「神前式の費用っていくら掛かるの?」「初穂料・玉串料って何?」
あまり聞きなれない言葉が出てきたり、神前式(しんぜんしき)の費用に関する疑問は多いですよね。
この記事では神前式の相場と合わせて掛かる費用や疑問について解説します。
神前式とは?
神前式とは、家と家の繋がりを大切にし、祀(まつ)られている神様にふたりの結婚の誓いを立てる日本の伝統的な挙式スタイルです。
厳かな雰囲気の中、日本ならではの美しい和装に身を包み執り行う神前式は、時代を経ても変わらない凛とした美しさが魅力のひとつ。
最近ではそんな神前式に憧れ、選択するカップルが増えています。
神前式ができる場所
神社はもちろんのこと、神殿が付属しているホテルや結婚式場でも神前式を執り行うことができます。
神職や巫女を先頭に新郎新婦や家族が並んで歩く「参進の儀(さんしんのぎ)」などの演出を取り入れたい場合や、より厳粛な雰囲気で行いたい場合は神社を、移動動線やゲストへのホスピタリティを重視したい場合はホテルや結婚式場での神前式を選ぶと良いかもしれません。
各会場でできることが異なりますので、オプション含めどのようなことができるかを確認しておくと比較がしやすいでしょう。
神前式は両家の繋がりを大切にする儀式であるため、血縁の近い親族のみを招待して執り行うことが多く、参列人数の上限が設定されている場合がほとんどです。
特に神社は平均しておよそ20~40名程度が招待できるゲストの人数とされているので、神社選びの際は予めゲストの人数を想定しておくとベスト。
友人を招待したい場合は、招待できる人数が多い神社を選ぶか、挙式を親族で行い、後の披露宴(パーティー)に指輪交換などの演出を入れ、友人に参加してもらうと良いでしょう。
神前式の費用相場
「神前式っていくら掛かるんだろう?」「花嫁行列は豪華だけどお金が掛かりそう…」ブームとはいえ、まだまだ馴染みのない神前式に対する費用の疑問は多いですよね。
神前式を行う場合の費用相場はおよそ30~45万円。
費用は選ぶ会場の挙式料(初穂・玉串料)によって変動しますが、差が大きく出てくるのは新郎新婦の衣装代と言われています。
和装はドレスに比べて選ぶ衣装で費用の差が大きく、より豪華で伝統的なスタイルにこだわりがある場合は想像以上に費用が上がってしまうことも。
髪型に最も上品で優雅な「文金高島田」を希望する場合などは、別途カツラ代も必要になってきます。
▼豪華な文金高島田の装い
神前式の費用内訳|初穂料・玉串料とは?
神前式を行う場合、神社への謝礼金として「初穂料(はつほりょう)」もしくは「玉串料(たまぐしりょう」を納める必要があります。
どちらを使えばよいか迷ってしまいがちですが、結論から言うとどちらを使っても大丈夫です。
初穂とは、その名の通り「神様へ納める感謝の気持ち」の事です。
古来よりその年の最初に収穫できたお米を神様に捧げ感謝を祈る風習がありましたが、時代と共に農家が減り「初穂料」としてお金を納める風習に変化しました。
玉串とは、神聖な植物とされる榊(さかき)の枝に紙垂(しで)をつけたものを指し、神事の際にお供え物として捧げられてきたものです。現代では玉串の用意が難しいこともあり、「玉串料」としてお金を神社へ納めるようになったそうです。
「神様への謝礼金」という意味合いは同じです。神前式を依頼する神社から初穂料・玉串料のご奉納についてお話があるともうので、そちらを確認してお納めしましょう。
また、納める際は、のし袋に包んでお渡ししましょう。
ここからは、神前式にかかる費用の内訳を詳しくご紹介します!
挙式料(初穂料・玉串料):約5~15万円
神前式を行う場合、謝礼金として神社に初穂料(玉串料)を納めます。
取り入れたい演出によってはオプション料金がかかる会場もありますので必ず確認しましょう。
衣装代:約25~40万円
和装はドレスに比べ、選ぶ衣装によって費用の幅が大きいので注意が必要です。
豪華な衣装にあまりこだわりがないのであれば、節約できる大きなポイントにもなります。
ヘアメイク・着付け代:約3~10万円
衣装代にヘアメイク・着付け込みのプランがある場合がほとんどですが、別途お願いする場合は費用が発生します。
和髪は洋髪に比べてセットが難しく、カツラ代などに費用が掛かることがあるので、自分が叶えたいポイントをしっかり考えた費用分配を行いましょう。
撮影・ムービー代:約5~10万円
神様の前で行う神前式だからこそ、神様に失礼がないように撮影禁止だったり、撮影ルールに制約がある場合がほとんどです。
まず大事なのは、挙式を行う会場が撮影可能か、撮影できるシーンに関しての事前の確認をすること。ルールに則り可能な範囲でカメラマンを手配すると◎
結婚式場の神殿などで神前式を行う場合は、披露宴込みのプランが多いので式場に確認してみてくださいね。
神前式でしか味わえない厳かな結婚式を
華やかだけど慎ましく厳かな神前式。相場と掛かる費用について解説しました。
神前式でしか味わえない緊張感や雰囲気があります。また、結婚式を挙げた神社をふたりの拠り所にするカップルもいるみたいですよ◎
比較的リーズナブルに行える事も神前式の魅力のひとつです。選択肢の一つとしてぜひ検討してみてくださいね。
※ 2022年1月 時点の情報を元に構成しています
「結婚式の費用」 の キホン に含まれています