日本ではレンタルが主流のウェディングドレス。購入となると高価で手が出ない…と思っている人も多いですよね。でも実は、レンタルと変わらない価格で購入ができるショップもたくさんあるんです。また、着用回数や場所によってレンタルよりも安く済む場合も！
ここではウェディングドレス専門ショップのスタッフにお話をうかがいながら、ウェディングドレスの購入方法や気になる価格相場、後悔しないための選び方のコツとおすすめブランド＆店舗を紹介していきます。
ウェディングドレスの購入方法は4つ
レンタルドレスの場合は、既製品から好きなデザインを選び、自分の体型に近いサイズを選ぶのが一般的な流れ。購入の場合は以下の4つの方法があります。
既製品を購入
すでに完成しているドレスからデザインを選び、自分の体型に近いサイズを購入する。新品のドレスはもちろん中古品のセカンドオーナーになる方法も。
既製品をサイズオーダーで購入
デザインが決まっているドレスを、体型に合わせて仕立ててもらう。
セミオーダーで購入
ベースとなるデザインを選び、色や生地を好きなようにアレンジして仕立ててもらう。
フルオーダーで購入
イチからデザインを起こして理想のデザインで仕立ててもらう。
オーダーというと贅沢でハードルが高そうなイメージがありますが、今は気軽に相談ができて、低価格でゲットできるドレスショップも増えています。では、実際に購入した場合の価格相場はどれくらいなのでしょうか？
ウェディングドレスを購入した場合の価格相場はどれくらい？
「みんなのウェディング」が花嫁さんに行ったアンケートでは、ドレスの購入平均額は55.1万円という結果に。多い価格帯は30～50万円未満で半数以上となりました。一方で、レンタルした人の平均額は26.4万円、レンタル価格のボリュームゾーンは15万円～30万円という結果に。価格面では、レンタルのほうが安いということが分かりました。
ドレスの購入は入手方法が幅広い分、花嫁さんのこだわりによって金額が大きく変わります。フルオーダーメイドやハイブランドのウェディングドレスの場合は、価格がグンと上がる傾向に。ただ、セカンド、サードオーナーとしてフリマアプリやSNSで中古ドレスを手にいれたり、格安ドレスショップで購入した場合はレンタルよりも安く済むこともあります。「前撮り、挙式披露宴、二次会で使ったので、レンタルよりも安く済んだ」という声もありました。
以下の記事もぜひ参考にしてみてください。
▼ウェディングドレスは購入とレンタルどちらがいいの？
ウェディングドレスの購入はこんな人におすすめ！
ウェディングドレスの購入にはレンタルにはないメリットがたくさん！詳しく見ていきましょう。
自分だけのドレスを手に入れたい
「真っ新なドレスに袖を通したい」「自分だけのために仕立てられたドレスが欲しい」そんな願いが叶うのもセルドレスならでは。特別な1日にふさわしい贅沢感を味わうことができます。
理想のデザインを叶えたい
自分の理想のデザインのドレスが手に入るのも購入のメリットのひとつです。セミオーダーなら「袖付きにしたい」「チュールを増やしたい」などのアレンジで、好みのドレスを理想のデザインに近づけることも可能。オーダーメイドなら思い描いたデザインをそのままカタチにすることができます。
体型に合わせたドレスを完璧に着こなしたい
身体のパーツごとに丁寧に採寸して仕立てるサイズオーダーやオーダーメイドのドレスは、着心地が違います。自分の体型にフィットしたドレスはどこからみても隙がなく写真映りもばっちり！
レンタルドレスではなかなか難しい細かなデコルテ部分のお直しも◎！フィット感が高められると、当日を安心して迎えられますよね。
大人花嫁さんに人気の背中がぱっくりと開いたドレスも、ストラップを調整することできれいにフィット。花嫁姿を一層美しく見せてくれること間違いなしです。
▼ぽっちゃり花嫁さんに似合うウェディングドレス
複数回使う場合はお得
前撮りの後は挙式で、その次は2次会で…など、着回しができるのも購入のメリットです。
場所を変えて何度もウェディングドレスを着る予定のある人は、レンタルするよりもお得でコスパもばっちり。前撮りではボレロを着て、二次会ではサッシュベルトを着けてと、アレンジも気兼ねなく楽しめます。
汚れを気にせず好きな場所で着られる
海辺や砂地などのロケーションフォトも、マイドレスなら汚れを気にすることなく着られるのもうれしいポイント。また、雨の日の前撮りで使ったり、絵の具で汚したり、ドレスを汚すことで新郎への愛を誓う「トラッシュザドレス」が叶うのも魅力ですよね。
▼悪天候だからこそ撮れる！前撮りアイデア5選
【Q&A】ショップスタッフが教える！ウェディングドレス購入のメリット
ウェディングドレス購入のメリットについてさらに深堀すべく、高品質なインポートブランドを扱うウェディングドレスのセレクトショップ「DRESS EVERY（ドレスエブリ）」のスタッフＨさんにお話を伺いました。
Q.どんな方がドレスを購入されていますか？
大きく分けて4タイプの方がいらっしゃいます。
- 提携ショップで好みのデザインが見つからなかった方
- 身長が高い、低いなど、レンタルでは自分にあったサイズが見つからなかった方
- 汚れのリスクがあるリゾート地や海外への持ち出しを考えている方
- ウェディングフォトなどで複数回着る方
“海辺での着用はNG”というレンタルショップは実は結構あります。なので「自分たちの好きなところでフォトを撮りたい！」という方も、中にはいるかもしれません。
Q.どんなデザインが人気ですか？
当店はインポートブランド専門店なので、特にマーメイドドレスが人気があります。レンタルショップでは王道のプリンセスラインやAラインが主流なので、マーメイドドレスの取り扱いが少ないショップが多いんです。
トレンドのデザインや海外風の大胆なデザインのドレスと出会えるのも、ドレス購入のメリットのひとつだと思います。
Q.既製品の良い点は？
完成品を見て購入ができるところです。フルオーダーやセミオーダードレスは購入後でなければ仕上がりがわかりませんよね。
既製品であればデザインはそのまま、お直し後の着用イメージも沸きやすいため安心して購入していただけます。
Q.何サイズぐらいまで調整できますか？
当店では、2サイズ程度であればサイズアップもダウンも問題なく調整できます。
サイズダウンは比較的要望が通りやすいですが、サイズアップはドレスのデザインによっては難しい場合もあります。ただ、「ウエストまわりを絞りたい」「二の腕を隠したい」など、パーツによっては補正できることもあるので、一度ショップの方に相談することをおすすめします。
Q.人気の価格帯は？
30万円前後が人気ですね。ただ、新品のインポートドレスで30万円前後はなかなか難しいので、実際にご案内している価格帯は30～45万円程度が多いです。
お直し代の相場は3～5万円程度なので、トータル35万円前後でマイドレスを手に入れることができますよ。
Q.小物も合わせて購入できますか？
はい。ベールやイヤリングなど、小物もひととおりのご用意があります。
特にベールの長さはドレスとのバランスが大事なので、ドレスを着た状態で合わせてみて気に入ってそのまま購入される方が多いです。
ウェディングシューズやベールなどの小物セットはレンタルでも数万円からと意外と高価なので、ブランドにこだわりがないという方や、リゾートウェディングだから汚れてもいいもので…という方であれば、購入した方が安いというケースもあります。
Q.買って後悔しないためのドレス選びのコツがあれば教えてください
大量生産をすることで安く販売しているドレスの中には生地の質が悪かったり、縫製の甘さが目立つものも稀にあります。極端に安い場合は品質に注意して、本物感を見極めた上で購入することをおすすめします。
今回お話を伺ったHさんが勤めるドレスショップはこちら！
ウェディングドレスを購入するときの注意点
はじめてのドレス購入はわからないことがたくさん。購入後に「失敗した！」とならないために、知っておきたい注意点を見ていきましょう。
持ち込み料が発生する場合がある
提携外のショップからウェディングドレスを購入する場合には、ドレスの保管料として持ち込み手数料を請求される場合があります。 相場は5～10万円ほど。そもそも持ち込みが禁止という式場もあるので、購入を考えている方は式場見学時に確認しておくと安心です。
会場を決める前からすでに持ち込みたいドレスが決まっている場合は、式場見学時に「持ち込み料を無くしてほしい」「提携外でドレスを購入する予定なので、ドレス代分は安くしてほしい」と、交渉しておくのも手。契約前であれば融通が利く場合もあります。
保管場所を確保しておく
レンタルではドレスショップにお任せできる保管やメンテナンスも、購入の場合はすべて自己管理になるので要注意！ ドレスが納品されたらビニールのままではなくドレスカバーなどをかけ、直射日光や高温多湿の場所をさけて吊るしておきます。
前日にはシワが気になるところをスチームで伸ばし、着用後はクリーニングに出すのを忘れずに！
購入は余裕をもって
フルオーダーの場合は発注から完成まで2～6か月程度、サイズオーダーの場合でも2か月程度かかるので、発送の日数と合わせて余裕を持ってオーダーしましょう。
また、ウェディングドレスに合う小物も自分で手配しなければいけません。ドレス選びと並行してヘッドアクセサリーやイヤリング、ネックレスなども探しておきましょう。
▼似合うティアラの選び方とおすすめの髪型
ウェディングドレス購入後はどうする？
ウェディングドレスを購入したいけれど、気になるのは購入した後のこと。着用後のドレスは、売る・保管する・お譲りする・リメイクするの4つの選択肢があります。それぞれを詳しく見ていきましょう。
売る
1つ目は中古として売る方法です。フリマアプリやネットオークションはもちろん、専門の買取業者に依頼することもできます。
特にブランドドレスは高値で売れることから、着用後に売ることを想定したうえで、高価なドレスの購入に踏み切るという人も。「自宅に保管場所がない」「購入分を少しでも取り戻したい」と考える人におすすめです。
リメイクする
思い出として手元に残しておきたいという人には、購入したドレスをリメイク専門店で洋服や小物にリメイクしてもらうのはいかがでしょうか？
以下のアイテムはリメイクに適しています。
- ベビードレスやセレモニードレス
- パーティードレス
- ミニチュアドレス
- ポーチやハンカチ
- ジュエリーボックス
ネットからも簡単に依頼ができるので、気になる人はまず「ウェディングドレス リメイク」で検索してみましょう！
寄付する・お譲りする
売ったり切ったりするのは気が引ける…という人は大事にしてくれる友人やきょうだいにお譲りしたり、NPO法人を介して海外に寄付する方法もあります。
寄付した場合の行先は貧困支援を受けている村や障害者施設など。大切に保管され、金銭的な問題で結婚式を諦めている女性たちが着用します。マイドレスを通じて結婚を夢見る夫婦をサポートしたいという人は、ぜひ寄付を検討してみてください。
真空パックで保管する
思い出の詰まったドレスを手放したくないという人や、どうするか決められないという人は、専門の業者の真空パックサービスを利用する方法があります。真空パックとは、窒素（不活性ガス）パックをつかって圧縮しコンパクトにしあげて保存する方法で、良い状態のまま長期間に渡り保管することが可能です。
料金は、業者によって異なりますが、多くが1万円前後で利用できるようです。きれいに保管しておけば、売りたい時に売ることも、リメイクすることもできますね。
卒花嫁さんに聞いた！ドレス購入の魅力
ここまで、ドレス購入のメリットや注意点、その後の使い道などを紹介してきましたが、やはり気になるのは購入者の方のリアルな声ですよね。マイドレスを購入したMさんにお話を伺いました。
名前：Mさん
式の形態：教会式（挙式+披露宴）
■体験談
結婚式を挙げるなら“ウェディングドレスは購入する”と決めていました！「ボディラインに合わせて微調整してくれる」「レンタルドレスよりも好きなデザインが多い」この2つが大きな理由です。ドレスショップ「DRESS EVERY（ドレスエブリ）」では、ロングトレーンのウェディングドレスを購入しました。長く上品なトレーンと、デコルテからウエストにかけてのキュートな刺繍デザインがお気に入りポイントです。価格は374,000円（税込）でした。
マーメイドラインのドレスとどちらにしようか悩んでいましたが、夫や家族が満場一致でこのドレス推しだったので、1回の来店で即決。お直しを依頼し、結婚式の直前までショップに保管をお願いしたのでとくに自宅で管理する手間もなく良かったです。
当日は、微細なお直しによって自分の体にフィットした理想のドレスを着用することができました。また、挙式・披露宴以外にもビーチや野外でのフォトウェディングで活用したのですが、レンタルドレスのように使い方に制限がないので汚れなどを気にすることなく撮影を楽しめました。
結婚式のあとはクリーニングに出して、ドレスエブリさんの「買取サービス」を利用しました。
「保管・お手入れが大変そう…」となかなかドレス購入に踏み切れない方は、ドレスショップのサービスを活用するのも手！そのほか使用後のクリーニングやしみ抜き、パーティドレスへのリフォームなどアフターサービスが充実しているショップも多いので、ドレスのデザインと合わせてチェックするのがおすすめです。
ウェディングドレス購入におすすめのショップ
たくさんのショップの中からどこを選べばいいのかわからないという花嫁さんのために、品質にも価格にもこだわっているドレスショップの中から、特におすすめの6店を「みんなのウェディングドレスコンシェルジュ」担当の方に厳選してもらいました。おすすめの理由と一緒に紹介していきます。
TuNoah wedding（チュノアウェディング）
代官山と札幌に店舗を持つサイズオーダーウェディングドレス専門店のTuNoah wedding（チュノアウェディング）。
バリエーション豊富なコレクションから好きなデザインを選んで、ぴったりのサイズに仕立てるウェディングドレスの価格はなんと12～13万円程度、高くても20万円以下というから驚き。デザインから縫製までをすべて自社アトリエで行うことで、高品質低価格を実現しています。
店舗：東京・北海道（札幌）
►チュノアウェディングの詳細ページを見る
Annie Bridal（エニーブライダル）
低価格でハイクオリティーなドレスを購入できるドレスショップ、Annie Bridal（エニーブライダル）。
生地や装飾にこだわったドレスが10万円からと、こちらもマイドレスがコスパ良く手に入るのが魅力です。東京と大阪に店舗があり、新宿店・大阪店はフルオーダーが可能。既製品の販売も行っているので、挙式まで時間がないという花嫁さんは一度のぞいてみてはいかがでしょうか。
店舗：東京・大阪
►エニーブライダルの詳細ページを見る
Merry Marry（メリー・マリー ）
スレンダー・マーメイドドレスのオーダー専門ショップのMerry Marry（メリー・マリー）。日本人の体型にあわせた独自のパターンと、パーツに合わせた細かな調整で「身長が低いから」「太っているから」などの悩みをもつ花嫁さんにぴったりな1着を提案してくれます。
国内の自社アトリエで丁寧に制作されたドレスは、オーダーなのにレンタル価格かそれ以下とこちらもリーズナブル。カラーや柄のマーメイドドレスも対応しているので、マーメイドドレスに憧れているという人はぜひチェックしてみてください。
店舗：東京
►メリー・マリーの詳細ページを見る
Tous Les Deux（トゥーレドゥー）
素材にこだわったアトリエメイドのウェディングドレスに出会えるTous Les Deux（トゥーレドゥー）。
日本女性の美しさを最大限に引き出す「シンプル＆エレガント」なデザインと、丁寧なフィッティングで花嫁の個性を引き出す高いアレンジ力に定評があります。クラシカルやエレガントの王道ドレスが多いので、小さい頃からの憧れの花嫁像を叶えたいという花嫁さんにぴったり。オーダーだけでなくレンタルも可能です。
店舗：東京
►トゥーレドゥーの詳細ページを見る
Mimoza（ミモザ）
完全フルオーダーのドレス制作を行っているMimoza（ミモザ）。
好みのデザインを反映できるのはもちろん、想い出のアイテムを取り入れたり、着回しができるよう仕掛けを施したりと、ほかにはないこだわりのウェディングドレスが叶うのもミモザならでは。式後のリメイクも依頼可能なので、フルオーダーを考えている花嫁さんはぜひ一度相談してみてください。
店舗：東京
►ミモザの詳細ページを見る
DRESS EVERY（ドレスエブリ）
インポートブランド専門のセルドレスショップとして人気を誇るDRESS EVERY（ドレスエブリ）。
マイドレスが当たり前な海外の花嫁のように、自分にぴったりの1着を見つけて欲しいという想いのもと、品質はもちろん価格にもこだわったドレスが豊富に揃っています。
世界中の花嫁に愛されるドレスブランド「St.Patrick（サンパトリック）」や、ウクライナ発の人気ブライダルブランド「MILLA NOVA（ミラ ノヴァ）」「DOMINISS（ドミニス）」なども取り扱っています。
店舗：東京
►ドレスエブリの詳細ページを見る
紹介した7店舗は、すべて試着予約が可能です。ぜひ「みんなのウェディングドレスコンシェルジュ」にお問い合わせください！
みんなのウェディングドレスコンシェルジュって？
まとうだけで気分が上がる！自分だけのドレスを見つけて
手が届かないというイメージがあった購入ドレスですが、レンタルよりも安く購入できるショップも多く、豊富なテイストから選べることがわかりました。気になるドレスショップを見つけたら、まずはスタッフに相談してみましょう。プロならではの提案力で、きっとあなたの理想を叶えてくれるはず。特別な1日にふさわしい、最高の1着を見つけてくださいね。
▼【ウェディングドレスの試着】当日の流れ・持ち物をチェック
▼失敗しない！カラードレス人気11色
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みんなのウェディング「ドレスの費用について」のアンケート
調査方法：みんなのウェディングInstagramのストーリーズの投票機能を使用
調査期間：2022年5月
回答者数：37人
※ドレスショップの基本情報・価格は記事公開当時のもので、変更となる場合があります。また店舗により在庫の状況も異なりますのでご了承ください。
※ 2023年11月 時点の情報を元に構成しています
「ウェディングドレス」 の キホン に含まれています