顔合わせの挨拶はどのタイミングで誰が何を言えばいいのか、悩む人も多いですよね。顔合わせには挨拶が必要な5つの場面があります。それぞれに適した言葉を知っていれば、当日は心に余裕をもって楽しめます。
この記事では、始まり・家族紹介・乾杯・婚約記念品交換・結びの挨拶について、本人が言う場合と親が言う場合の文例を詳しく紹介します。立つべきか座ったままでいいかといったマナーや、カンペの使い方も解説しますので、ぜひ参考にしてください。
顔合わせ当日の流れと挨拶が必要な"5つの場面"

まずは顔合わせの流れから、挨拶が必要なシーンを見ていきましょう。
【一般的な両家顔合わせ食事会の流れ】
- ① 待ち合わせ
- ② 入室する
- ③ 始まりの挨拶
- ④ 両家の家族紹介
- ⑤ 婚約記念品のお披露目または交換
- ⑥ 両家の家族全員で記念撮影
- ⑦ 乾杯の挨拶
- ⑧ 食事・歓談
- ⑨ 結びの挨拶
- ⑩ 解散
このなかで挨拶の言葉が必要なのは、始まりの挨拶・家族紹介・乾杯の挨拶・結びの挨拶。そして簡単な口上を述べる婚約記念品のお披露目の計5か所です。
【挨拶が必要なシーンと担当者】
| 挨拶が必要なシーン | 挨拶する担当者 |
| 始まりの挨拶 | 新郎新婦または両親(父親) |
| 家族紹介 | 新郎新婦または本人 |
| 婚約記念品のお披露目(交換) | 司会進行役と新郎新婦 |
| 乾杯の挨拶 | 新郎新婦または両親(父親) |
| 結びの挨拶 | 新郎新婦または両親(父親) |
挨拶を誰がするべきかに、特に決まりはありません。ふたりがおもてなしとして両家をお招きする場合は新郎または新婦。親が主催であれば、新郎の父親が行うのが一般的です。
▼両家顔合わせの進行と内容をチェック!
始まりの挨拶
顔合わせのスタートを告げる挨拶です。会の趣旨と感謝の気持ちを伝えます。この時の挨拶がその後の雰囲気を左右するので、短めを意識すると場も引き締まります。
家族紹介
家族紹介には、代表者が全員を紹介する方法と、ひとりずつ自己紹介していく方法があります。歓談時の会話のきっかけ作りの意味も込めて、趣味や最近の出来事を添えて自己紹介をします。
婚約記念品のお披露目または交換の挨拶
婚約記念品を贈る際と受け取った後に述べる口上です。特別な挨拶は不要ですが、簡単な口上を述べるとセレモニー感が深まります。
乾杯の挨拶
食事の前に行う挨拶です。シンプルに「乾杯」だけでもOKですが、おもてなしの気持ちを込めたひとことや、両家のつながりを祝福する言葉を添えて祝福の気持ちを伝えましょう。
結びの挨拶
食事を終えた後の顔合わせの締めくくりの挨拶です。親が挨拶する場合は、相手家族への感謝とふたりへの祝福を。ふたりが挨拶する場合は、結婚への想いや親への感謝の言葉、今後のサポートのお願いで締めます。
【シーン・担当者別】そのまま使える挨拶・文例集

ここからは各場面で使える具体的な例文を、新郎本人・新婦本人が言う場合と父親・親が言う場合に分けて紹介します。各シーンで礼をするタイミングもチェックしてくださいね。
① 始まりの挨拶
全員に着席してもらった後、静かに立ち上がり、全員に対して一礼します。会の概要と趣旨の説明し、出席者への感謝の気持ちで挨拶を締めくくった後、再び全員に対して一礼します。 特に遠方から来てくれたお相手には、その感謝を盛り込むと好印象です。
新郎本人・新婦本人が行う場合の例文
本日は、お忙しいなか私たちのためにお集まりいただき誠にありがとうございます。改めて婚約の報告と両家の紹介をしたく、このような場を設けさせていただきました。どうぞ最後までよろしくお願いいたします。
本日は、私たちのためにお集まりいただきありがとうございます。私と〇〇さんの婚約にあたって両家の親睦を深める機会をつくりたいと思い、この場を設けました。これを機に、両家の絆が深まれば幸いです。ぜひリラックスしながらお楽しみください。
父親・親が行う場合の例文
本日は遠方よりお越しくださいましてありがとうございます。〇〇さんと◇◇の婚約にあたり、こうして皆さんにお集まりいただきましたことを大変うれしく思っております。どうぞ最後までよろしくお願いいたします。
本日は、お集まりいただき誠にありがとうございます。食事や歓談をはさみながら両家の絆を深める楽しい会にしたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
② 家族紹介

家族紹介では新郎新婦から見た続柄と名前、趣味やいまの気持ちなどを伝えます。紹介形式・自己紹介形式のどちらの場合も、自分の番が来たら立ち上がり、紹介が終わったら座る前に一礼しましょう。
ひとりが全員を紹介する場合
新郎の◇◇です。△△家を紹介させていただきます。まずは父の(名前)と母の(名前)です。ふたりとも旅行が趣味で、〇〇さんの地元の温泉にもよく訪れています。どうぞよろしくお願いいたします。
本人たちから紹介する場合の例文
新婦の◇◇です。■■家を紹介します。まずは父の(名前)です。ひと言お願いします。
◇◇の父の(名前)です。休日は釣りに行くのが趣味です。どうぞよろしくお願いいたします。
こちらは母の(名前)です。ひと言お願いします。
母の(名前)です。読書が好きで今はミステリーを読んでいます。どうぞよろしくお願いいたします。
こちらは妹の(名前)です。ひと言お願いします。
妹の(名前)です。本日はおめでとうございます。〇〇さんと家族になれることを心より嬉しく思っております。これからもどうぞよろしくお願いします。
父親・親が自己紹介を兼ねて行う場合の例文
これから△△家を紹介させていただきます。私は新婦の父の(名前)でございます。このたびは遠いところからお集まりいただき、誠にありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
隣におりますのが母の(名前)でございます。その隣が兄の(名前)、妹の(名前)でございます。
③ 婚約記念品のお披露目または交換の挨拶

婚約記念品のお披露目・交換では、贈る際と受け取った後に簡単な口上を述べます。 婚姻届の証人欄へのサインもお願いする場合には最初にひと言と、記入後に感謝の気持ちを伝えましょう◎
婚約記念品を交換・お披露目をする場合の口上
司会進行役:続きまして、婚約記念品をお披露目させていただきます。
新郎:私から〇〇さんへ、婚約記念品の指輪を贈ります。
新婦:ありがとうございます。私から◇◇さんには時計を贈ります。
新郎:ありがとうございます。末長く大切にします。
婚姻届の証人欄へのサイン時の挨拶
(記入前) この席で婚姻届の証人欄へのご署名をお願いしたく、お時間をいただきました。婚姻の証人欄への記載を、両家を代表してそれぞれの父にお願いしたいと思います。
(記入後) ふたりの婚約を認めていただきありがとうございます。〇月△日に提出する予定です。お互いの家族のように明るい家庭を築いていきたいと思っていますので、末長くよろしくお願いいたします。
④ 乾杯の挨拶

挨拶の冒頭で軽く一礼をして、どんな会にしたいのかや、両家のつながりやふたりを祝福する言葉を添えて乾杯の音頭を取りましょう。結びでも軽く一礼をします。
新郎本人・新婦本人が発声する場合の例文
どうか本日はゆっくりと、美味しい食事をお楽しみください。乾杯!
今後とも末永くよろしくお願いいたします。乾杯。
父親が行う場合の例文
僭越ながら、私が乾杯の音頭を取らせていただきます。ふたりの前途を祝して乾杯!
両家の結びつきを祝い、乾杯!
⑤ 結びの挨拶

全員に感謝の気持ちを伝えるため、全員に対して一礼してから挨拶します。感謝の気持ちを伝え、今後の関係性への期待の言葉で締めくくった後、再び全員に対して深々と一礼します。
新郎本人・新婦本人が行う場合の例文
本日は私たちのためにこのような時間をいただきまして、ありがとうございました。未熟なふたりですが温かい家庭を築いてまいります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
本日はお忙しいなかありがとうございました。△△家と■■家がこうしたご縁に恵まれたこと、とてもうれしく思います。これから結婚式などでお力をお借りすることもあると思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
父親・親が行う場合の例文
宴もたけなわではございますが、そろそろお開きの時間となりました。これからも両家でふたりを見守っていけたらと思います。今後ともよろしくお願いします。
本日は〇〇さんと◇◇のためにお集まりいただき、誠にありがとうございました。この縁を大切に、今後もいい関係を築いていきましょう。今後ともよろしくお願いいたします。
【その他】手土産を渡す時やしおりに載せる挨拶
顔合わせでは挨拶以外にも、手土産を渡す時やしおりに載せる挨拶を準備しておくと便利です。手土産を渡す時は簡潔に、しおりに載せる挨拶は少し丁寧に書くのがポイント。どちらも感謝の気持ちが伝わるよう心がけましょう。
手土産を渡す時の挨拶
地元〇〇の銘菓なのですが、お口に合えば嬉しいです。
こちら先日テレビで見て美味しそうだったので、ほんの気持ちですがお持ちしました。どうぞお召し上がりください。
日持ちするものを選びましたので、お好きな時にお召し上がりください。
▼手土産の選び方とのしのマナーはこちら
顔合わせのしおりに載せる挨拶
本日はご多用のところ
顔合わせ食事会にお集まりいただき まことにありがとうございます
両家の親睦を深める機会にできればと思っています
どうぞよろしくお願いいたします
▼顔合わせしおりの作り方とテンプレートはこちら
【失敗しないために】挨拶の基本マナーと注意点
挨拶をスマートにこなすために、知っておきたい基本マナーと注意点を紹介します。事前に準備しておくべきことから、当日気をつけたい振る舞い、避けるべきNG行動まで詳しく解説しますので、事前にチェックしておきましょう。
挨拶の前にチェック!基本の3つのポイント

【挨拶を成功させる3つのポイント】
- 挨拶のスタイル(フォーマル・カジュアル)を決める
- 担当者を事前に決めておく
- 長すぎない
まずは顔合わせをどんな雰囲気にしたいのかふたりで話し合います。フォーマル感を大切にしたいなら丁寧な言葉で、堅苦しすぎるのが苦手ならカジュアルな言葉で統一します。
誰がどの挨拶を担当するかが決まったら両家で共有するのも忘れずに。各挨拶は1~2分が目安です。おめでたい雰囲気についつい話も長くなりがちですが、長すぎるとせっかくの雰囲気もグダグダに。挨拶は短めを意識しましょう。
好印象を与える!顔合わせ挨拶の正しい振る舞い
挨拶では緊張して下を向きがちですが、相手に好印象を与えるためにも笑顔とアイコンタクトで、心がけましょう。座っている時間が長いため、正しい姿勢を保つことも大切です。正しい姿勢は真剣さと誠意が伝わり、信頼感を与えられますよ。
知っておきたい!当日のNG行動と注意点
まず注意したいのが、緊張による声の小ささや早口。ゆっくりはっきりと話すことを意識しましょう。入籍前に相手の親を「お義父さん(お義母さん)」と呼ぶのもNG。「〇〇さんのお父様(お母様)」と呼ぶのが一般的です。
さらに、場が和んでもお酒の飲みすぎは禁物。泥酔して失礼な言動をしないよう、節度を守って楽しみましょう。
【よくある不安】挨拶にまつわるQ&A

「母親や兄弟が挨拶してもいい?」「挨拶時は立つべき?」など、顔合わせの挨拶についてよくある疑問に答えます。不安を解消して、自信を持って当日を迎えましょう。
母親や兄弟が挨拶をしてもいい?
挨拶を誰がするかに決まりはないため、母親や兄弟でももちろん大丈夫です!「家族みんなで関わりたい」という場合はシーンごとに分担するのもおすすめ。家族にお願いする場合は事前に相談して、早めに依頼しておきましょう。
カンペは見てもいい?
カンペを見ながらの挨拶もOK!マナー的にも問題ありません。最初からテーブルの上に出しておくのではなく、困ったときに取り出せるようポケットや小さなバッグに忍ばせておくとスマートです。
挨拶では椅子から立つべき?座ったままでいい?
両家の親睦を深めることが目的の顔合わせでは、着席したままお辞儀をして挨拶しても大丈夫です。ただしフォーマル感を意識するなら、代表者が席を立って行うとより丁寧な印象になります。
カジュアルにしたい場合は
本日はお食事をしながら、両家の親睦を深めさせていただければと存じます。つきましては、恐縮ながらこのまま着席にてご挨拶させていただきます。どうぞ、皆さまもそのままでお願いいたします。
のような一言を添えると、相手も気を遣わずに済みます。カジュアルな雰囲気でも、はじめと終わりの挨拶は立って行うと、節目としての特別感が出ますよ。
緊張しないためにはどうしたらいい?
緊張は誰でもするものなので、完璧を目指さなくて大丈夫です。事前に挨拶の言葉を家族で練習しておくと、当日も落ち着いて話せます。深呼吸をして心を落ち着かせたり、パートナーと「このタイミングで切り出そう」と合図を決めておくのも効果的。真摯な姿勢で臨めば、あなたの気持ちは必ず相手に伝わるはずです。
スマートな挨拶で好感度アップ!思い出に残る顔合わせの食事会に
挨拶で言うべき言葉が事前にわかっていれば、心に余裕ができて当日も楽しめそうですよね。スマートな挨拶は相手の親からの好感度もアップさせてくれます。
両家顔合わせは、結婚前の特別な思い出になる出来事のひとつ。事前の準備を完璧に、楽しい会にしてくださいね。
「顔合わせ」 の キホン に含まれています