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市民結婚式<シビルウェディング>っていったい何?

2019.12.26

私たちが“結婚式”という言葉を使うとき、一般的には“挙式”と“披露宴”のことをまとめて“結婚式”と言っています。

挙式は、まさに結婚の儀式的なものなのですが、日本では、神前式、キリスト教式といった宗教的なものと、列席者の皆さんを立ち会い人として行う人前式が一般的かと思います。

今回は、もう一つの選択肢、シビルウエディングについてお伝えします。


シビルウェディングって何?

シビルウェディング、日本語に訳すと市民結婚式。はじめて耳にする方も多いと思います。

日本では、結婚が法律的に認められるには、婚姻届を役所に提出することですが、欧米では、挙式そのものが法的な意味を持っています。

そのため、欧米での挙式は、宗教に基づく挙式か、もう一つがこのシビルウェディングかの選択になるわけです。

宗教に基づく挙式の場合は、その宗教の聖職者が挙式を執り行います。

一方、シビルウェディングでは、司式者によって挙式を執り行うのですが、この司式者は、国が資格を与えた法的に認められた人でなければなりません。

また、欧米ではこのシビルウェディングを行う場所についても国が認可した場所でなければならないのですが、認可施設には、役所、ホテル、お城などの歴史的建造物、レストランなどさまざまな場所があります。

挙式の流れ

 1.入場
2.司式者の訓話
3.結婚宣言
4.誓いの言葉
5.指輪の交換
6.新郎新婦と立会人の署名
7.退場

となります。このなかの結婚宣言と誓いの言葉は、法律で定められた言葉がそれぞれ3パターンほどあり、それを一語一句変えずに言わなくてはならないほど、重みのある誓約となります。

ちょっと形式ばったお固い印象を受けたかもしれませんね。でも、じつは抑えるべきポイントをおさえていれば、アレンジ可能なのです。

たとえば、BGMを加えることもできますし、誓いの言葉の前後にオリジナルの文言を加えることもできます。

また、認可施設によっては会場を装飾することも可能なのでオリジナルウェディングにすることができます。

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日本のシビルウェディングは?

では、日本でシビルウェディングというと…

日本では、挙式そのものに法的な意味はないので欧米のシビルウェディングとは少しニュアンスが違いますが、婚姻届受理証明書を読み上げることで挙式をより重要なものである意味を持たせようという活動としてシビルウェディングを推奨している団体があります。

その団体がシビルウェディングの意味を理解した司式者の資格認定も行っていますので、日本のシビルウェディングというと、こちらの団体のシビルウェディングスタイルが主流になります。

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シビルウェディング?人前式?

つまり、日本にもある団体が認定している司式者は存在しますが、挙式自体が法的なものになるわけではありません。

それなら、人前式を自分たちでシビルウェディング風にアレンジしてはいかがでしょうか?

ポイントは、挙式を行うことで法律上の結婚を参列者に認めてもらうことです。婚姻届受理証明書は、役所で婚姻届を提出する際に依頼すれば発行してもらえます。

(婚姻届は、24時間時間外受付でもOkですが、この婚姻届受理証明書の発行は窓口の時間内受付ですので、ご注意を…)挙式前に婚姻届を提出する必要がありますが、法的に認められた二人の結婚を皆さんに報告することができますね。

また、人前式のなかで婚姻届そのものに署名をしてはいかがでしょうか?新郎新婦も立会人のサインも列席者が守るなか記入するのは、とても意味深いものとなるでしょう。

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儀式のたいせつさ…

宗教的な挙式であれば式次第は、ほぼ決まっています。宗教色は出したくないけど、挙式はある程度厳粛に執り行いたい…そんなカップルがこのシビルウェディングに魅力を感じるのかもしれません。

たしかに、人前式にはルールがありません。どのような内容であれ、それが挙式と言ってしまえば人前式になります。

でも、挙式はある程度形式にのっとって行う方が良いと思います。それが、打合せの段階ではあまり理解できない内容だとしても、挙式を通じてその意味が理解できることもあります。

それが、儀式の本来の意味ではないでしょうか。ですので、人前式を考える際、あまり人と違う形を追究するよりも、本来の挙式の流れは守ってアレンジを加える程度が良いかもしれませんね。

また、挙式は、これから夫婦として社会の一員となる新郎新婦が列席者に認めてもらう場となります。最近は、結婚式をしないカップルが増えています。

ウエディングドレスに憧れる…だけでなく、挙式にはもっと深い意味があるはずです。欧米では結婚するカップルが挙式をしないという選択肢はありません。

法律上必要だからです。日本でもシビルウェディングをもっと知ってもらい、挙式の大切さがもっと理解されるようになれば良いと思います。


今回のポイント

1.欧米のシビルウェディングは、国の認めた司式者が執り行う法的な挙式

2.日本の法的な結婚の証、婚姻届を挙式に取り入れて日本のシビルウェディング

※ 2016年8月 時点の情報を元に構成しています

みんなのウェディングアドバイザー