「結婚祝い」をいただいたらとても嬉しくなりますよね!
ですから、結婚祝いをいただいたら、感謝の気持ちを込めて「結婚内祝い」をお贈りするのがマナーです。そして、その際には「お礼状」も合わせて送ります。
今回は、結婚内祝いと一緒に送るお礼状について見ていきましょう。
「結婚内祝い」とその「お礼状」とは?
結婚祝いをいただいたら、結婚内祝いとお礼状ををお送りするのがマナーです。
結婚内祝いとは、もともと結婚祝いの有無に関わらず、「幸せのお裾分け」として結婚の報告と一緒にお世話になった方や身内へ贈るものでした。
現在は結婚祝いの「お返し」として使われている言葉です。
結婚内祝いは「半返し」が基本で、いただいた結婚祝いの半額程度のものをお返しします。
結婚式を行う場合は、ご祝儀が結婚祝いとなり、引き菓子や引出物などが内祝いとなります。親族からのご祝儀の相場、友人からのご祝儀の相場の金額に合わせて、引き出物を用意しますが、相場以上のご祝儀を頂いた場合やご祝儀とは別に結婚祝いを頂いた場合、別途お礼の品をお贈りします。
お礼状はその結婚内祝いと一緒に感謝の気持ちを伝えるもの。
お礼状の書き方にはマナーがありますので、そちらを解説します。
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【結婚内祝いのお礼状】書き方の基本
結婚内祝いに添えるべきお礼状とはどんなものなのでしょうか。お礼状の書き方を確認していきましょう。
結婚内祝いのお礼状に入れるべき内容
内祝いのお礼状には形式的なマナーがありますが、まずは押さえておくべきポイントを開設します。
下記の項目はお礼状に含めるようにしましょう。
- お礼の言葉
- 新生活への抱負
- 品物をいただいた場合は、新生活で活用している様子
- 今後のおつきあいをお願いする挨拶
- 新郎新婦の名前(旧姓も添えます)
- 新居の住所・連絡先
結婚内祝いのお礼状の基本構成
- ①頭語(拝啓、謹啓など)
- ②時候の挨拶 (季節を表す言葉)
- ③相手を気遣う言葉
- ④お祝いへのお礼の言葉
- ⑤内祝いの品を贈った事を伝える言葉
- ⑥近況や抱負など
- ⑦今後のお付き合いをお願いする言葉
- ⑧結びの挨拶
- ⑨結語(敬具、敬白など)
- ⑩日付
- ⑪住所
- ⑫名前(夫婦の連名)
- ⑬宛先
結婚内祝いのお礼状に忌み言葉と重ね言葉はNG
お祝いにふさわしくないとされる、「忌み言葉」は使用しないようにしましょう。
■忌み言葉の例
「別れる、分かれる」「切れる、切る」「離れる、去る」「終わる、流れる」「破れる、壊れる」「冷える、飽きる」「帰る、返す、戻る」
また、何度も繰り返すことを連想させるということから、同じ言葉を繰り返す「重ね言葉」もつかわないことがマナーとされています。
■重ね言葉の例
「再び、次々、返す返す、いろいろ、いよいよ」
結婚内祝いのお礼状は句読点を付けない
お祝い事の文面では「区切りや終わりをつけない」ように、「句読点はつけない」とされています。
内祝いのお礼状も句読点をつけないほうがいいでしょう。
友人など、とても親しい関係においては、気にしすぎる必要はありませんが、年長者や格上の方へ送るフォーマルな文面では気をつけましょう。
お礼状は落ち着いた文面で書くことを心がける
内祝いは「幸せのお裾分け」ではありますが、ふたりの話や自慢話ばかりでは、相手への感謝の気持ちが伝わらなくなってしまいます。
新婚で盛り上がっている期間かもしれませんが、内祝いのお礼状では文面に配慮が必要です。
【関係性別】結婚祝いに対するお礼状の例文
お祝いを贈ってくれた人との関係性別にお礼状の例文をご紹介します。
アレンジして使ってみてくださいね♪
結婚祝いを贈ってくれた友人へのお礼状
過ごしやすい季節になりましたが お元気ですか?
素敵なお祝いを選んでくれて ありがとう
とても嬉しかったです
いただいた◯◯は さっそく使わせて頂き 大変重宝しています
感謝の気持ちとして□□を選びました
気に入ってもらえると嬉しいです
また 新居にも気軽に遊びに来てくださいね
季節の変わり目ですので 風邪をひかないようにお気を付けください
これからもよろしくね
結婚祝いを贈ってくれた上司や目上の人へのお礼状
謹啓 ~~の候
◯◯様におかれましてはご清祥のこととお慶び申し上げます
この度は 私たちの結婚に際しまして
過分なお祝いを賜り 誠にありがとうございました
ささやかではございますが
内祝いのしるしに 心ばかりの品をお贈りいたします
ご笑納いただけますと幸いです
今後は 二人で力を合わせて
しっかりと家庭を築いていく所存です
未熟な私達ではございますが
末長くご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます
本来ならば お伺いするべきところではございますが
まずは略儀ながら書中にてお礼申し上げます
謹白
結婚祝いを贈ってくれた親戚へのお礼状
拝啓
初夏の風が心地よい季節となりましたが
◯◯様におかれましては お健やかにお過ごしのこととお慶び申し上げます
この度は 二人の結婚に際し温かいお心遣いをいただき 誠にありがとうございました
ささやかながら 内祝いのしるしに心ばかりの品をお贈りしますので お納めください
これからは 力を合わせて明るい家庭を築いていきたいと思っています
お近くへお越しの際は ぜひ新居にも遊びにいらしてください
未熟な二人ですが 今後ともどうぞよろしくお願いいたします
末筆ながら 皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます
敬具
堅苦しくない文章にする場合の注意点
随分秋めいてきましたね
先日は 素敵な結婚祝いをありがとう!
私の好きなブランドを覚えていてくれたんだと感激したよ!
シンプルで男性にも喜ばれるデザインだったみたいで 夫も喜んでいます
これからも夫婦そろってどうぞよろしくね
新居のインテリアを揃えているので
完成したら遊びに来てね!
○○○○(新郎の氏名)
○○(新婦の名前)
通常はですます調は揃えるものですが、堅苦しくしたくない、けれど親しき中にも礼儀ありを守りたい、そういう場合は話し言葉とですます調を敢えて多少ミックスさせると堅苦しい感じが緩和されます。
結婚内祝いに添えるお礼状の便箋や封筒の選び方
結婚内祝いに添えるお礼状の便箋や封筒を選ぶポイントは下記のとおりです。
- 便箋は紙質の良い白の無地タイプか、罫線のみのシンプルなものを選びましょう
- 目上の方へのフォーマルな手紙にあたるお礼状は縦書きで。
- 結婚報告ハガキは「結婚式に出席してくれた方へのお礼」としては◎
- 友人へのお礼状ならば、友人の好きな雰囲気を選んでもOK!
ハガキでも問題ない場合もありますが、便箋と封筒を選ぶ方がより丁寧でしょう。
結婚内祝いを贈るタイミング
結婚内祝いは、挙式後1ヶ月以内に送りましょう。
無事に結婚式を終えたことの報告もかねているので、早すぎたり遅すぎるのは失礼にあたるので注意が必要です。
結婚式を行わない場合は、結婚祝いをもらってから1ヶ月以内に贈るようにしましょう。
▼結婚祝いのお返し「内祝い」について詳しくチェック
結婚をお祝いしてくれた方に感謝の気持ちを込めて贈ろう
内祝いは本来は、身内で起こったおめでたいことや喜びをお裾分けしたり、お披露目したりという意味合いのものでした。
現在では、結婚祝いへのお返しが内祝いとして捉えることが多くなりましたが、今までお世話になった方、お祝いしてくれた方への感謝や、「幸せが訪れますように」という気持ちを込めて贈るという部分では、大きな違いはないかもしれませんね。
「感謝」の気持ちが伝わるように、プレゼントを選び、お礼状を書いてみてはいかがでしょうか。
※ 2021年1月 時点の情報を元に構成しています
「内祝い」 の ハウツー・ノウハウ に含まれています