2017年9月16日、3連休初日のお昼。
「ニンテンドークラシックミニ」の予約開始で賑わうツイッター上に、突如現れたハッシュタグ「#さいとー家結婚式」。
任天堂の人気商品を抜いて、ツイッターのハッシュタグトレンド1位を奪取!
目が離せない展開で、多くのツイッターユーザーを魅了した結婚式となりました。
今回は、その「#さいとー家結婚式」の全貌を明らかにすると共に、これから結婚式を挙げる花嫁さん・花婿さんに向けた「楽しい結婚式のポイント」をご紹介します!
「#さいとー家結婚式」のふたり
「#さいとー家結婚式」のハッシュタグで、ご自身の結婚式が華々しくツイッターのトレンド入りされた、さいとー夫妻。
なんと、新婦の雨宮美奈子さんは、みんなのウェディングのユーザーでした!
正直、ツイッターでここまで反響をいただくとは、思っていませんでした。
自分たちが一番驚いています。
ツイッターで、ものすごい盛り上がりでしたね。どれくらいの規模の結婚式だったのでしょうか?
参列ゲストは85名です。
内訳は、親族枠で彼女の両親と妹の3名。
僕の仕事関係者が30名、友人が52名でした。
ー ゲストの数としては平均的な人数。
ツイッターでの盛り上がりから、参列人数が多い結婚式だったのかと推測した編集部でしたが、ちょっと違うようです。
職場の方・ご友人のゲスト割合が多いところが今回の結婚式のポイントなのかもしれません!
5年間の遠距離片思い
ー ふたりの馴れ初めは、ライターをされている奥様の雨宮美奈子さんが「 カクヨム 」で書かれているので、ぜひ読んでみてください!
読み応えがあり、小説のようなノンフィクションにハートがキュンしちゃいます。
奥様が福岡、旦那様が東京という遠距離恋愛だったのでしょうか?
正確に言うと「遠距離片思い」です。
「 カクヨム 」に書いた通り、東京に遊びに行った私が、共通の知人を通じて彼を紹介してもらい、そこから5年間、片思いをしていました。
本人は片思いって言っていますが、僕は彼女の恋心がちゃんとわかっていなくて。
僕がたまたま福岡出張で、彼女に福岡を案内してもらって食事をしている時に…。
「結婚してください!」と私がお願いしました。
そうです。
僕としては、まずは「付き合ってみようか」と話をしたのですが、「結婚じゃなきゃ嫌だ」と納得してくれませんでした。
福岡出張の3日間で、彼女からの説得を受けて「ここまで自分を好きになってくれる子は、この先現れないかもしれない」と思ったんです。
それに、女性側からこんなにも想いを語ってくれているのに、断るのは「無粋」だと。
そこで、「結婚しよう!」と決意しました。
返事をもらった翌日、会社に辞表を提出しました。
私は福岡で就職していたのですが「このチャンスを逃すまい!」と必死で。
会社を辞めた2週間後には、上京して彼と一緒に住んでいました。
初めての東京移住で、仕事も決まっていないのに(笑)
交際0日からの事実婚スタートってことですね!愛の力ってすごいですね!
トントン拍子に進んだように見えますが、私としては片思いの時期が5年間と長かったので、やっとです。 だから、結婚式は挙げたいなって思っていました。
代官山 鳳鳴館で叶えた「#さいとー家結婚式」
「#さいとー家結婚式」は、ライターである新婦の雨宮美奈子さんと、ドワンゴにお勤めでイベント運営などを手掛けている新郎のプロフェッショナルなアイデアにご注目!
遠距離片思い5年間の集大成「オープニングムービー」
チェペルで挙式後、披露宴は「オープニングムービー」からスタート。
羽田空港からはじまり、新婦が東京を走り回る姿を映し出すことで、5年間の遠距離片思いを表現した作品に仕上がっています。
このオープニングムービーのシナリオは、全て新婦が考えたというから驚きです!
ふたりが共通の知人を通じて初めて会った「マクドナルド」のシーン。
探し疲れて、ふと眠ってしまった新婦。
目がさめると、薬指に指輪が!
立ち上がる新婦の後ろに、新郎の姿が!
奥さん!後ろ後ろ!
まだ、新郎を見つけられない彼女は、ふたりが結婚式を挙げる 「代官山 鳳鳴館」に向かって走り出します。
式場の入口が映し出されたところで、オープニングムービーは終了。
この後、私は息を切らしながらドレス姿で披露宴会場にひとりで入場しました。
暗転した会場中で、ピンスポットに追われながら「彼はどこ?」と。
それだけで、ゲストに大受けでした!
彼を探す演技をしながら、ゲストに聞いて回ったんです。
式場の入り口のシーンで終わったムービーから、ストーリーが繋がるように新婦の入場シーンを演出しました。
こっそり式場に入場した彼を私が見つけて、「捕まえた!」と。
「…と、このような感じで僕は捕まり、結婚に至ったわけです」と言って式がスタートしました(笑)
普通の入場ではなく、参列者にもっと参加して欲しくて、会場中のゲストを巻き込むようなこの演出になりましたね。
ー 本来なら、ふたりで入場する披露宴。
想いが詰まったムービーで、新婦がどんな想いで結婚まで至ったかを体感してもらうという演出。
結婚式のオープニングとは思えない、まるで演劇を見ているようですね!
ゲームだらけの「ウェディングケーキ」
こちらが、「#さいとー家結婚式」のウェディングケーキ。
彼がゲーム好きなのと、職業柄もあってゲーム機をモチーフにしました。
プレステが土台になっていて、その上に、ニンテンドースイッチ、PS4、ゲームボーイ、iPhone、PCです。
ちゃんと食べられるケーキなんです。
会場の料理長に、フルオーダーで作っていただきました。
お値段も通常のウェディングケーキの予算内です。
料理長がどんなリクエストにも「できます!」と快く引き受けてくれて、頼もしかったです。
ケーキカットは、彼にゲーム機のコードを付けて、私がコントローラで操作して入刀する演出にしました。
「右!」「左!」とコントローラをいじりながら新郎に指示を出すという。
ナイフがケーキに当たらないというのを2回繰り返したところで、「あー!もう!この人は!」と私が怒って新郎の手をとり、一緒にケーキカットをしました。
カットした瞬間「ミッションクリアです!」と司会が言って、ファイナルファンタジーの成功した時に流れる効果音を入れました。
お色直しの有効活用
お色直しの間に流れたプロフィールムービー。
こちらも普通のムービーとはちょっと変わっています。
自己紹介ムービーもすでになんか違うw#さいとー家結婚式 pic.twitter.com/3AW0xwy2OB
— とり (@Aripiyoo) 2017年9月16日
ムービーは、ふたりのトークがLINEで始まり、タイムラインを追うように新郎がツイッターで自己紹介。
続いて新婦がFacebookで自己紹介し、最近のふたりのラブラブな様子をインスタグラムで見せていきます。
まるで今やりとりしているかのような臨場感あるムービーです。
最後はLINEで、ゲストへのメッセージが流れ、「既読85」(ゲストの数が85名)が表示されるという細かい演出も!
プロフィールムービーは、製作する会社を見つけて、私が内容を考えました。
オープニングムービーがこってりと凝った内容だったので、プロフィールムービーは食事をしながら気軽に見られる内容にしてバランスをとりました。
演出の足し算と引き算が絶妙! 待っている間も退屈しない新鮮さと、SNSを使うことで親近感が湧くムービーですね。
余興は自分たちでやる!
プロフィールムービーが終わり、スクリーンがロールアップされると、ふんどし姿にお色直しをした新郎が登場!
この会場は、高砂の上に、バルコニーがあるんです。
バルコニーは高砂後ろのスクリーンが上がらないと見えないので、そこからお色直しをした新郎が登場したら驚きがあって面白いかなと考えました。
余興のふんどし姿で踊る内容は、大学生時代に文化祭でやったことをそのままやりました。
両隣にいるのは、当時文化祭で一緒に踊った友人たちです。
私は、バルコニーと反対側で余興のスタンバイをして、2曲歌いました。
昔バンドをやっていたので、その仲間に演奏しもらって。
私が2曲歌っている間に、新郎はふんどし姿から紋付に着替えました。
お色直しと余興の時間も計算しつくされた時間配分ですね。
新郎新婦自ら余興をされて、さらにご友人にお手伝いいただくことで学生時代の思い出いっぱいな内容に昇華されていて素晴らしいです!
式に向けて(彼女が)マイナス7kgのダイエットをして、その副産物として、声が強くなったんです(笑)
7kgのダイエット!?すごいですね。
パネルに比べて実物が二人ともすっきりしてる #さいとー家結婚式 pic.twitter.com/OvqUr6oKkm
— 鈴木梢(あこ) (@aco220) 2017年9月16日
前撮りの写真と見比べるとわかりやすいんですが、当日は「写真と全然ちがう!」と言われました。
月額の普通のジムにプラスして、パーソナルジムにも通い、食事制限もしました。
基本、筋トレを中心にしたので、その効果だと思います。
マイナス7kgのダイエット、そして声量もUPするなんて、プロ顔負けの調整ですね。すごい!
キャンドルサービスならぬビールラウンド
余興の後は、紋付姿の新郎がビールサーバーを背負って登場!
いつの間にか各テーブルに置かれた空のピッチャーに、なみなみとビールを注いで回ります。
これは式場の方に、普通のキャンドルサービスじゃなくて、面白いことがしたいですと相談したところ、この「ビールラウンド」の提案をもらいました。
新郎がビールラウンドをしている間、私はおつまみが詰まったカゴを持って、各テーブルに配りました!
連携プレーです。
ブーケトスは嫁が引けるカードを
新郎「ぼくがトスするのは!!!嫁が引ける!!!カード!!!」#さいとー家結婚式#アイチューンカード pic.twitter.com/iPkL3OtCxH
— 野口卓也 (@nogutaku) 2017年9月16日
ツイッター上では、「(二次元の)嫁が引けるカード」を新郎がブーケトスがわりにしたことが話題になっていましたね!
「新婦のブーケトスで、夫が捕まえられる」という理屈なら、今回の参列ゲストに対して、新郎が投げるものはブロッコリーではなかろうと思いました。
男性ゲストもゲームが好きな人が多いので、トスするのは「二次元の嫁が捕まえられるカード」だなと。
ご祝儀でいただいた分を少しでも還元したい気持ちで、トスするカードを大量に用意しました。
iPhoneユーザー、アンドロイドユーザーを考慮して、1枚1,500円のiTunesカードとGoogleプレイカードをそれぞれ用意しました。
引き出物後日発送の裏側
引き出物は当日渡さず、ゲストの自宅に郵送しました。
理由が2つあって、引き出物を持って帰るのが面倒なのと、引き出物は会場の持ち込み料がかかるからです。
その情報は結構知らない花嫁さんもいるかもしれませんね!
もちろん会場で用意した引き出物であれば持ち込み料はかからないです。
けれど、気に入った引き出物が他社にあったのと、私たちの結婚式は、披露宴の後に二次会に参加する人も多かったんです。
引き出物が同じ紙袋だと、二次会会場で混合しそうで。
過去の経験で、二次会の引き出物にストールを入れていたら失くしちゃったこともあったので、そういうトラブルが無いようにしたかったんです。
ご祝儀は電子決済「Any Pay」
ご祝儀はなんと、ネットで支払いができる電子決済「Any Pay(エニーペイ)」!
当日の朝に仕事や身支度をしつつ、サクッとご祝儀をAnyPayで決済。祝儀袋も筆ペンも要らない。最高。おめでとう。#さいとー家結婚式
— うめ ゆな (@yuna_ume) 2017年9月15日
ご祝儀が金額別に、支払いができます。
「5000兆円欲しい!」はツイッターでも人気のワード!
幸せそうなふたり♡
前撮りのお写真を、こうやって活用するのもいいですね!
二次会の参加費もまとめて支払えます。
結婚式、二次会ともに参加するゲストにも便利ですね。
利用率は参列ゲスト85人中68人でした。
約80%のゲストがAny Payで決済してくれました。
Webでご祝儀を支払えるようにしたのは、自分が結婚式のゲストだった時にいつも困っていたからなんです。
新札が手に入る銀行が空いているのは平日の限られた時間で、ご祝儀袋の用意は手間も料金もかかるなと。
とにかく、来てくれるゲストの手間を無くしたかったんです。
招待状はLINEで!
郵送ではなく、LINEで結婚式招待状を送りました。
画期的ですね!
LINEで送る際は、「ノート」の機能に投稿するようにしました。
LINEのメッセージだと、流れてしまい過去の情報を見るのが面倒なので。
ゲスト側のデバイスに合わせて招待状を送るという発想がすごいですね。
式への出欠はWebのフォームに返信してもらえばOKにしました。
参加可否のフォームに、メールアドレスなど連絡先も入れてもらったので、メルマガみたく結婚式の5日前に「ハッシュタグ」「ご祝儀の電子決済」のお知らせメールを送ることができました。
工夫いっぱいの席次表
世界を旅するふたりにぴったりなデザイン♡
席次表キット「PIARY(ピアリー)」を購入して、席次表の中身は、自分で作りました。
ペーパーアイテムは、「席次表」「メニュー」「プロフィールブック」を全部この席次表1冊にまとめて、費用を抑えました。
ペーパーアイテムをまとめるアイデアは、ゲストも結婚式の思い出として、気軽に持ち帰れていいですね!
あと、席次表に載っている「メニュー」も面白いですね!
ふたりのストーリーを味わう「メニュー」
料理のメニューは、ふたりが生まれて出会ったストーリーを辿れるようにとフルオーダーしたものなんです。
料理長と、何回もやりとりして、ネーミングやメニューの内容は僕がプランニングしました。
初めて彼に作った料理が、実は私が父から初めて教わった「ヴィシソワーズ」だったんです。
お父さんにびっくりしてほしくて、内緒でメニューに入れました。
オープニングムービーにも登場したマクドナルドにちなんだメニューもあるんですね。
ふたりのパーソナリティがわかるメニューは、ゲストもワクワクしちゃいますね。
ゲスト同士の話題が作れる席次表!
結婚式当日は、なかなか一人ずつとは話せないので、「あなたに来て欲しかったんだよ!」というメッセージとして、席次表の肩書きを考えました。
「信長の野望」というゲームを一緒にやった高校時代の友人の肩書きは「天下友達」にしました。
この「天下友達」って豊臣秀吉が言った言葉なんですが、当時を思い出して、すごく喜んでくれました。
友情を感じるエピソードですね!
「カレーパンの人」という面白い肩書きもありますが、こちらは?
私が入院してご飯が食べられなかった時に、目の前で美味しそうにカレーパンを食べた人です(笑)
1つのテーブルにゲスト全員が知り合い同士で座るってことが難しい場合もあって、席次表がきっかけで話しかけられるような内容にしたんです。
わざと面白い肩書きを入れることで「カレーパンの人って何ですか?」って、ひとつ話題になるかなと。
ゲストの交流まで計算した肩書きになっているんですね。
ゲストへの感謝の想いが、細かいところまで表現されていて感激です!
ツイッター映えする結婚式
「インスタ映え」ならぬ「ツイッター映え」する結婚式となった「#さいとー家結婚式」。
こちらの「#さいとー家結婚式」ハッシュタグボードは、約1,000円で外注したもので、両面同じデザインです。
結婚式当時は、まず受付に設置し、披露宴では高砂に、二次会でも結婚式のアイコンとして大変活用したとのことです。
僕は、この結婚式がここまでツイッターで話題になると思ってプランニングはしていませんでした。
「#さいとー家結婚式」のハッシュタグは、あくまでも参加ゲストを楽しませるコンテンツの一つでした。
ゲスト同士で盛り上がって欲しいなと。
実際、式場内でゲスト同士が盛り上がってくれました。
そしたら想像以上に、式場外のツイッターでも盛り上がって驚きましたね。
私はツイッターでの話題は狙っていました!
さすがに、「ツイッタートレンド入り」や「トレンド1位」は想定外ですけど。
「#さいとー家結婚式」のハッシュタグを盛り上げるために、結婚式の前から下準備をしていました。
どんな下準備をしたんですか?
結婚式の3ヶ月前から、インスタでこのハッシュタグを投稿するウェディング専用のアカウントを作りました。
こちらが、結婚式3ヶ月前に投稿された内容。
結婚式前日には、当日使用するハッシュタグのパネルも披露。
当日、ツイッターやSNSで「#さいとー家結婚式」を付けて投稿してもらうには、ゲストが不安にならないよう、事前に新郎新婦側がこのハッシュタグで投稿しておくことが大事だと考えました。
投稿するゲストの気持ちまで先読みするなんてすごい!
もともと仕事で、SNSのPR案件を経験したことがあり、その時のテクニックを使いました。
彼にも、当日のツイートは「#さいとー家結婚式」を付けるようにお願いしました。
#さいとー家結婚式
— さいとーだいち (@daichittaX) 2017年9月16日
新郎は可能な限りツイートする予定です
当日、ツイートを続ける新郎。
結婚式はじまりました、みんなよろしくな!from 控え室 #さいとー家結婚式 pic.twitter.com/xNpm7SaX5Z
— 雨宮美奈子 (@areyoume17) 2017年9月16日
結婚式直前にツイートする新婦。
このハッシュタグを使った投稿をすることで、結婚式での盛り上がりがすごかったんです。
85名のゲストで、本人とツイッターアカウントが一致しない人も多いんですよ。
「おい誰だこれツイートしたの!」とか、披露宴会場で情報が飛び交って、ツイッターという場所を使って、知らないゲスト同士に一体感が生まれたり、ツイートで交流したり、楽しんでもらえたようです。
「#さいとー家結婚式」のハッシュタグ自体も、ゲストが投稿しやすいように「日本語」「簡単な文字」の組み合わせにしました。
英語だとかっこいいんですが、打ち込むのに手間がかかるので、わざと避けました。
そして、会場「代官山 鳳鳴館」の社長さんからのまさかのツイートもありましたね。
ご結婚、誠におめでとうございます!
— 安田幸史 (@fromkumamoto) 2017年9月16日
また、大変治安の悪い結婚式を弊社式場で執り行っていただき
誠にありがとうございます!#さいとー家結婚式
びっくりですよね!実際、すごくいい会場でした。
僕らは2010年頃の日本のツイッターがものすごく盛り上がった時期のユーザーなので、結婚式のその日だけでもあの時の感じが再現できたらいいなとって思っていました。
プロモーションじゃなくて、普通の生活の中でみんなが楽しんで、それが漏れて拡散につながっていくような。
結婚式をみんなで楽しんだ結果、バズったんだと思います。
実は王道な結婚式だった!?
お話を聞いていくうちに、プログラム自体は王道な結婚式の流れですよね。
「挙式」「フラワーシャワー」「披露宴」「ケーキバイト」「お色直し」「余興」「ブーケトス」と、今時珍しいぐらいの正統派です。
そうですね。式場から頂いたプログラムに沿って、構成を作りました。
式場のOKがもらえる範囲での工夫なので、実は大したはことしてないんですよ(笑)
ちょっと違うのは、時間の都合で「新郎新婦が一緒に入場しない」「余興を自分たちでやった」ぐらいですね。
「ご祝儀の電子決済」も「引き出物の後日発送」も、友人の結婚式でやっていたことをいいなと思って真似しました。
おそらく、ここまでイマドキっぽいアイデアを、寄せ集めたのが珍しかったから、みんながツイートしてくれたのかなって思いました。
ただ、式場見学の時、必ず「見取り図」と「動線」の確認をしました。
設備を知ることで、どんな演出ができるか、無駄が省けるかなどが明確になるので。
「代官山 鳳鳴館」は、結婚式専門式場だから、結婚式としての動線が良かったんです。
建物自体のクオリティが高く、無理のないイベント会場としての設計だと見学して思いました。
結婚式って、1人3万円以上を払うわけで、さらに来てもらうまでのプラスアルファで時間もいただくことに。
「ご祝儀払って良かった!」と参加したことに満足してもらえる結婚式が、私たちのゴール でした。
全体のクオリティをコントロールするという意味で、オシャレではなく、ちょっと笑えるコミカルなコンテンツに寄せた演出にしました。
コミカルな要素は自分たちらしさでもあります。
最初から最後までかっこよくキメキメだと失敗したときに目立つので、当日トラブルがあっても笑って和むようなあえての「ゆるさ」は狙いました。
その上で、ふたりの好きなツイッターカルチャーや、ゲームの世界観を盛り込みました。
本当に結婚式らしいことといえば、最後に父のスピーチをお願いしたぐらいですかね。
今回の結婚式は自分たちだけの出資だったので、その分好きなことにこだわってチャレンジできたと思います。
結婚式をコミカルにするというのは、例えば結婚式費用をご両親が援助してもらっていると難しかったり、親御さんの希望を聞かなくてはならなかったりすることもありますよね。
ターゲットを「この結婚式のお客様は、友人と職場関係者」と明確にできたところも大きかったです。
ターゲットだけを見て、プログラムにづくりができたので、何事もブレずにプランニングができました。
親には、当日まで全て内緒にしていたので、サプライズな結婚式をうまく実現することができたかなと思います!
ー ふたりのこだわりと想いを詰め込み、入念に計画された結婚式。
その成功は、新婦のお父様のスピーチの一言にとっても現れていると思います。
新婦父「同窓会のような式で、ハッピーハッピーでございます。」#さいとー家結婚式 pic.twitter.com/xI9FltAQTX
— 野口卓也 (@nogutaku) 2017年9月16日
新婦父「同窓会のような式で、ハッピーハッピーでございます。」
結婚式シーズンの3連休初日。
流星のごとくトレンド入りを果たした「#さいとー家結婚式」。
コミカルでキャッチーな結婚式は、参列ゲストはもちろん、結婚式に参列していない人々の気持ちも「ハッピーハッピー」にしてくれたのではないでしょうか。
自分たちらしさを考え抜いて、ゲストの満足度を求め「エンターテインメント」に昇華した結婚式 。
これから結婚式を考えている方、また結婚式を挙げるか迷っている方にとって「新たな結婚式の作り方」となるでしょう。
幸せいっぱいなふたりへ、最後に質問をしたところ、こう答えてくれました。
「結婚式を挙げて、本当に良かった!」
▼さいとー夫妻が結婚式を挙げた会場はこちら
会場名 | 代官山 鳳鳴館 |
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式場ジャンル | ゲストハウス |
収容人数 | 10人~150人 |
定休日 | 毎週火曜日 |
受付時間 | 【平日】10:00~18:00【土日祝日】10:00~20:00 |
住所 | 東京都目黒区青葉台2-2-5 |
※ 2017年10月 時点の情報を元に構成しています
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