょう。
※ 2025年4月 時点の情報を元に構成しています
「結婚式招待状」 の キホン に含まれています