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意外と難しい「結婚式の親族紹介」を文例つきで解説!ポイントは新郎新婦から見た関係で紹介すること

2023.06.20

結婚式の「親族紹介」はいつ・どのようにするのか、紹介の順番や親族の呼び方、どこまで紹介するのかなどの基本を解説します。新郎新婦の同席の有無や紹介者ごとの例文もチェックして、スムーズに親族紹介を進めましょう。

メイン画像出典:花コミュ

結婚式の親族紹介とは?

親族紹介とは、結婚式で両家の親族が集まり、互いに親族を紹介し合う儀式です。結婚は今でも家と家との結びつきという考え方があるため、両家の付き合いのはじまりとして大切な時間です。

結婚式当日に、挙式前または挙式と披露宴の間の待ち時間の間に行う場合が多いです。場所としては親族控え室で行われることが多く、どちらかの親族控え室に集まったり、親族紹介のために仕切りを取り払える控え室が用意されていたりします。そのほか挙式会場の一部を利用するケースもあります。

紹介する人数によりますが、親族紹介にかかる時間は15分~20分程度です。

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親族紹介には誰が参加する?

親族紹介に参加する親族の範囲に決まりはありませんが、新郎新婦との関係性や人数を考慮して検討しましょう。基本的には親・兄弟姉妹・兄弟姉妹の配偶者と子ども(甥・姪)が参加し、それに加えておじ・おばや同居している祖父母、場合によってはいとこが参加することもあります。

事前に両家で相談し、参加する親族の範囲を決めておきましょう。招待している親族を全員紹介するという方針もありますが、紹介する親族の人数に両家であまりに大きな差が出ないようにする配慮も大切です。

新郎新婦が同席しない場合も

会場の設備やプログラムの都合などにより、新郎新婦は同席する場合としない場合があります。親族同士は結婚式当日に初対面となるケースが多いため、新郎新婦が同席しない場合はあらかじめ家族にその旨を伝え、親族紹介のタイミングや場所を確認しておけると安心です。

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親族紹介の進行は誰がする?【形式・呼び方】

親族紹介には、親族の代表者やほかのスタッフなどが進行する「代表者形式」と、各人が自己紹介をする「自己紹介形式」の2つの形式があります。誰が進行するかによって親族の呼び方などに違いがあるので注意が必要です。

代表者形式

一家の代表者や式場スタッフなど、進行役となる人が進行する形式です。仲人がいる場合は仲人が進行することもあります。一家の代表としては父親か母親、あるいは一家の長老的な立場の人が進行し、自分から順番に新郎新婦から見た続柄(つづきがら)と名前をフルネームで紹介していきます。

注意ポイント①:代表者から見た関係で紹介しない

「新郎もしくは新婦から見た続柄」で紹介していきますが、緊張するとついつい自分から見た関係で紹介してしまいがち!

たとえば「新郎の母親の〇〇です。新郎の弟の〇〇です」と紹介すべきところ、「妻の〇〇です。次男の〇〇です」と言ってしまったり、気をつけていたのに緊張のあまり、自分から見た関係と新郎新婦から見た関係がごちゃまぜになって紹介しまったという例も…!

注意ポイント②:敬称はつけない

一家の代表として親族を紹介する場合、紹介するのが年上の人であっても親族は全員身内なので敬称はつけないのがポイント。ふだんさんづけで呼んでいる相手だとつい”〇〇さん”と出てしまうので気をつけたいもの。
人数が多い場合や緊張などの不安がある場合は、親族の紹介順・新郎新婦から見た続柄・名前を書いたメモを用意しておくといいでしょう。

▼親族の呼び方をチェックしておこう!

自己紹介形式

参加する親族が順に自己紹介をしていく形式です。自己紹介をする順番をあらかじめ決めておき、自分の順番がきたら新郎新婦から見た続柄と名前を紹介します。

注意ポイント:続柄はわかりやすく

続柄を述べる際は、シンプルにわかりやすく言うようにします。おじ・おばや祖父母の立場であっても、父方・母方などの詳細は不要と考えていいでしょう。また、続柄と名前に加えて、「祖父母の家でよく一緒に遊んでいた」など新郎新婦との関係性がわかる一言を添えてもいいでしょう。

親族紹介の形式の決め方

親族紹介の形式は、参加するメンバーや時間を考慮して決定します。人数が多い場合や時間の余裕が少ない場合は代表者形式がスムーズです。一人ひとりをじっくり紹介したい場合は自己紹介形式とするといいでしょう。

どのような形式や流れで行うのかを事前に決定し、親族や進行役に説明しておくようにしてください。

新郎新婦が紹介する場合も

新郎新婦が同席する場合は、新郎側は新郎が、新婦側は新婦が進行してもOKです。カジュアルに行いたい場合であれば「〇〇おばちゃん」などと普段の呼び方で紹介すると和やかな雰囲気になりますし、親族の人柄について一言添えるなど、新郎新婦だからできる紹介をするのもおすすめです。

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親族を紹介する順番

迷いがちなのが親族を紹介する順番!一般的にどのように紹介することが多いのか、例をあげて紹介します。

新郎側→新婦側の流れで紹介する

全体の進行としては、まず新郎側の親族を紹介し、次に新婦側を紹介する流れが一般的です。

基本は親等が近い順・父方の親族から紹介

新郎側・新婦側それぞれの中では、親等が近い順に、父方の親族から紹介するのが一般的です。血縁の近さを示す親等は次の通りです。

結婚式に参列することが多い親族の「親等早見表」

1親等 父・母、子(養親、養子)
2親等 兄弟姉妹、兄弟姉妹の配偶者、祖父母
3親等 おじ・おば、甥・姪、曾祖父母
4親等 大おじ・大おば(祖父母の兄弟姉妹)、いとこ
5親等 父・母のいとこ、いとこの子
6親等 はとこ(父・母のいとこの子)


ただし、兄弟姉妹の家族など家族単位で招待している場合は、姉に続いて姉の配偶者と姉の子ども(甥・姪)を紹介するとわかりやすいでしょう。同様にいとこはおじ・おばに続いて紹介するとスムーズです。

たとえば、親族紹介にいとこまで参加し、兄弟姉妹に配偶者と子どもがいる場合は次のような順番になります。

親族紹介の順番(例)

①父
②母
③兄(姉)
④兄(姉)の配偶者
⑤兄(姉)の子ども(甥・姪)
⑥妹(弟)
⑦父方のおじ・おば
⑧父方のいとこ
⑨母方のおじ・おば
⑩母方のいとこ

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結婚式の親族紹介の流れ【文例あり】

親族紹介の全体の流れは次のようになります。

■親族紹介の流れ
①はじまりの挨拶
②新郎側の挨拶
③新郎側の親族紹介
④新婦側の挨拶
⑤新婦側の親族紹介
⑥結びの挨拶

次に、それぞれの挨拶・紹介の仕方と文例を詳しく紹介します。

親族紹介のはじまりの挨拶

新郎側の代表者か会場スタッフにより、はじまりの挨拶を行います。身内だけの少人数結婚式などでは新郎新婦が挨拶から進行を務める場合もあります。両家の親族紹介を行う旨を手短に述べればOKです。

文例(新郎側親族代表)

これより、〇〇家(新婦側)の皆さまと〇〇家(新郎側)の親族紹介を行います。何卒よろしくお願いいたします。


ただいまより、両家親族の紹介を行いたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

文例(新郎新婦)

本日は私たちの結婚式にお集まりいただきありがとうございます。これより、〇〇家(新郎側)と〇〇家(新婦側)の親族紹介を行います。どうぞよろしくお願いいたします。

新郎側の挨拶

新郎側の代表者は、はじまりの挨拶に続き新郎側親族の紹介をする旨を述べます。はじまりの挨拶を会場スタッフなどが行う場合は会場スタッフが担当する場合が多いです。

文例(新郎側親族代表)

それでは、〇〇家(新婦側)の皆さまに〇〇家(新郎側)の親族を紹介いたします。

文例(新郎)

〇〇家(新婦側)の皆さま、〇〇家(新郎側)の親族を紹介させていただきます。

新郎側の親族紹介

代表者形式の場合は、新郎側の挨拶に続き代表者が自身の紹介をし、続いて親族を順に紹介していきます。全員の挨拶が終わったら、代表者が以上である旨を伝え、親族一同であらためてお辞儀をする流れです。

自己紹介形式の場合は、挨拶のあと1人ずつ順に自己紹介をしていきます。自己紹介の場合でも、兄弟姉妹の家族などは兄弟姉妹が続けて紹介するなど、柔軟な方法をとってかまいません。

文例(新郎の父が代表者)

新郎の父の〇〇と申します。よろしくお願いいたします。こちらは、新郎の母の〇〇でございます。
続いて新郎の兄の〇〇でございます。そしてその妻の〇〇と、新郎の甥の〇〇でございます。



以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

文例(自己紹介形式)

私は新郎の父の〇〇と申します。よろしくお願いいたします。
私は新郎の姉の〇〇と申します。こちらは夫の〇〇と、新郎の姪にあたる〇〇です。



以上でございます。今後ともよろしくお願い申し上げます。

新婦側の挨拶

新郎側の紹介が終わったら、新婦側の代表者または進行役のスタッフなどが新婦側の紹介に移る旨を伝えます。以降の流れは新郎側と同様です。

文例(新婦側親族代表)

続きまして、〇〇家(新郎側)のみなさまに〇〇家(新婦側)の親族を紹介いたします。

文例(新婦)

〇〇家(新郎側)のみなさま、ありがとうございます。続いて、〇〇家(新婦側)の親族を紹介します。

新婦側の親族紹介

新婦側の親族を順に紹介していきます。人数が少なく時間に余裕がある場合は、続柄と名前に加えて新婦との関係性や結婚式に向けた言葉を加えてもかまいません。

文例(新婦の父が代表者)

私は新婦の父の〇〇と申します。よろしくお願いいたします。こちらは、新婦の母の〇〇でございます。
続いて新婦の弟の〇〇でございます。新婦とは3歳離れており、小さい頃から仲の良いきょうだいです。



以上でございます。今後ともよろしくお願い申し上げます。

文例(自己紹介形式)

私は新婦の父の〇〇と申します。よろしくお願いいたします。


新婦のおばの〇〇と申します。新婦の母の姉にあたります。こちらは夫の〇〇と、新婦の甥にあたる〇〇です。
新婦の結婚が本当にうれしく、この日を楽しみにしていました。


以上でございます。今後ともよろしくお願いいたします。

結びの挨拶

両家全員の紹介が終わったら、新郎側の代表者または進行役のスタッフなどが結びの挨拶をし、親族紹介を終了します。ただし、「終わる」「終了」といった言葉は結婚生活の終わりを連想させる忌み言葉であるため、使わないように注意しましょう。

お開きとなったあとに歓談の時間を持つ場合や、親族の集合写真を撮る場合もあります。

文例(新郎側親族代表)

以上をもちまして、〇〇家(新婦側)および〇〇家(新郎側)の親族紹介とさせていただきます。末長くお付き合いいただけますよう、何卒よろしくお願いいたします。

文例(新郎新婦)

以上を両家の親族紹介といたします。今後とも幾久しく(いくひさしく)よろしくお願いいたします。披露宴ではゆったりとお過ごしいただければと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

▼結婚式で注意したい“忌み言葉”って?言い換え例をチェック

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親族紹介で迷いがちなケース…こんなときどうする?【Q&A】

親族紹介で親族がその場にそろっていない場合や複雑な事情がある場合は、その場に応じて臨機応変に対応することになります。親族紹介で迷いがちなケースについて、対応例を紹介します。

紹介すべき親族に欠席者がいる場合

欠席者については、その家の親族紹介の最後に紹介します。親族の代表者が、新郎新婦から見た続柄と名前、欠席の理由を簡単に述べましょう。述べにくい理由の場合は、当たり障りのない理由としてOKです。

文例

また、新郎の姉〇〇については、出産を控えているため本日は欠席させていただいております。

親族に故人がいる場合

他界した親族については、家族の気持ち次第で紹介してもしなくてもかまいません。紹介する場合は軽く触れる程度でOKです。

文例

新婦の母は、〇年前に他界しております。

再婚などの事情がある場合

親族紹介に参加する親が再婚の場合など、複雑な事情や言いにくい事情については詳しく伝えなくてもOK。そのまま「父」「母」として紹介してもいいですし、紹介が煩雑になる場合は「新郎の父方の親戚」のようにふんわりとした説明でもかまいません。親族以外が進行役を務める場合は、どのように紹介してほしいか事前に伝えておきましょう。

親族紹介をしない場合

まれに、プログラムの都合や家族のみの結婚式だからという理由で親族紹介の時間をとらないケースもあります。その場合は披露宴中に互いに自己紹介したり、新郎新婦が自分の家族を紹介したりするといいでしょう。挙式の待ち時間を利用してもOKです。


結婚式の親族紹介は、両家の親族がそろう貴重な機会です。親族を紹介するだけなので簡単そうに思えますが、いざ行うとなると意外と難しいもの。

ふたりの結婚を祝い、よい付き合いを始められるように、しっかり段取りを確認して親族紹介に臨みたいですね。緊張しそうな場合は、メモ書きを用意したり、家族で親族紹介の練習をしておくのもおすすめです。新郎新婦が中心となりよい時間となるよう準備を進めましょう。

▼新郎新婦との関係に応じた服装の選び方

※ 2023年6月 時点の情報を元に構成しています

みんなのウェディングアドバイザー