家の新築、また物件購入・賃貸をする際、風水を参考に方角や間取りを考える人は多いのではないでしょうか?
風水独特の用語である「鬼門」などは広く知られていますよね。
風水では玄関を大切に考え、またインテリアによって運気をアップさせます。
そこで今回は、新築&物件購入の参考にしたい風水の基礎知識をご紹介します。
【目次】
- 1.風水のもたらす効果
- 2.部屋毎の風水の種類
1.風水のもたらす効果
「気」の巡りを良くすることで運気をあげるとされる風水。
風水は古代中国の思想で、都市、住居、建物などの位置の吉凶を「気」の流れの善し悪しから判断するものです。
気が滞っていれば物事が停滞しますが、気の流れがスムーズであれば、物事もうまくいき、健康と幸せに恵まれる、と考えられています。
風水は本来、間取りのほか方位学や陰陽道などの詳しい知識が必要とされますが、日本では、たとえば「西」に黄色の物を置いて金運アップ!
など、比較的気軽に応用できる「生活を楽しむアイディア」として知られているかもしれません。
風水の活用方法とは
「鬼門」の方位にトイレがあるのは凶相、など、風水であまりよくないとされる間取りや方角に住んでいる人にとっては、いまさら変えられないものですし、そもそも「信じない!」という人も多いでしょう。
また、風水は古代中国の比較的広い敷地や土地において建物の位置の善し悪しを定めた考え方でもあるため、日本の現代の住宅事情には当てはまらないケースも多いようです。
しかし、風水には意外と「迷信」とは言い切れない側面もあります。
風水では、間取りや方角だけでなく、家をきれいに保つことがポイントであるといわれます。 風水で最も大切にされるのは「玄関」です。
家の顔である玄関を常にきれいに片付けて掃除をした状態に保つと、よい気が入るといわれています。
実際、きれいな玄関は気持ちがよく、朝はすっきりした気持ちで出かけられ、夜に帰ってくればホッとできるのではないでしょうか?
「気」というと、目に見えないものだけに、「本当かな?」と思ってしまいますが、きれいに片付いた状態がよい気持ちにさせることは、誰でも実感できるでしょう。
このほか、風水では「水回り」の片付けと掃除の徹底がいわれます。
汚れがつきやすいトイレや風呂場、毎日の食事をつくるキッチンを清潔に保つことが家族の健康を保つために大切であることも理解できますよね。
整理整頓と掃除が行き届いた家に住めば、そこに住む人々を気持ちよく健康で前向きな気持ちにさせるでしょう。
このように、風水の知恵を生活に取り入れると、快適な生活を送ることができるのかもしれませんね。
2.部屋毎の風水の種類
さて、風水では、「気」の巡りのよい家に住むことで、運気が上がるといわれています。
掃除をすることはもちろんのこと、それぞれの部屋にふさわしい方位やふさわしい状態に整えることが重要とされています。
現在の住居の方位を変えたり、間取りを変えることはできないものですが、もしよくない間取りであるならば、整理整頓と掃除を徹底し、その部屋のはたらきを良い方向に強める風水を施す必要があります。
一方、これから家を新築する人、新たに購入する人、または借りる人は、気の巡りがよく、「運気があがる」部屋をゲットできるチャンスです。
部屋に応じた風水を行なうには、どういう点に気をつけるとよいのでしょうか?
風水では家の中心が重要
風水では、家の間取り図から家の中心を割り出します。
家の四隅から対角線を引いて交わる所が_ 中心(太極たいきょく) _です。
もちろん、家には張り(出ている部分)や欠け(引っ込んでいる部分)があり、単純に家の中心を割り出すに専門的な知識が必要になりますが、おおよその目安として考えるとよいでしょう。
風水における気の通り道とは?
風水では、玄関から入った気を家中に循環させることで、住んでいる人によい影響があると考えられています。
玄関から入った気は、家の中心(太極)を通って、抜けていきます。
よい気を家中に循環させるためには、通り道をふさがないことが大切です。 太極には壁や部屋がないことがよいとされています。
気の流れ「玄関」→「太極(家の中心)」→「突き当たり」
【玄関】
家の顔である玄関は、水ふきをして掃除を徹底しましょう。 そして、季節の花やよい香りがするものを置き、「よい気」が入ってくる雰囲気を整えると、
・家族の帰宅が早くなる
・仕事がうまくいく
・出世する_
と言われています。
【太極(家の中心)】
太極はよい気をとどめる場所であるため、玄関からの気が壁によって遮断されないことが理想です。
しかしながら、現在多くの間取りでは壁に仕切られた部分が多いため、玄関からまっすぐに気が通る家でない場合も多いでしょう。
その際は、壁のために、気のエネルギーが弱まってしまった部分を、絵やインテリアを置いてエネルギーを補完するとよいと言われています。
【突き当たり(玄関との対角側)】
玄関から中心を通って突き当たりとは、ちょうど玄関と対角側にある場所になります。
入ってきた気が外に流れていく通り道になります。 もし、ベランダや窓があるならば、それをふさぐことのないよう、物の配置を考えましょう。
トイレの場所は要チェック
風水は、陽と陰のバランスを重視しています。
陽:団らんやくつろぎのスペース…玄関、リビング、寝室、子供部屋
陰:水まわり、汚れを落とす場所…トイレ、浴室、キッチン
そして、
陽のスペースとしては玄関が最も重要
陰のスペースとしてはトイレが最も重要
とされています。
よい気を通して貯める太極には「陽」のスペースを配置することがポイント。 太極に「陰」の気があると、健康、対人関係、金運すべての運気が停滞し低下すると言われています。
「陰」の影響が最も強いトイレは、太極への配置はNG。
もし、太極にトイレがある場合は、
・換気扇を24時間付け、換気する
・照明を点けておく(点ける時間を長くする)
など、換気と明るさを心がけるとよいようです。
このほか「陰」のスペースである浴室や洗面所も換気をこころがけ、「こもった状態」にならないようにしましょう。
物をしまう場所も要注意
クローゼットや納戸など、荷物をしまっておく場所も、エネルギーが落ちやすい場所です。
これは、物がしまいっぱなしになり、荷物の移動をせず、部屋の換気をしないことで、気が停滞してしまうからです。
特に不要なものを、捨てずにおいておくことは、風水上よくないとされています。
風水では、片付けの徹底が大切とされています。
「鬼門」は実はこわくない
風水の用語として「鬼門」はよく知られているのではないでしょうか。 その名称から、こわいイメージを持つ人は多いでしょう。
実は、忌み嫌う方位というよりも、「汚れ」を嫌う方位であり、それだけ注意して扱う必要があるということなのです。
鬼門の方位を汚したままでいると、悪いエネルギーが何倍にもなって作用するといわれています。
一方、いつも気をつけて掃除を徹底すると、よい影響が何倍にもなって還ってくるとされています。
つまり、日々の掃除を徹底することが、鬼門のエネルギーを最大限プラスに作用させることができるのですね。
これから家を建て、探すには
風水は、気の流れはもちろん、自然界の摂理にあわせた考え方でもあります。
朝日の射すキッチンで食事を摂ると、エネルギーが身体に充填されやすい、などが一例でしょう。
朝、起きたら窓を開け、外気を入れて部屋の換気をすれば、誰でもすっきりとした目覚めになり、そのあとの朝日の入る部屋での朝食は清々しいものでしょう。
このように、「そういえば、そうだな」と思わせられるポイントが、風水にはたくさんあります。
かっこいいスタイリッシュな間取りも素敵ですが、風水を参考に、朝起きてから夜眠るまでを快適に過ごすには、どうしたらよいか?という視点も加えてみるとよいかもしれませんね。
※ 2016年8月 時点の情報を元に構成しています
「夫婦関係」 の キホン に含まれています