絶対的に手抜きのないお料理、趣のある建物

入り口が見つけにくい

安さを求める方には不向きかもしれません。
京都は日本で1、2を争う高い価格地帯ですが、それでもアカガネさんの会場の素晴らしさと、
お料理への期待で会場として決めさせていただきました。

ブライダルフェアの基本見積もり（前撮りもなし、人数も少なく考えていました）から比べると、
最終見積もりは約1.8倍ほどかと思います。
どうしたら金額が上がるかも理解した上で自分たちで取捨選択した結果なので、許容範囲内でした。
後悔しないためにも、会場を選ぶ新郎新婦側にも一定の知識はないと値段交渉もできないと思います。
その結果、無理な営業や不明瞭な会計もなく、質問にはすぐに答えてくれました。

遠方から来た方もいい思いをして帰れるように、というのが念頭にありました。
プランナーさん、その他フローリストさんやシェフの方にもその意向はずっと伝えていました。
結果的に、招待客の方にもその場で大満足していただけるお料理、会場、ホスピタリティだったと思います。

■全体
邸宅を改修して式場にしているので、趣はとてもあります。
（それっぽく作った新しい施設、ではなく、当時のまま、昔の人の技術がつまっています。）
当日は曇り時々雨でしたが、中庭やエントランスの庭木のお手入がしっかりしてあるので雨に濡れた植物がとても綺麗でした。

■チャペル
チャペルは入った正面にはめ殺しのガラスがあり、庭が見えます。
森の中で挙式をしているような感覚になります。参列者との距離も近く、あたたかな雰囲気です。
シンプルなので、装花でアレンジがきくと思います。

■バンケット
バンケットは、AKAGANEでした。
60人が座ると、少し窮屈だったのが残念ですが、バンケット自体のデザインは銅ぶきの建具や太い梁、
カーテンが開くと外は新緑のお庭、という最高のロケーションです。
ケーキカットセレモニー前にカーテンが開くのですが、会場に一気に「抜け感」がでます。
列席者からもその瞬間がとっても綺麗だったと言っていただいています。

見た目の点、雰囲気についてだけ見れば、☆5つにしたいところです。

■邸宅ならではのメリットとデメリット
-1.5にしているのは設備について一定の難点があるからです。
（それさえもOKと思い、会場に選びましたが）
大正時代に建設された邸宅をそのまま使っています。
つまり、バリアフリーの要素や、式当日の動線よりも大正時代の生活動線に見合った間取りになっています。
ご高齢の方への配慮はスタッフさんもしてくださいますので、あまり心配はないかと思いますが、
段差、石畳、滑りやすい箇所、手すりの無いお手洗い・・・などはよく下見なさってください。

また、ブライズルームは新郎新婦同室です。間取りの関係上だと思います。。。
私は旦那さんが気を使ってくれて背を向けてくれたり、別室に行ったりしていましたが、
パーテーション等を準備してもらうよう頼むのも手かもしれません。
新婚さんだったら、（特に同棲していない方にとっては）花嫁の下着姿、補正中のやりとりなんかが見える・聞こえるのは、
ちょっと男性には現実的すぎるかもしれませんね＾＾

オリジナルで演出したい方も、ご自身の思いをどんどん言ったら実現できる環境は準備してくださいます。
また、他の挙式の方の体験談も積極的にプランナーさんから提案してくれます。
「私たちは、こう」と最初から一環していた点があるので、それに沿って提案してくださったと思います。
また、新郎新婦でやりたいことは、会場の設備が許す限りスムーズに組み込んでもらえました。

ドレスと色打掛、1着ずつ選びました。

好みによると思いますが、私はプランに少し上乗せして思いっきり楽しみました。
（その分、小物は高く見える安いのを自分で持ち込みました。持ち込み料はかかりません。）

■ドレスについて
ドレスについては、プラン内でも十分楽しめると思います。
形、デザイン、色、サイズ、いろいろ選べますし、試着にもたくさんの時間をかけられます。
スタイリストさんから、好みや式の雰囲気を聞いてもらっておすすめのドレスを手配してもらうこともありました。
私はなかなかなぽっちゃりなので、サイズ展開を心配していましたが、
それも相談した上でたくさん試着できました。
（最終的に、とっても着やせする、ゆるやかなマーメイドに出会いました・・・）

■色打掛について
色打掛については、プラン内の製品はプリント生地が多く、刺繍系は多くありません。
少し着物に興味のある方だと自然と避けてしまうと思います。
予算・好みを最初にスタイリストさんに伝えれば、いくつか候補を並べてくれますので、
手の届かない衣装を見て悔しくなることもないと思います。
私は予算をちょっとオーバーしましたが、刺繍たっぷりの素敵な色打掛を選ばせてもらいました。
正直に、予算を伝えました。

■会場とドレスショップでのテイスト合わせ
和装は高くつくのはどこも同じだと思いますので、
会場の雰囲気に合った衣装が店舗にあるか否かが問題かと思います。
その点、会場とドレスショップとの連携はかなり取れています。
パンフレットの写真も、会場でロケ撮しているものがある、という点も好印象でした。
いくつかある店舗で、それぞれ提携先の会場に合う雰囲気の衣装を意図的に入れているとのことで、
色合い、デザイン共に会場にぴったりなものばかりだと思います。
あとは、花嫁さんの好みですね＾＾

■割引を利用
フェアでの割引・前撮りとのセット割などうまく活用すれば、
プランに上乗せした分はさして多くならないと思います。
私たちの場合、ブライダルフェアの特典で提携先ドレスショップでのレンタル1着目は30%割引、
2着目は50%割引でした。
2着目に色打掛を選んだので、金糸・刺繍がたっぷり施された重厚感のある着物を、
結果的に初期見積もり+4万で選ぶことができました。（半額ですからね。。。笑）
正直、かけた金額よりも高く見えていたと思います。

新しい会場なので、スタッフさんも若いです。
威厳のあるスタッフさんは（年齢的に）あまりいないように思いましたが、
それでもしっかりしている方ばかりでした。
お年寄りへのご配慮や、会社関係の役員さんにも失礼はなかったようですし、
両親にも丁寧に挨拶してくださっていました。

新郎新婦についてくれるスタッフさんは、忙しいのに笑顔を絶やさず、空気を和ませてくださいました。
細かい好み（私は常温の飲み物が好き）とかを１日中覚えてくれて、
高砂にも、ブライズルームにも準備してくれたので驚きました。
本当に感謝しきれません。

マイナスの理由は、くだらないことなのですが・・・
会場の雰囲気的に、一人や二人でいいのでお年を重ねた方で安心感があるスタッフさんが居てもよかったなあ、
と思います。
みなさんしっかりしていらっしゃるのですが、お年を重ねた方の品や、威厳もあってもいいのかな、と。

観光地の真っ只中です。遠方の方も思いっきり、ベタに「京都らしい」を味わえると思います。
また、マイナスの理由は･･･これも京都らしさからくる道の狭さ、駐車場の少なさです。
大通りから少し入ったところにあるので、目につきにくく、地元のタクシーの運転手も、
式場の名前までは覚えていません。（「高台寺の駐車場」といえば大体通じますが）

それを補ってくれる措置として、参列者用に無料のシャトルバスが京都駅から出ています。
それに乗ってきてくれてば何も問題ないのですが、それ以外の方、特に自家用車でいらっしゃる方には、
新郎新婦で駐車場を手配してあげたり、できるだけ公共交通を使ってもらうよう頼んだ方がいいと思います。
地方から出てきた方は、迷うかも。特にスマホが無い世代の方に配慮が必要です。

タクシーもバスも、困らない量の交通量があります。
その割に、奥まっているのでとても静かな会場です。

京都に慣れていない方には土地勘がなく見つけにくい会場かと思うので、ホスト側から配慮が必要ですね。