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【結婚前の同棲の基礎知識】メリット&デメリットと決めておくべきルールを徹底解説!

2021.04.27

同棲とは?結婚前に同棲する意味は?

同棲とは婚姻関係にない男女が同じ住居で共に生活をすること。 好きな人と一緒に生活を送るということでは同棲も結婚も同じです。

ところが、「婚姻届」が提出されているかどうかによって次の3点が大きく異なってきます。

  • 法律上の権利
  • 社会的な責任
  • 周囲からの認識

法律上、お互いに何の義務を負わない同棲は、うまくいっているときは気軽で心地よい関係でいられますが、いざうまくいかなくなった場合は、すべてを自分の責任で解決しなくてはなりません。

ただ単に「好きだから一緒にいたい!」というだけで同棲を始めるのであれば、ちょっとリスクが高いかもしれません。 同棲のメリットとデメリットをよく把握したうえで、実際に同棲を実行するかどうか、じっくり考えることをおすすめします。

金銭的な問題が生じても、自分を守ってくれる法律は何もありません。 また、特に女性は、妊娠がわかった場合、難しい判断を迫られる局面があるかもしれません。

万が一ふたりの関係が破綻した場合に負うべきリスクを覚悟したうえで、同棲を始めたほうがよいでしょう。

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同棲の3大メリット【体験談付き】

1.結婚生活のシミュレーションができる

結婚後、恋人同士の時期には気づかなかった様々な違いが判明し、「こんなはずではなかった!」と悩むカップルは珍しくないようです。

多くは、そのギャップを克服するべくふたりの結婚生活を築いていくものですが、もし同棲していたならば、そのような苦労はしないで済んだのかもしれません。

そうした意味でも、同棲の一番のメリットは、結婚前に寝食を共にすることで、実際の結婚生活をリアルで体験できることといえるでしょう。

結婚してしまうと簡単には離婚できない様々な「しがらみ」が生じますが、同棲中に越えがたいギャップが判明した場合には別れてしまえば済むことができます。

具体的な結婚に向けた「お試し期間」として、同棲にはメリットがあるといえるでしょう。

体験談

「結婚後のギャップが減る」

■結婚してから、こんなはずでは…という失望が減る気がします。 生活しないとわからないクセなどもわかると思います。(30代前半女性)

体験談

「育った環境がよくわかる」

■相手と自分の今まで育った環境がわかります。 結婚前に価値観を見せあえるので、のちのちのトラブルを回避できます。(30代前半女性)

体験談

「お互いを”体感”できる」

■結婚前にお互いの悪い部分も見られること。生活するうえでの金銭感覚が分かること。生活リズムが分かること。 相手から自分はこういう人間だと「聞く」のと、「体感する」のは違うので。 長く会えるし、長く話せる。
(20代後半女性)

2.生活費が節約できてお金が貯まる

お互いにひとり暮らしをしていたカップルの場合は、家賃や水道光熱費を別々に支払うより、同棲したほうが生活費の節約につながります。

それぞれで貯金をするよりも、結婚への目標に向かってお互いが励まし合って貯蓄に励むことは心強いですね。

体験談

「生活費が半分になる」

■正直一番のメリットは金銭面が大きいです。 家賃等必要な生活費が半分になるのでかなりメリットがありました。 また食事の準備なども早く帰って来た方がすることで家事の負担も少なくなりました。(30代前半男性)

体験談

「大幅な節約ができる」

■ただ付き合っているだけでは見えない生活力(金銭管理や家事能力)などがわかること、お互い一人暮らしの場合は家賃や光熱費などがひとつになるので大幅な節約になること、結婚式の準備を効率よくできること、冷静に相手の長所・短所をみること、などがあると思う。(20代後半女性)

3.一緒にいられる時間が増えて安心できる

帰る家が一緒であることは、同棲の大きなメリットといえるのではないでしょうか。

お互いの住まいが別々であるよりも、心強く安心感が得られるでしょう。 また、女性のひとり暮らしで防犯面に不安を抱えていた場合には、彼と一緒にいることで、大きな安心感が得られます。

体験談

「いつも一緒にいられる安心感がある」

■常に一緒にいられることの安心感が強く、お互い穏やかになってケンカが減った。 ケンカをしても仲直りが早い。(30代前半女性)

体験談

「防犯上、とても安心できた」

■私の場合、彼が私の宅配便を代理で受け取ったり、玄関に男性物の靴、男性の洗濯物等男性の気配を醸し出すことで、防犯上「女性のひとり暮らし」ということで目をつけられる可能性が減るというのが一番のメリットでした。(30代前半女性)

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同棲の3大デメリット【体験談付き】

同棲を始める場合には、女性の多くは「結婚」を念頭においているようです。 ところが男性はそれほど「結婚」を意識していないという現実があります。

男性にとって、食事や洗濯、掃除などなどいろいろなことをしてくれ、性欲も満足でき、面倒な親戚づきあいもない同棲は「メリットだらけ」。

もし好きな人が別にできたら別れればよい。 実は、同棲をその程度に考えている男性は少なくありません。 男性にとっては、ほぼ理想の生活を送っているのですから、わざわざ結婚する必要はないのです。

また、男性側の結婚へのモチベーションの低さは、女性側にも影響を及ぼします。 彼はなかなか結婚を決断してくれないけれど、彼と別れる勇気もない、となれば、同棲を始めた当初の目的すら見失ってしまうことも。

同棲のデメリットもメリットと同時に考えていきましょう。

1.結婚のきっかけがつかめずだらだらしてしまう

同棲を始める際に、同棲期間をあらかじめ決めるなど、計画性がないと、惰性で同棲を続ける関係に陥りやすいようです。

体験談

「特に男性側の結婚へのモチベーションが下がる」

■同棲だと何か不満があった場合「入籍してるわけじゃないし」と思ったり、『別れ』が結婚よりも安易に浮かびやすい。 逆に、同棲生活がうまく行って、お互いに心地よくなった場合は、男性側には結婚へのモチベーションが下がるように思う。
普通は結婚後にしか得られない日常の満足感や充足感が同棲によってもう得られているから。入籍までの時間が長くなる。(30代前半女性)

体験談

「プロポーズのタイミングが難しい」

■同棲をしていると結婚しているのと同じような感覚があり、いざプロポーズとかをするタイミングが難しくなりました。(30代前半男性)

2.お金の管理や家事分担でもめることも

同棲生活を円滑に続けるためには、生活費をうまく分担し、やりくりする必要があります。
同棲前にはお互いが自由に使えていたお金は、「共同生活」のために減ってしまうものです。 特に起こりがちなのは、「自分はこれだけ出費しているのだから、相手にもっと趣味や付き合いの出費を抑えてほしい」などという不満です。

結婚してしまえば、将来設計のために譲歩する義務もありますが、同棲は法律上の縛りはないため、よほどふたりで「一緒に生活をする」という気合いがないと、公平な金銭分担が難しいケースが起こるようです。

体験談

「金銭の分担はきちんと決めておくべき」

■お金のこと。金銭感覚とか誰がお金を管理して、何を支払わなければいけなくて、誰が支払うのか。トラブルと不満の元になる。(30代前半女性)

3.自分の時間が少なくなる

ふたりで暮らすならば、お互いが好き放題に過ごすわけにはいきません。

友達と出かければ帰る時間を知らせておく、帰りが遅くなりそうならば連絡を入れる、など、一定の約束事は当たり前といえるでしょう。 ふたりで暮らすことで、友達との付き合いを自粛することもあれば、友達側から気を遣ってあまり誘われなくなることがあります。

それまで交友関係が広かった人にとっては、同棲後に「付き合いが減った…」と、同棲前のギャップになかなか馴染めないことがあるようです。 これを窮屈に感じたり、そのうち「束縛」と感じることは珍しくないようです。 同棲をするならば、共同生活のルールを守ることは当たり前、と心得ておいたほうがよさそうです。

体験談

「相手に合わせる必要がある」

■一緒にいざ住んで見たとき今までとのギャップに驚くことも。自分のことだけでなく相手に合わせなくてはならないので自由な時間は減ります。(30代前半女性)

体験談

「いつも一緒で逃げ場がない」

■自由な時間がない。常に一緒だから、たまにはひとりになりたいときがある。ケンカしても同棲しているから、逃げ場がない。(30代前半女性)

体験談

「相手が家で待っているために付き合いが減る」

■相手が待っていることを考えると、友達付き合いが減ってしまうことだと思います。(30代後半女性)

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同棲を始めるときの基礎知識

同棲を始めるときの基礎知識

住民票は?世帯主はどうなる?

同棲の場合の住民票の届け出の方法は、2つにわけられます。

住民票の届け出方法がどちらであっても、賃貸住宅の場合は管理会社を通じオーナーへ入居がふたりであることは告知しておく必要があります。 すでにどちらかが住んでいる家に、どちらかが転入する場合も同様で、管理会社を通じてオーナーへ同居が可能かどうか確認が必要です。

どちらか1人が世帯主になるパターン

男女のどちらかを世帯主とし、もう片方を「未届の妻(夫)」または「同居人」とするパターンです。

世帯とは、「実際に同一の住居で生活し、生計を同じくする者の集団又は独立して生計を営む単身者のこと」をさします。 同一世帯にした場合は住民票では1枚に紙に記載されることになるので、勤務先への書類の提出時には同棲していることが明らかになります。

メリットとしては、委任状がなくとも相手の分の住民票の取得が可能なことと、届出の際に「未届けの妻(夫)」とした場合は、社会保険の被扶養者として加入できたり、自治体の規約によって受けられる夫婦としての特典を受けられたりすることがあります。

これは同棲というよりは、未届けの妻(夫)が事実婚として扱われるためです。

ふたりとも世帯主になるパターン

同一の住所でも、住民票を別にし、それぞれを世帯主にすることが可能です。

この場合の大きなメリットは、同棲を解消した場合、住民票の記載に相手の痕跡が残らないことです。

どちらか1人を世帯主にした場合は、その自治体から転居しない限り住民票には相手の名前が残ってしまいます。

同棲に適した間取りは?

カップルが同棲を始める時、最も重要なのはふたりにあった間取り選び。 生活スタイルや予算に合わせて、うまく恋人と付き合っていける物件を選びましょう。

しっかり貯金したいカップルなら1LDK

しっかり貯金したいカップルなら1LDK

結婚を視野に入れていて、しっかりと貯金をしたいカップルにおすすめなのは1LDKの間取り。

ふたりでくつろげる広いリビングダイニングに寝室がプラスされた形です。

部屋数が少ないので家賃が抑えられるのがメリットです。 共有の部屋しかないので、常にふたり一緒にいても仲良くいられるというカップルにはおすすめ。

生活時間帯が異なるカップルなら2DK

どちらかが不規則な勤務で、帰宅時間が深夜や早朝になるというカップルには寝室を別に出来る2DKの間取りがおすすめ。 ふたりで眠れる寝室が1つと、深夜帰宅した場合寝室としてもつかえるくつろげる部屋を1つ作っておくとパートナーの睡眠を邪魔することなく生活できます。

個人スペースを大事にしたいなら2LDK

それぞれが自分だけの個室を持ちたいというカップルにおすすめなのは2LDKの間取り。 広いリビングダイニングで主にふたりの時間を過ごし、残りの2つの部屋をそれぞれの個室にするもよし、一方を寝室にしてもう一方を書斎として使うもよし。
ふたり暮らしの中でもひとりになれる空間があると、上手く息抜きができそうですね。

結婚や子育てを視野に入れるなら3LDK

部屋数に余裕がある間取りなので、このまま結婚することや子育てを考えているなら3LDKがおすすめです。 子どもが出来るまでは2部屋をそれぞれの個室にあて、残りの1部屋をふたりの寝室にするというゆとりのある使い方もできます。

同棲にあたっての初期費用・月々の生活費は?

初期費用は?

新居を構える場合には敷金・礼金、家具・家電の購入で約70万程度(どちらかの家に住む場合は、追加で購入する家具・家電で10万円程度)かかるようです。 これは地域相場、選ぶ間取りによって異なりますので、家賃の6か月分と引っ越し代程度が最低限必要な金額と考えておくといいでしょう。

月々の生活費の目安は?

総務省「家計調査報告」によると、2020年の二人以上の世帯の消費支出は1世帯当たり27万7926円。

主な内訳としては、食料費(外食含む)約8万円、光熱・水道費約2万円など。 その他、住居費、携帯電話料金などの通信費、保険料、被服費、交際費…車があれば駐車場やガソリン代等がかかります。

住居費は地域によって大きく異なりますが、目安としては収入の25%程度、また貯蓄は手取り収入の20%程度はしたいですね。

同棲前に相手のご両親にあいさつする?

同棲するふたりは挨拶は不要と考えていることもありますが、親の立場や年代からすれば挨拶があってしかるべき、あってほしいと思っていることが多いようです。

特に結婚を視野に入れた同棲の場合は、いつの間にか同棲していた、とあとでわかるより、最初に挨拶があったほうが印象がよくなり、結婚の話が出た時にも応援してもらいやすくなるメリットがあります。

結婚の挨拶でもないのに、相手の親に会い改まって挨拶することがプレッシャーであったり、気が重くなったりするかもしれませんが、スムーズな同棲生活のためには、乗り越えておいたほうがいいでしょう。

結婚前の同棲の挨拶について詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。

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同棲する前に決めておくべきルール

同棲する前に決めておくべきルール

同棲におけるメリットもデメリットも把握したうえで同棲を行なうならば、ぜひ「同棲前」にルールを決めておくことをおすすめします。

結婚の意思の確認・同棲期限を決める

同棲を始める際には、惰性で関係が続くことを避けるためにも、期限を決めることをおすすめします。 たとえば「同棲期間1年」と決め、それまでにパートナーとの結婚を決断できなければ別れるなど。

女性側からの「期限付き同棲生活」を受け入れられない男性は、もともと結婚する気はないと判断してよいでしょう。 男性には、長く同棲生活が続くことでのデメリットはそれほど大きくありませんが、女性は妊娠・出産のリミットが現実的に起こります。

「はっきりしない関係」が続くことのデメリットは、主として女性側が負うことが多いもの。 少々ドライに感じるかもしれませんが、長すぎる同棲生活を送った先輩たちが挙げる反省点でもあります。

体験談

「同棲が長いと結婚が遅れる」

■結婚する時期はあらかじめ決めておいたほうが良いと思います。私は一度実家に戻り、そこで同棲が終わったことが結婚するきっかけになったと思いますし、同棲が長いと婚期が遅れる気がします。(30代後半女性)

お金の管理方法:家賃や生活費の分担

同棲と結婚は違うから、とお互いが自由にお金をつかってしまうと、共同生活は成り立ちません。 特に、結婚を目標とする場合はなおのこと、結婚資金から将来の生活資金を貯蓄するチャンスでもあります。 そして、日頃の家賃や生活費の分担についても、お互いが納得するべく話し合いをしておくことが大切です。

体験談

「出費についてはよく話し合っておく」

■ルールではないけど、お金のことはちゃんと決めていた方がいい!家賃やら光熱費、食事代。始めにきめておかないと、のちのち喧嘩の原因になったりするから。(30代前半女性)

家事の分担方法:食事作りや掃除、洗濯

もし、男性が本心では「女性が家事をしてくれる」ことを同棲のメリットと考えているのであれば、同棲後の家事負担は女性が負うことになりがちです。

ふたりで生活をするならば、お互いが相手の生活を尊重することは当然です。

体験談

「女性だけが家事分担することは不公平」

■お金と家事分担で喧嘩することが多いです。一緒に住むと家事全般女性がやることが多く、それを不満に思う人もいるので、家事の分担と、家計をどう分けるか?ちゃんと決めておいた方がいいです。(30代前半女性)

喧嘩したときの仲直りの仕方

一緒に暮らす、というペースに慣れないうちはお互いにストレスをためたり、不満を抱いて喧嘩が起こりやすいでしょう。
自然と仲直りができればベストですが、お互いに意識的に仲直りに向かわないと一緒に暮らしているからこそきっかけがないこともあります。 「朝は必ず元気に笑顔でおはようを言う」や「一緒に好きなDVD鑑賞をする」などきっかけになることを意識的にしたり、仲直りしたいという気持ちを示す合図を決めておいたりすることもいいでしょう。

その他生活に関する細かい決めごと

  • 帰宅の前には連絡する
  • 外泊は連絡をする
  • 友人を家に呼ぶ際には事前に相談・連絡する

など、共同生活という点での配慮を最初に確認しておくのは大切かもしれませんね。


今回は同棲についての注意点などをメリット・デメリットでまとめました。 ふたりの新たな関係となる同棲。しっかりと考えて進めていきたいですね*

※ 2021年4月 時点の情報を元に構成しています

みんなのウェディングアドバイザー