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「仲人」は必要?いらない?立てるカップルの割合、媒酌人との違いや誰がやるかを解説

2022.09.15

結婚にあたって両家の仲立ちをする「仲人(なこうど)」の存在を耳にしたことはあっても、どういった役割を果たす立場なのか、具体的に知っている人は少ないかもしれませんね。

そんな仲人の意味や役割、仲人を立てることのメリット・デメリット、リアルなお悩みまで詳しくご紹介します。また、自分自身が仲人を頼まれた場合に知っておきたい、やるべきことも紹介します。

仲人は両家の間を取り持つ重要な存在

仲人は両家の間を取り持つ重要な存在

仲人は「なこうど」と読み、結婚の「立ちをする」という意味。結婚するふたりはもちろん、「両家の結びつきを取り持つ人」という意味合いももちます。

古くから日本に伝わってきた婚姻に関する風習のひとつで、地方によっては「月下氷人(げっかひょうじん)」「ご指南様(ごしなんさま)」などと呼ばれたり、「ちゅうにん」という読みをすることも。

結納や結婚式当日だけでなく、結婚したのちも末永くふたりと両家を見守る後見人的な存在として考えられてきました。

「頼まれ仲人」と「引き合わせ仲人」

挙式・披露宴の際の媒酌人、結納から結婚式のお世話をしてくれる仲人のことを「頼まれ仲人」と呼びます。結婚が決まったのちに仲人の役割をお願いします。

一方、ふたりを引き合わせる縁結びからすべてを取り持つ「引き合わせ仲人」も。お見合いでのふたりの引き合わせ、縁談がまとまるように支えるところから、結納、結婚式のお世話、結婚後まで、長くふたりに寄り添います。

最近は「頼まれ仲人」が多くなっているようです。

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仲人は誰にお願いするべき?

仲人は誰にお願いするべき?

仲人とは、婚約から結婚までを取り仕切ったり、両家の間をとりもつ役割があり、「仲人は親も同然」という格言があるほど、仲人の影響力は大きく、重要な存在であったそうです。

縁談から結納、挙式、披露宴、そして結婚式の後まで、仲人の出番はたくさんあり、相談に乗ってくれる存在…と考えると、自ずと頼みたい人が決まってきそう。基本は夫婦おふたりにお願いし、一般的には新郎側から探しますが、新婦側でも構いません。

  • 結婚するふたりに関係の深い夫婦
  • 職場の上司や学校の恩師などの夫婦
  • 親戚や両親との関係が深い夫婦

夫婦関係が円満な方にお願いすることも重要です。

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仲人の役割

引き合わせ仲人はふたりの縁結びから、頼まれ仲人は婚約後から両家をサポートします。

また仲人は人生の先輩として結婚後も夫婦生活を見守り、ときには夫婦の相談にのってもらうこともあります。
お歳暮やお中元を贈りあったり、年末年始などの節目にはあいさつをしたりなど、結婚後も深い関係が続くこともあるようです。

  • お見合いや縁談のサポート、進行役(引き合わせ仲人の場合)
  • 婚約・結納のお世話
  • 結婚式の立ち合い人
  • 披露宴でのあいさつやスピーチ
  • 結婚生活などについての相談役

結婚するふたりだけではなく、両家の縁を取り持つ役割を担うという面があるのが特長です。

▼結納についてくわしくチェック!

▼婚姻届の証人をお願いすることも

媒酌人・立会人との違いは?

仲人とよく混同されがちな媒酌人(ばいしゃくにん)、立会人(たちあいにん)ですが、それぞれ役割が異なります。

媒酌人

仲人は結婚前から結婚後までカップルのサポートを行いますが、媒酌人はお見合いや結納には関わらず、結婚式の立ち合い人としての役割のみ。仲人と同じく基本は夫婦にお願いをすることが多く、挙式・披露宴に立ち合い、ふたりの紹介やサポートを行います。「レンタル仲人」「頼まれ仲人」などと呼ばれることもあるようです。

現代では、こうした媒酌人のことを仲人と呼ぶケースも増えてきました。一般的には尊敬できる人や上司などに頼む場合が多いですが、現代では仲の良い友人に頼むケースも定番化しつつあります。

立会人

ふたりの証人として結婚式(挙式)に立ち会う人。新郎、新婦側からそれぞれ1人ずつ選ぶことが多いようですが、その形はさまざまで中にはゲスト全員を立会人にするケースも。新郎新婦の友人や兄弟姉妹にお願いすることが多いようです。

結婚前から仲人が決まっている場合には、結婚式で改めて媒酌人・立会人を立てる必要はありません。

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仲人を立てるカップルの割合は?

仲人を立てるカップルの割合は? アンケート

かつては結婚にはなくてはならない存在だった仲人さんですが、最近では仲人なしの結婚を選択するカップルが多いようです。

「みんなのウェディング」が2022年7月に調査したところ、結婚するにあたって仲人を立てた人は全体の1.1%。この数字を見てわかるように、仲人を立てる人は現代では少数派のようです。

その理由としては、「わざわざ頼むのが面倒」「必要性を感じなかった」「形式にこだわりたくない」などが代表的。形式にとらわれずフランクな感覚で結婚式を開催したいと考えているカップルが多いのかもしれませんね。

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仲人はいる?いらない?メリット・デメリットとは?

仲人を立てるかどうか、迷っている方も多いでしょう。そこでここでは、仲人を立てるメリット・デメリットをチェックしていきます。

仲人を立てるメリット

縁談がまとまってから挙式を執り行うまでの間、金銭トラブルや意見の食い違いなど、さまざまなトラブルや問題が発生しがちです。
そこで活躍するのが仲人。仲人は、結婚する両家の間に入り、第三者として中立的な立場で相談にのり、問題解決へと導く役割を果たします。直接言いにくいことも仲人になら言いやすいこともあり、スムーズな話し合いができるのもメリットです。

仲人を立てるデメリット

仲人を頼む際にはお礼なしというわけにはいきません。仲人をお願いする費用と、結婚式でのお車代、お中元やお歳暮など、節々で費用が必要な点がデメリット。
また、一般的に季節の節目などにあいさつに伺うマナーもありますが、現代ではお中元やお歳暮のみにするなど、簡素化されることも多いようです。

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仲人への依頼のマナー

仲人を依頼する際は、失礼のないようマナーを守ることが大切です。どんな点に注意すればよいのか、基本的な依頼マナーをチェックしていきましょう。

依頼する時期

仲人を頼む際は、結納の3か月前程度が理想的とされています(頼まれ仲人の場合)。結納間近になってお願いすると、予定が合わないなどの問題が発生しやすいため、なるべく早めにお願いすることが大切です。

本来は、仲人さんの都合を聞いてから式や結納の日取りを決めるのが正式のようです。

依頼方法

仲人をお願いする方法としては、まず電話や手紙などを使ってお願いしたい旨を伝えます。その後、手土産を持って直接お願いに行くのが基本的なマナー。
結納の日取りが迫っており時間に余裕がない、仲人とかなり親しい関係である場合には、電話や手紙は使わず、直接会いに行ってお願いするケースもあります。

注意したいこと

「仲人をお願いします」だけでは、いったい何をどこまでサポートすればいいのか頼まれた側にとっては不明確です。仲人をお願いする方が困らないためにも、結納から結婚式までのサポートをお願いするのか、はたまた結婚式のみのサポートをお願いするのかなど、何をお願いしたいのかはっきりと決めて伝えましょう。

せっかく仲人をお願いしたのに予定が合わず、結納や結婚式に来てもらえないといったトラブルを回避するために、前もって各スケジュールを明確に伝えることも注意したいポイントです。

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仲人への御礼のマナー

仲人へのお礼には一般的にこちらの4種類を用意することが多いようです。

  • 御礼(おれい)
  • 御車代(おくるまだい)
  • 酒肴料(ごしゅこうりょう)
  • 手土産

一般的な御礼の相場

仲人に渡すお礼の金額の考え方はさまざま。お願いする内容や、地域・家によって異なりますが、結納からサポートいただく場合では、結納金の1割程度が一般的。100万円の結納金であれば10万円程度、結納金が200万円であれば20万円程度となります。

結納以外でどの程度かかわってもらうかによって、その負担によっては結納金の2割程度、もしくはそれ以上の御礼を渡すこともあるようです。

結納当日に、仲人が忙しく食事がとれなかった場合には、酒肴(しゅこう)料として単身者には10,000~20,000円程度、夫婦には20,000~30,000円程度を渡すのも知っておきたいマナーです。

結納にあたって、仲人が両家を何度も移動するケースもあります。交通手段は両家で手配したいものですが、仲人に辞退された場合や仲人自身が手配する場合は「御車代」として、現金をお渡しします。

新幹線などを使う場合は、その実費+αを目安に、自家用車で来られる場合でも自宅から結納会場までの往復のタクシー料金の目安+αをお渡しすることが多いようです。

▼結納金についてはこちら

包み方は?

ご祝儀袋 包み方

御礼は比較的金額が大きいため、その金額に見合った豪華な祝儀袋を用意しましょう。「結び切り」「あわじ結び」といった水引を用意し、縁起がよく華やかなデザインを選ぶのがポイントです。表書きには「御礼」または「寿」などと記載し、両家の名前、もしくは結婚するおふたりの名前を連名にするのが基本です。

酒肴料も「結び切り」「あわじ結び」の祝儀袋を用意し、表書きに「御酒肴料」、名前は両家の連名にして準備します。

御車代は包む金額が1万円以下などであれば、小さめのご祝儀袋や水引が印刷されたご祝儀袋を使うと仰々しくなりません。表書きは「御車代」とします。

新郎側と新婦側、御礼のお金はどちらが負担する?

仲人に渡す御礼のお金は、新郎側で負担する、両家で折半するなど、それぞれの家庭や地域によっても違いがあります。酒肴料はおもてなしをした新郎側が負担することが多く、お車代は両家で分担することもあるようです。

とはいえ、いずれのお礼も両家でトラブルにならないよう、事前にしっかりと話し合ってどちらがどれだけ負担するかをしっかり決めておくことが大切です。

渡すタイミングは?

御礼のお金は、結納が終わって、後日両家の親と結婚するカップルで仲人宅に伺うのが正式なマナー。なかなか予定が合わない、仲人宅が遠いなどの場合には、結納直後に渡しても失礼にはあたりません。酒肴料やお車代は、結納の際に仲人が帰るときに渡すのが一般的です。地域によって渡すタイミングに差がある場合もあるため、こちらも事前に両家で話し合っておきましょう。

手土産も忘れずに!

仲人 御礼 手土産

御礼のお金と一緒に手土産を渡すのも忘れてはいけないマナーです。結納金や結納品を納めてもらったお礼として新婦側が新郎側に送る引出物と同じものを仲人にも渡します。縁起がよいとされる奇数個の品を用意し、鰹節や赤飯といった縁起物や地域の特産品を用意するのが一般的です。

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仲人に関するリアルなお悩みを一挙紹介!

ここでは、「みんなのウェディング」に実際に寄せられた仲人に関するカップルたちの悩み・それに対して寄せられた先輩花嫁からのコメントを紹介します。

仲人に関するお悩み①親の仲人は結婚式に招待する?

相談内容
両親が、自分たちの仲人(両親が結婚した時の仲人)は親と同じ扱いだから、招待しろと言います。


寄せられた回答
■私も彼も両親の仲人は招待していません。友達の結婚式でも、招待したと言うのは聞いたことがありません。

■両親の仲人の招待は話にも上がりませんでした。うちは、両親から招待は不要だが報告ハガキは出すよう言われました。 みんなのウェディング 花嫁コミュニティ「花コミュ」

両親の仲人とふたりの関係性にもよりますが、結婚式に招待するケースはあまりないようです。どうしても気になる場合は、失礼にならないよう、結婚の報告をする手紙などを送るとよいかもしれませんね。

仲人に関するお悩み②仲人は複数の人に頼んでもいい?

相談内容
お世話になったあの人にやってもらいたい、という方が私と妻でふたりでてしまいました。仲人をふたりにすることはやはり非常識、もしくは難しいでしょうか?


寄せられた回答
■仲人は夫婦でやるものだと思います。新郎側の上司夫婦というのが一般的なのでは?

■お仲人さん、たのみたい方がふたりいらっしゃるのですね。素敵なご縁があって良いですね。悩まれた時は、婚家側の意見をとる方が良いと思います。 みんなのウェディング 花嫁コミュニティ「花コミュ」

仲人を頼みたい方が結婚している場合であれば、その夫婦に頼むのは問題ないでしょう。しかし、新郎側と新婦側の両方から仲人を出すと驚かれる場合や、ときに失礼に感じさせてしまう場合もあるので、迷った際には婚家側の方にお願いするのがおすすめです。

仲人に関するお悩み③仲人を引き受けたいと申し出る人を断るには?

相談内容
私と彼氏は同じ大学で部活で一緒でした。顧問の先生に結婚式の列席はお願いしようと思ってましたが、あちらから「オッケー、仲人ね。家内に言っておくね。」とおっしゃいました。彼氏は話を合わせてしまい、近いうちに改めて挨拶に行く流れに…。 挙式披露宴だけのご媒酌だけお願いしようかと思いますが、先方が自ら仲人とおっしゃるものを、媒酌だけ…は失礼でしょうか?


寄せられた回答
■気安い先生なら、ご媒酌だけお願いするでいいと思いますが、こればかりは先生との距離感と思います。

■「ありがたいが(どちらかの家の事情で)結納も簡略に、両家の相談で仲人媒酌はたてない方針になりまして。よろしければご祝辞をいただきたいのですが…」などと早めにお話ししてはどうでしょう。 みんなのウェディング 花嫁コミュニティ「花コミュ」

仲人を買って出てくれた方との関係性にもよりますが、断る場合は丁寧かつ早めに伝えるのがポイントです。「家庭の事情で…」「仲人は立てない方向で進めている」など、正直に伝えたり、結婚式の媒酌人のみお願いしたりすることが多いようです。

仲人に関するお悩み④結婚式後のお付き合い

相談内容
結婚して半年ほど経ちました。仲人は夫の遠方の親戚夫妻にお願いしたのですが、どの程度のお付き合いを今後続けていくべきなのかよくわからなくて…。
年賀状も出し、お歳暮も贈りましたが、今後毎年続けていくべきなのでしょうか。仲人自体、便宜上受けていただいただけという感じですので、その他でお付き合いはありません。
旅行がてら遊びに来て、と言われていますが正直負担に感じています。夫は行く気満々なのですが、どうしたらいいでしょうか。


寄せられた回答
■結婚して最初のお正月はお宅に伺ってあいさつし、お伺いしたのはその時だけです。お中元・お歳暮は3年間贈り、その後は年賀状のみにしています。ご主人が行きたいなら最初はおふたりで伺うのがいいと思います。

■最初はお土産持参で訪問したりもしましたが、お中元、お歳暮を3年ほど続けたら、先方から「もう気にしなくていいのよ」と言ってくださり、止めさせてもらいました。おそらく同じように先方から何か切り出してくると思いますので、それまでは義理を立てていればいいと思います。 みんなのウェディング 花嫁コミュニティ「花コミュ」

仲人とは、結婚後もお付き合いが続くのが一般的です。しかし、何年もずっとあいさつに伺う、お歳暮やお中元を贈り続けるケースは少ないよう。

体験談でも多かったのが、結婚して1年以内は直接あいさつに行ったり贈り物を送ったりするなど、深い付き合いをしたというカップル。そして、結婚2~3年目は、年賀状などの手紙によるあいさつと、お歳暮やお中元を贈るだけにとどめ、結婚1年目のつき合いを大切にしている方が多い印象です。結婚4年目以降は、年賀状などでのあいさつだけにし、お互いに気を使わないよう配慮したつき合い方を意識している方が多いのかもしれませんね。

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仲人を頼まれたらどうする?

仲人を頼まれた場合、一般的には婚約・結納の世話や結婚式当日の世話などが、主にやるべきこと。具体的には、結納で口上を述べる、進行役を務めるなどが役割です。また、仲人には、媒酌人の役割も含まれるため、結婚式の立ち合い人になったり、披露宴でスピーチを読む、あいさつや乾杯の音頭をとったりを行うことも。

まずは、新郎新婦がどの範囲までのサポートを希望しているのかを確認しておくことが大切です。

そして、結婚後は、ふたりのよき先輩として、夫婦生活や人生のアドバイザーとして相談役をつとめることも。結婚前から結婚後まで、新郎新婦と深い関わりをもつこととなる仲人をお願いされた場合は、責任をもって暖かく見守る広い心をもって引き受けたいですね。

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パートナーとよく話し合って仲人を決めよう

近年では仲人を立てるカップルは少ない傾向ですが、お願いすることで両家の話し合いがスムーズになる、結婚生活の相談相手がいるなどのメリットもあります。自分たちにとって仲人は必要かどうか、家族や当人同士でしっかり話し合って決めましょう。

また、仲人を立てる場合、誰に頼むかも重要ポイントです。両家でトラブルにならないよう、こちらもしっかり話し合いましょう。仲人を誰に頼むべきか、またその後のつき合い方など、卒花さんたちの体験談も参考にしてみてくださいね。

※ 2022年8月 時点の情報を元に構成しています

みんなのウェディングアドバイザー